グラフィックイコライザー(グライコ)とパラメトリックイコライザー(パライコ)の違いについて

ギター関連
この記事は約11分で読めます。

イコライザーは特定の周波数をブーストしたりカットする等して、音質の調整や補正をするエフェクターです。

イコライザーにはグライコパライコの2種類に分けられます。

それぞれの違いやメリットは何でしょうか。

今回はそんな疑問にお答えします。

スポンサーリンク

【グラフィックイコライザーとは】

グラフィックイコライザーは各周波数に合わせてツマミがあり、視覚的(グラフィック)に音作りが出来るエフェクターです

略してグライコと呼ばれます。

例えばベースアンプのHARTKEのヘッド等にはグライコが搭載されていますが、それをエフェクターで再現したものと言えば分かりやすいでしょうか。

大抵はツマミの周波数は左(低域)→右(高域)に配置され、それぞれのツマミを上げるとブースト、下げるとカットになっています。

定番のグライコは

・BOSS GE-7 Equalizer

・Boss/ GEB-7 Equalizer(ベース用)

・MXR M108S 10 Band Graphic EQ

等です。

Boss/ GEB-7 Equalizer(ベース用)についてはこちらをご覧下さい↓↓↓

・グライコのメリット

①視覚的な調整、理論的な調整が可能

グライコは視覚で音の補正が分かる為、ベースの輪郭をはっきりさせたい、低音をすっきりさせたい等の目的に合わせた調整が出来ます。

逆に言えばどの音域を調整すればどのような音になるかを知る必要がある為、中級者向けのエフェクターとも言えます。

②メンバーの意思疎通が出来る

自分がイコライジングの知識を持っていてもメンバー全員がそうとは限りません。

グライコは視覚を通じ、音の共通認識をメンバー同士で持つ事が出来ます。

こんな音を出して欲しい」と自分やメンバーで構想が決まっているならグライコは便利です。

・グライコを選ぶポイント

その操作性からグライコはどのメーカーも同じだと思うかもしれませんが、それぞれ特徴があります。

選ぶポイントを見てみましょう。

①ブースト・カットのMAX量

まずは各ツマミの調整幅です。

こちらdB(デシベル)と呼ばれます。

調整幅は大体±15dB程ですが、メーカーによって差があり±18dBに対応しているものもあります。

大は小を兼ねると言いますし、MAX量の違いは音の幅を広げるのに貢献するものの、正直±15dBあれば十分です。

そこは好みの問題でしょうか。

②ツマミの周波数と個数

メーカーにより各ツマミで調整出来る周波数が変わります。

例えばBoss/ GEB-7の周波数は以下の7つ

50Hz

120Hz

400Hz

500Hz

800Hz

4.5kHz

10kHz

MXR M108S 10 Band Graphic EQは以下の10つ

31.25Hz

62.5Hz

125Hz

250Hz

500Hz

1KHz

2KHz

4KHz

8KHz

16KHz

Boss/ GEB-7はツマミが少ないからMXR M108Sの下位互換かと言えばそうではありません。

例えば800HzのツマミはMXR M108Sにはありません。

800Hzの周波数はベースでは輪郭の生成に重要な部なので、「ベースの音をはっきりさせたい」と思えばBoss/ GEB-7に軍配が上がります。

③ビジュアル面

これは見た目ではなく機能面です(勿論見た目も大事ですが)。

グライコのメリットの1つは視覚で音のバランスが分かる事です。

例えばMXR M108SはエフェクトをかけるとツマミのLightが光ります。

薄暗いステージでも見やすいので、細かい調整をするのに便利です。

【パラメトリックイコライザーとは】

パラメトリックイコライザーはグライコのように周波数が固定されていません

周波数(パラメータ)もこちらの裁量で選びます。

ただ○○Hz等の調整ではなく、Low、Middle(Low MiddleとHigh Middle)、High等のツマミになっています。

その他の補正用のQ幅等のツマミやスイッチが搭載されています。

定番のパライコは

・Empress Effects/ParaEQ

等です。

・パライコのメリット

パライコはグライコと違い明確な周波数が分かりませんが、その分直感的な音作りが可能です。

グライコは視覚的、数値的な音作りが可能な分「800Hzの周波数をブーストするとベースの輪郭がはっきりする!」等の数値に囚われた音作りになりやすいです。

音作りに必要なのは自分とメンバーの耳だと思います。

直感的にMiddleのツマミをブーストし「ここだ!」と思える設定が案外一番良かったりするのです。

・パライコを選ぶポイント

①ブースト・カットのMAX量

グライコと同じくMAX量の違いはそのまま音の調整幅の広さとなるので、確認しておきましょう。

②ツマミの数と周波数

パライコに搭載されているLow等のツマミはグライコとは異なり、いくつかの周波数を兼ねています。そして周波数の兼ね合いは各メーカーにより異なります。

例えばEmpress Effects/ParaEQのツマミの周波数は以下になります。

Low Frequency 35Hz~500Hz

Mid Frequency 250Hz~5kHz

High Frequency 1kHz~20kHz

この周波数のどの部分をブースト・カットするかを決める事が出来ます。

③ Q幅

Q幅(quality factor)とは各ツマミの周波数をどの程度巻き込んでブースト・カットをするか決めるものです。

例えばMid Frequencyブーストする部分を決めた後、Q幅を大きく設定するとその周辺一帯も巻き込んでブースト出来ます。

反対にQ幅を小さくすると周辺一帯の巻き込みを減らす為、ピンポイントでブーストが出来ます。

このQ幅の角度もパライコにより異なるので、そのまま音の聴こえ方に関わります。

【グライコとパライコ おススメはどっち?】

好みの問題ですが

視覚的、周波数を理解して音作りがしたいならグライコ

直感的な音作り、細かい音作りがしたいならパライコ

という感じです。

近年ではイコライザーと呼ばれるエフェクターの多くはグライコである事が多く、それは視覚で調整出来る便利さにあると思います。

グライコを選ぶならブースト・カットしたい周波数があるかは確認しておきましょう。

パライコのおすすめの理由である「直感的な音作り」と「細かい音作り」は矛盾しているように聞こえますね。

パライコはグライコと違い周波数やQ幅の設定が出来る分、直感的な音作りだけでなく、突き詰めた音作りも出来るのです。

直感的な感覚も突き詰めていけば理論的なものに変わっていきます。

○○な音を作りたい」と強い思いがあり、それを再現出来るならパライコの中で最上級と呼ばれるEmpress Effects/ParaEQを選ぶと良いですね。

機会があればいずれ各イコライザーについて紹介をしていきます。

【まとめ】

今回はグラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザー違いについて紹介しました。

グライコは周波数があらかじめ決められているもの、パライコはMiddleやLow等のツマミを駆使して音作りをするイコライザーです。

一言でイコライザーと言っても、周波数の違いや操作性の違い等、本当にたくさんの種類があります。

今回の記事を通じて、あなたに合ったイコライザーが見つかると幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました