メトロノームやリズムマシンの効果的な使い方

ギター関連
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メトロノーム使ってる?

バンドマンのみなさん、日頃からメトロノームやリズムマシンを使って練習していますか?

「メトロノームなんてなくてもリズムキープできているから大丈夫!」

「クリック音が気になって演奏に集中できない」

「いちいち設定するのが面倒なのでついつい自分のテンポで練習してしまう……」

なんて思っていませんか?

まず、プロなどよほどの上級者でない限り、最後まで一定の速度をキープして演奏し続けることはとても難しいです。

自分では正確に出来ていると思っていても、細かい音のフレーズ、リズムやバッキングが変わる箇所などで速度が乱れやすくなります。

そして、クリックの音が気になって演奏ができなくなくなるという方は、正確に音の長さを表現できていない可能性が高いです。

正確に演奏できていれば、クリックの音にはすぐ慣れて、演奏に差し支えることはないはずです。

確かに、いちいちメトロノームやリズムマシンを設定して練習をするのは面倒です。

しかし、必要性を正しく認識できれば面倒とは感じなくなると思います。

音楽経験のない楽器初心者の方や、これまでの音楽経験が独奏をメインにされていた方など、メトロノームを使った練習に慣れておられない場合は、まず簡単な基礎練習でメトロノームに慣れていくことをお勧めします。

音出しや音階練習などで、積極的にメトロノームを活用してください。

私はクロマチックハーモニカの講師をしていますが、私自身はもちろん、生徒さんにもロングトーン、音階練習でメトロノームを必ず使って練習していただいています。

ハーモニカは70歳代から楽器経験なしではじめられる方もたくさんいらっしゃいます。

最初はメトロノームに合わせて演奏することが全くできない方がほとんどなのですが、毎日続けることでたいていの方がメトロノームに合わせて音階練習などできるようになっておられます。

メトロノームを使うときに気をつけたいポイント

1. 拍子を正しく設定する

4/4拍子であれば、拍子(BEAT)を必ず「4」に設定します。

そして、1拍目の「ピ」や「チーン」など、2拍目以降とは明らかに異なる音のタイミングを、必ず各小節の1拍目に合わせて演奏を開始するように心がけてください。

特に、ミスをしたあと適当なタイミングで弾き始めてしまう方が多いのですが、これはお勧めできせん。

たとえミスなどで演奏が止まっても、流れは止めずに奏でている音楽自体はずっと続いているということを意識しましょう。

2. メトロノームを鳴らし始めたら絶対に液晶画面を見ない

出るタイミングがわからないからと言って、液晶画面やランプの光に頼ってはいけません。

音だけでタイミングをつかむコツは、1拍目の「ピ」などの音が聞こえたら、次の2拍目以降のタイミングに合わせて「2、3、4」と数えることです。

目からの情報に頼っているうちは、いつまで経ってもメトロノームに慣れることはできません。

最初は時間がかかるかもしれませんが、しつこく聞き続けることが大切です。

3. 技量にあった速度に設定することです。

決められた速度のまま練習し、指などが追いついていないフレーズはありませんか?

また、基礎練習などで、最初に設定した速度のまま全ての音階を流れ作業の様に弾いてしまっているということはありませんでしょうか。

メトロノームの速度は練習する内容によってこまめに設定を見直し、苦手なフレーズなどは余裕を持って演奏できる速度にまで下げることが重要です。

メトロノームにも慣れ、単調な音階練習やフレーズ練習に飽きてきたら、リズムマシンを利用するのがお勧めです。

リズムマシンの場合、2小節または4小節単位でフィルインが入っていることが多いと思うので、必ずフィルインの直後を1小節目の1拍目として弾き始めるようにしてください。

また、速度やリズムパターンを変えて練習することにより、同じ内容の基礎練習でも様々なリズムの練習を兼ねることができ、とても効率的です。

また、メロディラインを担当するパートの方の中には、ドラムの音に不慣れな方もいらっしゃるようです。

ハーモニカ教室の生徒さんの中にも、発表会の時にドラムの音に慣れず緊張したとおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

普段の練習にリズムマシンを取り入れることにより、ドラムの音に慣れておかれるのがよいのではないかと考えています。

目的別に練習を分けよう

メトロノームやリズムマシンを使って練習する場合、多少ミスをしても流れを止めず時間を守って弾き続ける練習と、苦手箇所だけを集中的に弾き続ける練習とに分けた方がよいです。

前者はある程度全体を通して演奏できるようになったときに、万一ミスをしてもなるべく早く演奏に戻ることを重視した、本番を想定した練習方法です。

後者は苦手箇所をなくすための練習です。

演奏できる速さまで速度をぐんと落とし、8分音符や16分音符などに対応したメトロノームの場合は、フレーズや速度に応じて活用してください。

演奏できるようになってきたら、速度を少しずつ上げていきます。

これを、全体の速度と同じ値になるまで繰り返しましょう。

地道な練習方法ですが、確実に力がつきます。

曲の練習にメトロノームやリズムマシンを使用する場合、目標、もしくは打ち合わせで決めた速度の±5~10の速度で練習しておくことをお勧めします

曲調によっては、更に幅を広げてもよいかもしれません。

本番になると速度が揺れることも考えられるので、日頃の練習で柔軟に対応できる力を養っておくことはとても大切です。

また、リズムマシンを使い、曲で演奏される実際のドラムパターンと同じ、もしくは近いパターンで練習し、慣れておくこともお勧めします。

おわりに

私がお勧めする、メトロノームやリズムマシンの効果的な使い方については以上になります。

少しでも参考にしていただけましたら幸いです。

みなさんのバンドライフがより充実したものになりますよう、心よりお祈り申し上げます。

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