「バンドでギターの音が埋もれてしまう。」
「どうすれば抜けの良いサウンドを出すことができるんだろう。」
「手っ取り早い方法があれば知りたい。」
と思っていませんか。
この記事では、バンドでのギターの音作りの基本を解説します。
すぐにマネできるテクニックも合わせてご紹介。
経験に基づき、問題を切り分けて整理するので参考にどうぞ。
筆者はハードロック好きのギタリストで、ギター歴は10年以上。好きな歪みエフェクターはPROCOのRATで、聴きやすい音作りには定評があります。私の経験が参考になれば幸いです。
バンドでギターの音が埋もれるときに確認すべき3項目とは?
バンドアンサンブルでギターの音が聞こえにくいときは下記の3つを確認すべし。
・音量:小さすぎないか
・イコライジング:中域、広域は足りているか
・歪み:音が潰れすぎていないか
バンドでギターが埋もれる原因① 音量が小さすぎる
問題の7割は音量調整で解決します。
まずはアンプのボリュームを上げましょう。
経験上、多いのは「アンプの前では聞こえてるけど、ドラマーには聞こえていない」というもの。
そりゃアンプから離れたら音量は小さくなりますよね。
ステージではPAさんがなんとかしてくれるかもしれませんが、普段の練習から音量バランスには気をつけましょう。
下記はすぐに実行できる基本テクニックです。
・エフェクターのオンオフで音量を一定にする:狙っていない音量変化は避ける。
・ギターソロでは音量を上げる:ブースターを使いましょう。バッキングとリードで同じ音量ではバランスが取れません。
というわけで、まずは音量そのものが足りているのかチェックすべし。
※バンド内の音量大戦争(=全員が音量を上げていく)には十分ご注意を。ドラムの音量に合わせるのが基本です。
バンドでギターが埋もれる原因② 中域、高域が不足している
音量を上げても埋もれている場合には、中域・高域が不足しているかも。
アンプのMID(Middle)とHIGH(Treble)をゴリッと上げましょう。
ギターのイコライジングをざっくり説明するとこんな感じです。
・低域:音の輪郭を制御。他の楽器の音に被りやすい。
・中域:ギターが得意な音域。音抜けを制御。
・高域:きらびやかさを制御。キンキンしすぎにも注意。
効き方はアンプによって異なりますが、イメージが掴めていればOK。
これらの違いは「Low:10 Mid:0 High:0」など極端なセッティングでよく分かるのでぜひ一度お試しを。
帯域のぶつかりに関しては、DTMやミックスを勉強するとさらに理解が深まります(ミックスでは各楽器の不要な周波数をカットして、他の楽器にスペースを開けるということが一般的です)。
この辺は少し難しいのでまずは「MIDとHIGHを上げたら音が抜けるかも」くらいの理解でOKです。
バンドでギターが埋もれる原因③ 歪ませすぎ
それでも音が埋もれる場合は、歪ませすぎていませんか?
歪ませると周波数的には高域が強調され、その他の音域がマスキングされます。
歪みを少し抑えて、アンプの設定を工夫すれば抜ける音が作れるはず。
おまけ:バンドでギターの音が埋もれるときの3つのヒント
具体的な音作り以外に気をつけることもあります。
バンドでの音作りのヒント① 個人練習とバンド演奏の音作りは異なる
「ギター単体で音作りをしたけどバンド演奏するといまひとつ」ということがあります。
バンドアンサンブルでは、ギターの聞こえ方が他の楽器に左右されるからです。
つまり、ギター単体ではやらないような音作りも選択肢に入れるべき。
多少ピーキーな方がバンドでは際立って聞こえるかも。
バンドでの音作りのヒント② 機材のせいにしない
特別な機材でなくても音作りは可能です。
少し考えればわかるのですが、思い通りに音作りできないからとエフェクターを買い漁っていても音作りは上手くなりません。
高額なモディファイエフェクターを購入する前にアンプのツマミをいじってあげてください。その際にはこの記事が参考になるはず。
バンドでの音作りのヒント③ 好きなギタリストをパクる
プロギタリストのセッティングも参考になります。
ネットやギター雑誌で好きなギタリストの設定をチェックです。
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例えば、私が好きなリッチー・ブラックモア(Deep Purple、Rainbow)はマーシャル1959でBase:0, Middle:10, Treble:4というセッティング。
数値だけ見ると極端ですがいい感じです。
まとめ
この記事ではバンドでギターの音が埋もれてしまうときの原因と対策についてまとめました。
・音量:小さすぎないか
・イコライジング:中域、高域は足りているか
・歪み:音が潰れすぎていないか
まずはこれらをチェックです。
せっかく練習して素晴らしいプレイをしても聞こえなければ意味がありません。
とはいえ、少しの工夫で抜ける音は作れます。
音作りにも力を入れて、楽しいバンドライフを!
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