バンドマンとスタッフは信頼関係が大事

集客・活動関連
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こんにちは。

ローディーという仕事をしている谷と申します。

今バンドをやられている方で自分達のチームと呼べるスタッフはいますか?

「物販を手伝うスタッフ」「搬入搬出を手伝うスタッフ」「車を運転してくれるスタッフ」など様々なスタッフがいます。

そのスタッフに金額関係なくバンド側からギャラを支払っているのならバンドチームの一員です。

ギャラが発生してなくて「スタッフとは昔からの友達」「ギャラはいらないから手伝わせてほしい」というパターンは仕事ではありませんがちゃんとしたバンドのスタッフです。

どんな関係性であってもチームというのは信頼関係があってこそ成り立つものだと思います。

ただその信頼関係にはバンドチームによって差があります。

その差はなぜ生まれるのか

それはスタッフから愛されているか。

「スタッフから愛されるバンド愛されないバンドでは信頼関係が全く違ってきます。

そこで今回はバンドマンとスタッフは信頼関係が大事というテーマで色々とお話をしていきたいと思います。

1.メンバーとスタッフは友達ではない

大前提としてバンドと一緒にライブ現場にスタッフとして行く以上は友達関係ではないということ。

普段は友達関係でもいいのですがライブ現場でその友達としての信頼関係と履き違え「甘え」「距離感」など現場に影響することが色々出てきます。

では詳しく説明していきます。

①スタッフがメンバーに対して友達感覚で接する

※逆の「メンバーがスタッフを友達感覚で接する」のはスタッフ側がちゃんと意識していれば問題ないと思っています。

なぜスタッフがメンバーに友達感覚で接するのがよくないのか。

やはり「友達だから許されるかも」という甘えが発生する可能性があるからです。

何かトラブルが起きたときに基本的にスタッフに助けを求めるのは当然のことです。

そのスタッフが「俺わかんない」とか「とりあえず何とかなるでしょ」のような責任感のない行動をしてしまい、現場で友達と履き違えてしまう可能性があります。

たとえ友達同士でもお互い仕事場ではちゃんと線引きすることが大事です。

そこの距離感はとても大事です。

現場に行ってメンバーと和気あいあいとただ楽しく喋って、ちょろっと手伝ってるだけなんてのはスタッフでもチームの一員でも何でもありません。

ただ決して友達関係が悪いわけではなく「バンドに同行するのなら自分がなぜそこの現場にいるのか」を考えましょう。

ギャラが払われていなくても周りのバンドやライブハウスのスタッフにはそんなの関係ありません。

適当な行動をしていたら「あのバンドのスタッフは適当だな」と思われバンド自体がそういう目で見られてしまいます。

そしてそれがバンドメンバーからの信頼関係を失うことに繋がるので責任をもって行動をしましょう。

またバンド側も「友達だから」「ギャラ払ってないから」と言って遠慮するのではなく自分たちのスタッフとして現場に同行させるならば、ちゃんと話をしてやってほしい事をはっきり伝え信頼関係を築いていきましょう。

最初の頃はスタッフにギャラを払うのはバンドも厳しいと思います。

でも友達だろうがギャラなくてもいいと言われようがスタッフが出来たら少しでもギャラを払ってみてください。

ご飯を奢るとか何かを奢るとかではなくギャラを渡す。

1000円でも2000円でもいいと思います。

そこは金額関係なくギャラを支払う事でお互いチームへと進化して、ノーギャラだったときよりもバンドとスタッフの意識が高くなり、より一丸となって良くなっていくと思います。

