スタジオ以外の練習場所について

スタジオ関連
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バンドの練習場所と言えば、基本的には音楽スタジオ一択ですよね。

次回の練習は●●スタジオのA室で」・・・バンドマンが耳慣れた会話の一つです。

スタジオというと普通8畳から広くても20畳程度かと思います。

今回の記事では、スタジオ以外の広くて安く使用できる練習場所について記載していきます。

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1.他ジャンルの音楽集団の練習場所について

筆者はバンド以外にも、コンテンポラリーなジャズを主体に演奏するビッグバンドに所属していた時期がありました。

ビッグバンドというと、大体20人程度の人間で構成され、ノンマイクでもかなりの音量を出します。

管楽器が大体15名程度に加え、ギター、ベース、ドラム、ピアノの編成なので、「ピアノが置いてある」&「大人数が収容できる」練習場所が必要です。

これだけの人数が入ることができる練習会場の費用って高いのでは・・・・と思う方が多いと思いますが、実は練習場所の料金は4時間で総額5000円ちょっとでした。

これを20人でワリカンで支払うとなると、一人250円程度ですね。

練習場代含むバンドの徴収費用は私の所属していたところでは月3000円でした。

ライブも時々していましたが、そのライブの経費込みです。

たまにプロのゲストを呼んだり、お金がかかることをやってましたので、これでも高いほうだと思います。

イベント等に出演した時はギャラが出ることも多く、その時は打ち上げ代がタダでした。

バンド一筋の方はこの金額を聞いて目の玉が飛び出る・・・・ほどではないと思いますが、驚かれると思います。

ちなみに、30名~100名くらいが基本の吹奏楽団についても、大抵のところは団費が月2000円程度の楽団が多いようです。

なぜこんなに安いんだ!!と思う方も多いかと思いますが、次章でそのカラクリを説明していきます。

2.公共施設の音楽練習場の広さと料金について

ビッグバンドや吹奏楽団、オーケストラ楽団は、通常の練習場として、公共施設の音楽練習場を使用しているから低価格におさえられているんです。

公共施設全般に言えることですが、民間の運営だとお金がたくさんかかるような良い施設・設備をみんなが使えるように低料金で使用できるようになっています。

市営プールや図書館、公営住宅などがその良い例ではないでしょうか。

先述した、私が所属していたビッグバンドで使用していた施設も、例えば9時~22時の13時間借りた場合、15000円を切るという価格設定になっていました。

ちなみに広さは70畳程度で、グランドピアノやホワイトボードが備え付けられており、長机やパイプ椅子等も設備として大量にありました。

近年では、ギターアンプやベースアンプ、ドラムセットを所有している人も多く、また、ストリートライブ用の簡易PAセットも格安で売られていて所持しているバンドもちらほらいますので、自分のバンドで持ち込める場合や、仲の良いバンドの所持機材と合わせたら足りる場合は時間を分けて使用するなどすると格安で練習できます。

また、広い練習場は音に関しても狭い場所と大違いのサウンドで、各パートの音が非常に聞こえやすくなり、練習効果も抜群です。

3.こんな企画をやってみました

筆者は公共施設の値段・使いやすさを知っていたので、複数バンドに声をかけ、丸1日練習場を借りて、午前中~15時くらいまでは各バンドで時間を分けて練習し、そのまま近所の河原に移動してバーベキュー、夕方以降はみんなでセッション大会(事前にやってみたい曲や組合せを練っていました)を行いました。

セッティング時に、みんなで音響機材の配置や設定の違いによる聴こえ方の実験を行ったり、各自が持ってきた楽器の弾き比べやアンプの試奏、スネアの叩き比べもやってみたり、良い経験になりました。

ドラムを叩ける人間が結構いたので、セッション大会中に、1曲だけハイハットやスネア、バスドラ等、各担当パーツを割り当てて複数人で叩いた場合、曲を叩けるか?というふざけた企画もやってみました。

・・・意外といけるものですね。普通の8ビート主体の曲で目立ったフィルが少なかったので、タム&チャイナシンバル係が超絶暇そうにしてました(笑)

この企画をやってみたのは5年くらい前の話ですが、とても盛り上がったため、その時に参加した人や噂を聞いた人から未だに「またやらないの?」という声を頂いてます。

なお、かかったお金は一人2500円くらいでした。丸一日音楽で遊んでこの金額は安いと思います。

4.おわりに

機材を持っている場合、公共施設の練習場も中々良さそう・・・・と思う方も多いと思いますが、公共施設ならではのデメリットもあります。

民間の音楽スタジオだと、当日や前日でも予約ができますが、公共施設の場合は2週間より前などの期間で事前申請が必要な場所が多いです。

また、電話一本というわけにはいかず、簡単な内容ですが、申請の書類を記載しなければなりません。

しかし、普段とは違った練習、他バンドの交流などをしてみたい場合にはオススメです。

複数バンドに声をかける場合、学生時代の宿泊研修体験やサークル合宿のノリで「自然の家」のような研修施設を借りるのも、体育館や色々な部屋に分かれて練習できるので良いかもしれません。

バンドの練習がマンネリ化していたり、仲の良いバンドとの交流や練習の仕方などの情報交換などを行ってみたい人は、公共の施設を借りて練習してみることを検討してみてはいかがでしょうか。

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