ライブの見栄えが10倍変わる?!PA、照明への事前資料は超大切!
「はじめに」
ライブ活動をしているバンドの中には楽器の出音にばかり意識が行ってしまう方が沢山います。
勿論音は大切です。
なので引き続き音には拘って欲しいのですが、ライブにおいて照明も凄く大切だという事を今回知って欲しいなと思っております。
そして「リハーサルしたのになんか本番思ってた以上になんかしっくりこなかった」という現象に少しでも答えを出していこうと思います。
「事前資料とは?」
事前資料とは
- セットリスト用紙
- セットリストに記載された曲の音源
- PAへの要望用紙
- 照明への要望用紙
- セット図
の5点が基本となりますが、中には歌詞も添えて送るバンドもいます。
(歌詞を送るバンドの意図を後に説明します)
「事前資料を送るメリット」
ライブ当日にリハーサルはしていたとしても初めて聴いた曲に対し完璧なオペレーションが出来ると思いますか?
正直難しいと思います。
ですが、1週間前に事前資料が届き音源とライブの流れをチェック出来た場合はどうでしょうか。
PAスタッフはどの楽器を使うかも把握でき、楽曲の世界感も先に知る事が出来ますよね。
それってだいぶメリットだと思いませんか?
照明スタッフもどの色を使うのがベストなのか、どのタイミングのストロボやスモークが映えるのか等、先に情報を得るだけでステージというのは大きく変貌します。
それだけではありません。
事前資料をチェックしているPAスタッフ、照明スタッフとはコミュニケーションも取りやすくなります。
覚えてもらえやすいので親身になってくれる方が多いかもしれませんね。
また、制作人もそう言った意識の高いバンドを応援したいという人は多いと思います。
歌詞データを送るバンドの意図についてここで触れたいと思います。
より細かく指示が出来る事が最大もメリットであり、例えば歌詞データの中に改行毎に経過時間が書いてあったとしましょう。
その情報に加え照明要望に「1:00~1:10までの部分を暗転した上でストロボをガンガンお願いします」と記載した場合、オペレーションをする方にもよりますが、大体ドンピシャのタイミングでストロボを使ってくれます。
こう言った細かい指示の出来るメリットを知っているバンドは歌詞データも送ったりします。
「事前資料を送る時の注意点」
基本的にエクセルや、ワード、イラレを使用しPDFやJPEGに書き出したデータを送ります。
ここで注意して欲しい事はエクセルファイル、ワードファイル、AIファイル等では送らない事。
ライブハウスによって使っているバージョンの関係で開けない等の問題が起きる場合があります。
また、音源はMP3にして送る事を強くお勧めします。
これは何故かというと、沢山のバンドが毎日出演しているライブハウスでは、送られてくる事前資料が多い為wav等の大きいファイルだとダウンロードに時間がかかってしまったり、データの山でパソコンの容量や外付けHDDが重くなる傾向にあるからです。
また、データを受け取った制作人がPAや照明のスタッフへ渡す時は大体の場合Drop boxやGoogle Driveと言った物にアップロードし共有する為、基本的に容量の限界があります。
そして一番の注意点が送る時期です。
遅くてもライブの1週間前に送る様にしましょう。
前日に送ってしまうバンドも沢山いますが、機械がチェックするわけではありません。
勿論人間がチェックする為、全部をチェックする事が物理的に難しい場合があります。
「まとめ」
ライブとはバンドだけで作っているのではなく色んな人と一緒に作っているのです。
主役であるバンドが指示を出し、意見を求め、納得を追求し、ここで「良いステージ」というのが生まれます。
勿論技量の部分は大きく大事な部分ですが、今回の記事は事前資料をメインに記事を書いている為そう言った部分は割愛しますが、ライブをしている自分が納得いくライブに少しでも近づくのではないか。
私はそう思っております。
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