「スタジオスタッフから見た、こんなスタジオの使い方はやめてほしい」

スタジオ関連
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はじめに

大きな音を出してメンバーで存分に音楽を楽しむことができるバンドスタジオは、バンド練習する上で必須の場所です。

そんなバンドスタジオのコンディションを維持する上で、スタジオスタッフによる機材や部屋のメンテナンスの他にも、バンドマンの日々の利用の仕方も重要な要素になります。

・いけない使い方をするとどうなるのか?

バンドスタジオをいけない使い方をしてしまうと、たくさんのデメリットが発生します。

故意による機材破損などであれば修理費用の請求はもちろんされますし、場合によっては出禁になることもありますので注意が必要です。

スタジオによっては会員情報などで系列各店に共有されますので、1店舗使えないだけでなく他店も一斉に使えなくなる、と言ったことも発生します。

・やってはいけないスタジオの使い方とは?

これから、やってはいけないスタジオの使い方を説明します。

初めてスタジオをご利用頂く方も、スタジオ使い慣れている方もぜひご参考にしてみて下さい。

・NGな使い方①:キャンセル料踏み倒し

出禁や予約が取れなくなるなど、最もバンドマンに影響が強いのが「キャンセル料踏み倒し」です。

紙ベースで予約や会員情報を管理していた頃はなかなか追えない状態ではありましたが、今の時代は会員情報や予約状況やキャンセル状況がネットで全て一括管理されています。

そのため、とある店舗でキャンセル料発生した後に別の店舗で予約しようとしても、会員情報のデータベースにキャンセル料金などの記録が残っていますので、支払いをしないと予約ができない、もしくはキャンセル料と合算で精算、といった対応になります。

予約キャンセル時のトラブル防止のために「キャンセルコード」を発行するスタジオもありますので、きちんと控えておきましょう。

・NGな使い方②:スタジオ内での喫煙、飲酒

スジタオ利用規約に飲酒喫煙OKが記されていれば問題ないですが、多くのスタジでは飲酒もしくは喫煙がNGです。

特に飲酒は入れ替えの際にお酒臭くなって次に使う人に迷惑をかけたり、機材や床にこぼして放っておくとベタベタして掃除の手間が非常にかかります。

夜間や休日に飲酒しながらの練習が多い傾向にあります。

お酒を飲みながらスタジオを利用したい気持ちは分かりますが、スタジオは基本的には機密空間のため、自分たちが思っている以上にお酒の匂いは残りますので、利用規約を遵守してスタジオを利用して下さい。

・NGな使い方③;乱暴な機材の使い方

スタジオの機材は丁寧に取り扱いましょう。

ギターアンプのJC-120を例に上げますと、インプットジャックがプラスチック製のため、シールドを乱暴に抜いてしまうとインプットジャックが破損してしまいます。

破損の際は極力スタジオスタッフや、運営本部にいるリペアマンなどが修理対応する事が多いです。

ですが機材によってはメーカー修理対応になり、何週間もレンタルできない場合がありますのでご注意ください。

よく破損するのが

・シールドの乱暴な抜き差しにより発生するインプットジャックの破損

・マイクやアンプのマスターボリュームを下げずにケーブルを抜くことによって起きるスピーカーコーンの破裂

・服を引っ掛けたりものをぶつけることによって発生する、キーボードのツマミの破損

・乱暴に機材移動、スタジオ内で暴れたりすることによって発生する、部屋内の鏡の破損

などが代表例としてあります。

筆者が遭遇した事例として、ヒュース&ケトナーのギターアンプのヒューズが飛んだ際に、どこか回路が故障してパネルのライトが点かなくなったり、酔った勢いで空気清浄機に変なものを突っ込み、ショートして部屋のブレーカーが落ちた、なんてこともありました。

NGな使い方④:時間ギリギリまで利用して入れ替えが遅れる

予約時間いっぱいまで練習したい、多くのバンドマンが思っていることですが、予約時にはぜひ「片付けの時間も含まれている」ことを意識してみて下さい。

予約時間ギリギリになることで次にスタジオに入る人たちの時間が減ってしまいます。

それに伴い、スタジオスタッフも短時間で入れ替えをしないとならなくなり、事故や怪我のもとになりがちです。

もし自分たちが練習する際、開始時間になったら知らない人がゆっくり片付けていたら気分が下がってしまうかと思います。

バンド練習なら退出10分前まで個人練習なら退出5分前までに片付けを始めないと間に合わなくなる事が多いです。

エフェクターなどの足元が多い方や、大所帯バンドの方は15分位前に片付けを意識するなど、時間の逆算を行って効率的にスタジオを利用しましょう。

・正しい使い方で心地よく練習しましょう!

機材の破損やルールを守らない利用によって、自分たちもそうですが次にスタジオを利用する方や運営するスタジオスタッフの皆様に迷惑をかけてしまいます。

バンドマン1人1人の心がけがあるだけで、スタジオを利用している全員が気持ちよくスタジオを使える流れが生まれてくるかと思いますので、ぜひ次にスタジオに入る際は意識してみてください。

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