バンドマンはMIX師の副業を1度はやってみよう

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バンドマンの皆さん、ご自身の「音楽を聴く感覚の鋭さ」はどれくらいのレベルだと感じているでしょうか?

ご自身のレベル解析の例を挙げると、楽曲を聞いた時に「ピッチの正確さ」「タイミングの正確さ」「エフェクトの妥当性」「バランスの良さ」・・・・等々の判別能力がどれくらいあるかということです。

これってバンドをやる上ですごく大事なことだと思いませんか?

今回は、感覚の鋭さや機材の理解力を養うことができ、自分の隙間時間での副業にもなるMIX師についてご紹介します。

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1.MIX師って何?

バンドマンであれば、色んな曲をYoutubeなどで聴く事が多いと思いますが、検索した時に「歌ってみた」とタイトルがついているものを見かけたことがある方はかなり多いのではないでしょうか。

この「歌ってみた」は、アマチュアの歌い手さんが、ボカロ作者サイトなどで提供されているオケと自分の歌声とを混ぜて、さらに映像を入れてYoutubeなどにアップロードされている動画のことです。

映像に関しては一枚ものの絵や写真、もしくは元のオリジナル動画を引っ張ってきているものが大半で、素人でも簡単に作れるため基本的には歌い手さんが自分で作業することが多いです。

しかし、肝心の歌とオケのMIX音源については、機材の専門的知識が必要なのと、ミキシングの腕が必要なため歌い手さんが外注することが多々あります。

この歌とオケをMIXする委託先の人をMIX師と呼びます。

MIX師は無料で作業をしてくれる人もいれば、有料で引き受ける人もいます。

腕についてはピンキリで、歌とオケがうまく混ざってないレベルの人もいれば、魔法のように歌い手の魅力をプラスアルファしまくって驚くようなレベルの楽曲を仕上げてしまうMIX師もいます。

2.MIX師をやるにあたって必要な機材

では、このMIX師をやるには、どういう機材が必要でしょうか。

まずはパソコンとミキシングができるソフトを用意しなければなりません。

敷居が高そうに見えますが、実はミキシングができるソフトについては、ギターのエフェクターなどに同梱されていたり、Studio oneという高品質ながら無料で手に入るソフトもあります。

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大人気の無料DAWとして圧倒的な人気を誇る「Studio One Prime」 Studio One 6がリリースされたことで、無料版Primeの提供が一時的に停止されていましたが、このタイミングで復活していました。 当記事では、Studio One Prime 6を使用するまでの流れをお届けしていきます。

EQやコンプ、リバーブといったエフェクトも必要ですが、ソフトに一通り入っている場合が多く設定さえきちんとできればかなり使えます。

次にボーカルのピッチやタイミング補正のソフトが必要ですが、Melodyneというソフトが1ヶ月間無料で使用でき、使用期限がきても購入しない限りお金がかかることはないので最初の1ヶ月間はこれでOKです。

試用版
どうぞご自身の目でお確かめください。Melodyne を30日間無償・無制限で試用できます。

Melodyneの使い方は簡単な上に、Youtube上に操作の説明動画や、実際に使用してどのように変わるかのデモが豊富にあるのでインストール前にあらかた見てから入れるのがオススメです。

元のメロディからピッチをずらしてハモリパートを作り、追加することも可能です。

楽器と同じくソフトや機材に金をかけ始めたらキリがないですが、上記のように、パソコン一つあれば何とかなります。

3.必要とされる能力と同業者との比較

ソフトの操作方法はWebで調べたらいくらでも出てきますし、手順に関しても色んなMIX師がブログ等で紹介していますので特に問題になることはないかと思います。

最も重要なのは、最初にも述べた「音楽を聴く感覚の鋭さ」になります。

ソフトまかせでも、とりあえず混ぜてみたレベルの音源は出来ますが、良いものを作りたければボーカルのピッチに関して微妙な高い・低いを聞き分ける能力コンマ数秒のタイミングのずれを認識する力EQをいじりながらのボーカルの音色の良し悪しを聞き分ける能力コンプの絶妙な掛かり方の判別等々、シビアな感覚が要求されます。

また、サビ等にハモリを作るためには綺麗にハモるための調や度数などの理論等も勉強しておかなければなりません。

追い打ちをかけるのが、「歌ってみた」は大量にあるため、同じ曲を腕の良い同業者がMIXしたものによく出くわします。精神的にかなり凹みますが、凄まじく勉強になります。

歌い手さんによってはコンデンサマイクを使ってガッツリ歌声を録って送ってくる方もいれば、iphone等の録音機能で録ったものを送ってくる方もいますが、どんな音源であれ、きっちり良い音源に仕上げられる能力が必須です。

思い悩む時もありますが、MIX師をやることで得た感覚の鋭さ、補正の仕方が、実はバンドで音楽を創っていく上でものすごい威力を発揮するんです。

より良い音源になるように努力して習得した感覚や機材の使い方のおかげで、今までとは段違いのレベルで自分たちの楽曲をブラッシュアップすることができるようになります。

4.自分の能力をお金に換算し、交渉すること

当たり前ですが、歌い手さんはできるだけ安く、そしてより良い品質を求めます。

こちらも「クオリティの高いものを作るんだから、作業時間に対してこれくらいお金がほしい」と提示する必要があります。

過去に自分が作ったものをサンプルとして提供し、事前に金額を決めるもよし、最低限の金額を決めておいてクオリティに応じて後払いにするもよし、どういう形態をとるかは自由です。

知り合いにライブのチケットを買ってもらうのとは全然違い、実力のみで納得させる必要があるため、交渉力がつきます。

また、トラブルにならないように処理する人間関係の能力も必要です。

これらも「良い音楽を提供するバンド」を作り上げる上で非常に役に立つスキルだと筆者は感じています。

5.おわりに

MIX師はツイッターやジモティーといったサイトで結構な数の募集がありますので、依頼を探すのはそんなに大変なことではありません。

また、MIX師で行う作業全般が、セルフレコーディングをする時のための下積み経験にもなりますので、自分のバンドの音源を自身で手掛けてみたい人は是非チャレンジしてみて下さい。

バンダーランドにはMIX師となる上で使用する機材を扱うノウハウなどがたくさん詰め込まれているので、特に機器系の記事を一読してみると良いでしょう。

有料でのMIXの相場は1件4~5000円のようですが(筆者は品質よりも短時間納品重視のため少し安めで請けています)、プロレベルになると1件1万円レベルになるようなので、「より良い楽曲を作りあげる感覚」のレベルを上げながらお金を稼ぎたい方はMIX師として活動してみることをオススメします。

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