2.スタッフは下僕じゃない

下僕という表現は極端ですが、要はバンドマンが自分達のスタッフを下に見てるということです。

これはバンドが売れてる売れてない関係なく、たまにそういうバンドマンがいるということです。

僕らスタッフ側からするとそういうバンドとは信頼関係が築けません。

築けないというか築きたいと思えません。

もちろんギャラをもらっている以上ちゃんと仕事はしますが、

その担当したメンバーもしくはバンドメンバー全体に対しての「愛」は生まれません。

スタッフからバンドに対して「愛」が産まれるのは、バンドによりよくなってもらいたいと思うからです。

スタッフに対して「俺メンバーなんだからそんなのスタッフのやることでしょ」とか「スタッフがやって当たり前」とか言ってくるバンドがいます。

たとえメンバーが声に出さなくても態度でスタッフは感じ取ります。

実際に僕もバンドからそういう態度をされたことがあります。

もう一度言います。

どんなに嫌な態度をしてきても僕らスタッフは「仕事」はします。

ギャラをもらっている以上、自分の持ち場の仕事はちゃんとやります。

ただ仕事として割り切ります。

もっとバンドが売れてほしいとかどうすればもっとライブがよくなるのかなぁとか考えたりしません。

自分達をサポートしてくれるスタッフを道具みたいな扱いをするのであればスタッフからバンドへの愛は生まれません。

そんなところに信頼関係が生まれません。

3.愛されるメリット、愛されないデメリット

「スタッフから愛されるバンド」と「愛されないバンド」の違いは、

バンドがスタッフの事を考えているかいないかです。

このバンドメンバーはスタッフのことをちゃんと考えてくれてるんだなと僕が実際にされたことをお話します。

①食事会を開いてくれた

これは今コロナの影響でライブ、コンサートが軒並み延期、中止になっています。

音楽業界がこうなったのは2020年2月末くらいから。

僕らスタッフは来週からのライブ、コンサートが突然中止になりました。

当然収入もなくなりました。

もちろんメンバーや事務所の方々も収入はなくなります。

先が見えなくスタッフはただライブ開催を待つことしかできませんでした。

バンドもスタッフも辛く厳しい状況の中で、バンドメンバーから今まで関わってくれた全スタッフを呼んで食事会を開いてくれました。

バンドのマネージャー曰く、

「スタッフ達が軒並み収入がなくなって、この状況で気が滅入ってるんじゃないかと心配している。こんなときだから今までお世話になってスタッフさんたちと集まって食事会を開いて今後チームとしてどうしていくか話しましょう」

と。

これを聞いたときは本当に嬉しかったです。

バンドメンバー自身も辛く大変な状況でスタッフにまで気を使ってくれた。

その心遣い。

バンドのその気持ちがとても嬉しかったです。

これはバンドからスタッフに対する愛で、これに対して嫌な気持ちになるスタッフなんて誰一人いません。

むしろこんなにスタッフを考えてくれるバンドには愛が深まる一方です。

バンド名は言えませんがドームツアーができるバンドでスタッフなんて大勢いるのにその気遣いがまた色んな人を惹きつけるのだと思いました。。

※食事会が開かれたのは3月半ばで緊急事態宣言前です。

②スタッフだけにメッセージを送ってくれた

こちらは2ヶ月前くらいですが同じくコロナの影響でライブが出来ない状況の中、

スタッフ全員にビデオメッセージを送ってくれました。

その内容は、

「いかに今までスタッフに助けてもらっていたか。このチームのスタッフと一緒にライブを作り上げてきた。早く皆さんと一緒に仕事がしたいです。」

といった内容でした。

こちらもバンド名は言えませんがアリーナツアーができるくらい集客があるバンドからのビデオメッセージでした。

売れているバンドがファンに向けてではなく、それをSNSで発信したわけでもなくチームのスタッフに向けて送ってくれたビデオメッセージ。

これら2つのバンド以外にも他のスタッフから聞いた話ではこういうスタッフを気遣うバンドが沢山いました。

こういうときにスタッフのことまで考えてくれているんだなと我々は改めて実感します。

売れているバンドの例をあげましたが、

バンドがスタッフを思う気持ちは売れてる売れてない関係ないと思います。

スタッフがそれを実感したからこそ自然と愛が産まれ信頼関係が深くなっていくんだと思います。

そして信頼関係が深くなればなるほどスタッフはバンドの事を考えます。

・どうしたらもっと力になれるだろう

・もっとライブよくしたいな

・今日休みだけどあのバンドのエフェクターボードのメンテしようかな

などギャラの先にある情熱が産まれます。

ギャラが発生してるんだから働いて仕事するのは当然。

ただ物事をよくするにはその先にある情熱が必要になってきます。

愛されてるバンドに必ず情熱をもったスタッフに囲まれています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ひとつ誤解しないでいただきたいのは、

③で紹介したバンドがスタッフに何かをしてくれたから信頼関係が築けたわけではないということ。

ライブやリハーサルで普段からスタッフがこのバンド達のために全力を尽くそうと思える行動をバンドがしてくれてたからです。

信頼関係とは「バンド」「スタッフ」双方からの信頼を得て初めて成り立ちます。

昨日今日ではそんな信頼関係は築けません。

ライブやリハーサル、打ち上げなどで少しづつ少しづつ築き上げていくものだと思っています。

媚を売らなくても自然とお互いを尊重しチームを大切にしてくれるバンドなら自然とスタッフは力になってくれます。

支払うギャラ以上に力になってくれます。

だからこそ、バンドとスタッフは信頼関係が大事だと思っています。

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