理論的な音楽=つまらない!? それ理論から逃げてない?

作詞・作曲関連
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こんにちは!

サウンドデザイナーの太田です!

私はクライアントとやり取りをして、楽器をプレイしたり、楽曲制作や、レコーディング等の仕事をする事が多いのですが、常日頃から色々なアイデアを出しながら、試行錯誤しているわけですが、今回のテーマでもある、音楽理論が助けになる事もあれば、邪魔になる事もあります。

という訳で、私なりに音楽理論の使い方を日々考えてます。

今回は音楽理論の使い方について触れてみようと思います!

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音楽理論の考察

音楽理論とは何かという問いに、ズバリ答えるなら、

「気持ちいい音楽とは何かを教えるもの。」

だと考えています。

何かの本で読んだ事があるのですが、

「ドレミファソラシドって並んでたら気持ちいいでしょ?」、

「ドミナントコードからトニックに落ち着いたら気持ちいいでしょ?」

という内容が書かれていました。

それを当たり前だと思っていた時、ある生徒に「先生、それって理論て言うより感覚論ですよね?」と質問されて、返答に困ったのを覚えています。

倍音構成やら、脳科学、心理学的な観点からみて、音がどの様に作用するのかはある程度研究されていますし、論文も発表されていますが、やはり「感覚論の域からは抜け出せない」と言う結論は変わらないと言った印象でした。

それから、音楽理論という言葉を使ってはいますが、音楽の考え方の一つとして捉えるようにしています。

理論的な音楽=つまらない?!

これもある人から、理論的な音楽を作ると型にハマってしまい、つまらなくなってしまうというような事を聞いた事があります。

正直どちらでも分からないというのが、私の見解です。

現在の音楽シーンを見てみると、ジャンル等の細分化が見られますが、それはそれで型にハマっている訳で…。

なぜ”理論だけそこから切り離さなければならないのか“不思議に思った記憶があります。

要するに使う人が、より音楽的に捉えられるかどうかなのではないかと考えています。

音楽理論を使って楽曲を解析、説明する

音楽理論の最大の強みは、楽曲解析や説明です。

音楽と言うアートを、理論で語ると言うのもナンセンスな話なのですが、レッスンをしていると、どうしても説明しなければなりませんし、コード進行や、メロディーラインのアプローチ方法等を分析し、次に繋げる際にはとても役に立ちます。

音楽理論の成り立ちについての詳しい事は分かりませんが、なぜこの曲が気持ちよく聞こえるのか?

なぜこの様な、例えば”和風な響き“を持つのか等、分析し、文字や言葉として伝達する手段として、これ以上のツールは無いと思います。

楽曲への適応

そんな音楽理論を楽曲制作へ適用させる場合ですが、まず初めに私が思いついたのは、時間を短縮するためのツールという考え方です。

基本的に曲を描き始める段階から、「よし、今回のコード進行はダブルドミナントとモーダルインターチェンジ使って転調を絶対使うぞ!」とか、考える事は稀だと思います。

もちろん頭の中に全てのアレンジが整理されていて、そこにハマるからという理由なら分かりますが、これも成り行きです。

参考になるかは分かりませんが、私が楽曲制作をする際はあくまで、音楽であるという事を最重要視しています。

その上で、少しここのコード進行を変えたいなとか、メロディーを印象的にしたいなという場合に、音楽理論の中から適切な物を探します。

絶対音感の無い私にとって、無闇に、耳コピするよりは、とても早く作業ができます。

もう一つの適用方法は特徴的なスケールを使う場合です。

例えばクライアントから、アラビアンなダンスミュージック作ってくれと言われた場合、とりあえずフリジアンパーフェクト5thビロウを使ってみようと言う考え方です。

音色も音楽の重要なファクターですが、それと合わせて上記の様なスケールを使う事によって、更に”それ風“なサウンドを作る事ができます。

最後に

今回は音楽理論の使い方について、私なりの解釈を含め、説明させて頂きました。

少し難しい話になってしまいましたが、こう言う考え方もあるんだなぁーと思って頂けたら嬉しいです。

理論メインで音楽を作っている方は、感性で作るのもありですよ!

不協和音てかっこいいですから!(笑)

ではまた!!

“プロフィール”

太田好泰

ミュージックインストラクター、作編曲、レコーディングエンジニアから、マスタリングエンジニアまでマルチに活動。

また、電子工学の知識を生かし、エフェクター等、電子楽器の回路設計、修理も担当。

プロデューサーとしての依頼があった事をきっかけに、肩書きをサウンドデザイナーに変更。

現在、若い世代の育成を目指しながら音楽活動をしている。

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