効率の良いボーカルレコーディング

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みなさんこんにちは。

自分はAK-POPという名前で色々なボーカリストとコラボしています。

AK-POP
AK-POP is name of project for Arky. Arky is Japanese composer.He born and grew up in Hiroshima. After Graduation music college,He worked band,and compose 2014 H...

もちろんレコーディングも何度もやっています。

今回はレコーディングの数をこなしてみた結果分かったディレクター目線で見た効率の良いボーカルのレコーディングについて紹介しようと思います。

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スタジオ選び

ボーカルだけをレコーディングするのであればスタジオははっきり言ってどこでもいいです。

さらに言うとノイズが入らず、ちゃんとしたコンデンサーマイクを使っていれば自宅でも問題ありません。

これはミキシングの時に空間系エフェクトを使って音作りをしますし、他の楽器の音とも混ざり合うのでスタジオの空気感などははっきり言って全く関係ありません。

ボーカルの場合、音作りで重要なのはレコーディング環境ではなくミキシング環境です。

あえて言うとボーカリスト自身の気持ちや体調の問題というのがレコーディング時においては重要でしょう。

細かい事でいちいち録り直さない

もちろん時間が無制限に使えれば録り直した方がいいのですがボーカルの場合は他の楽器と比べて消耗が激しいです。

みなさんもカラオケに行くと後半声が枯れてしまうと思いますが、ボーカルの場合はやりすぎると声が枯れてしまい使い物にならない状態になります。

自分の場合は明らかに大きな間違いをした時以外はそのままOKにしちゃいます。

特に初めて自分の曲のレコーディングをしてディレクションを初めてするミュージシャンは細かい事で録り直しを要求してしまいがちです。

ミキシングの段階で修正出来そうな部分はそのままOKにしてしまいましょう。

例えばちょっと音がズレている場合などこれは今のDAWではほぼ違和感なく修正が出来ます。

自分はアイドルの録音もしており、もちろんアイドルのコは歌に関しては素人で「音が正確だが表現力がない人」と「音がズレているが表現力が素晴らしい人」の2種類のタイプがいました。

断然後者の方が後できちんとミキシングするといい結果になる事は多いです。

コーラスパートはピッチ修正ソフトを使って製作

特に経験の浅い歌手にとってはコーラスパート、いわゆる「ハモリ」の部分を覚えさせるのは非常に手間です。

しかもここを何度も録る事でスタジオの使用時間もかかりますし、喉のダメージは確実に蓄積されていきます。

これを防ぐために既に録ったテイクを編集してハモリを作った方が効率がいいです。

この時注意しないといけないのが「メインと同じテイクを編集しない」事です。

やはり人間なので同じフレーズでも微妙に毎回異なるのが自然です。「全く同じ音」をハモりとして編集してしまうと後で聞くと違和感が出てきます。

それを防ぐために編集してハモリとして使う前提で同じことをもう一度歌ってもらいましょう。そうすれば自然にハーモニーが作れます。

もちろん実際に歌ってもらうのが一番いいですが・・・。

レコーディングはなるべく共同で行う

ボーカルは消耗品ですので疲れが出るとすぐに音に出てきます。

そのため可能であれば複数のボーカル、バンドであれば他のパートの録音などと同じ日にセッティングしておきましょう。

こうすればボーカルの休憩時間をスタジオの稼働時間を止めずに行う事が出来ます。

自分の経験上、発声がきちんとしているプロでも3時間くらいが限度です。

所要時間

自分の経験上、きちんと練習してきてそれをそのままスタジオでやるなら1曲あたり1時間でレコーディングは完了します。

しかし念のためプラス1時間はつけておきたいところです。

これを複数のボーカルまたはパートで長めの時間を取っておくと、あるパートは短く、あるパートは長くしたりと調整が効きます。

しかしディレクション側の集中力があんまり長いと切れてしまうのでそこは注意が必要です。5曲で6時間くらいがちょうどいいでしょうか。

おわりに

以上がボーカル録音の効率的なやり方でした。

初心者はとにかく無駄にこだわってしまいがちです。

プロのアーティストが納得せずに何度も録り直している様子を撮影したドキュメンタリーなどを見て、そういうのがカッコイイと思っているのでしょう。

もちろんそこは否定しませんがこだわっても大きなサウンドの変化は無い部分のためにもっと大きなサウンドの要であるボーカルの喉の状態を悪くしてしまっては意味がありません。

あとは何度も歌い直しをさせることの無いように事前しっかり練習は一緒にしておきましょう。

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