アルバイトだけでは生活がきつい…自宅でも仕事できればなぁ…。
このように思っているバンドマンは多いと思います。
今回は、そんなバンドマンの中からボーカリストに焦点を当てて「仮歌」の仕事を紹介しましょう。
⚫仮歌とは?
仮歌とは、リリース前の音源に仮でボーカルを入れるお仕事です。
特に、作曲家からの需要があります。
作曲家は、楽曲提供や楽曲コンペに参加する際にデモ音源を作るのですが、その時にお金を払って仮歌さんに歌ってもらうのです。
・仕事はどこで探すの?
仮歌の仕事は、ネットで探せます。
作曲家のSNSで呼びかけていることがあるので応募してみましょう。
あるいは、
などのネットサービスで探すこともできます。
・料金相場
料金は、作曲家によって変わりますし、ワンコーラス、フルコーラス、ハモリの有無などによって変わるので一概には言えません。
大まかな相場は、
・ワンコーラス…3000円~5000円
・フルコーラス…5000円~1万円
ぐらいかと思います。
良いボーカルテイクを提供すればリピートにも繋がるので、この限りではありません。
⚫仮歌をやることのメリット
仮歌の仕事をやると、稼げる以外に以下のようなメリットも得られます。
・プロのデモ音源を聞ける
プロが作るデモ音源のクオリティーは、アマチュアのバンドマンからすると「発売されてるCDじゃん!」と思うくらいクオリティが高いです。
その音源を聴くのは、勉強になること間違いなし!
「自宅作業だけでこんなに高いクオリティが作れるんだ!」となって、音源制作のやる気がアップします。
・ボーカル録音のノウハウがわかる
自宅でボーカル録音して聞いてみると、「うわぁ…俺の声めちゃくちゃダサい…」ってこと多いですよね。
それもそのはず。
プロのボーカル録音は、
・マイクの選び方
・ピッチの治し方
・ミキシング
・ハモリの重ね方
・ダブリング
・吸音
などを駆使して完成されます。
これは、アマチュアの独学だけで習得できるものではありません。
仮歌をすることで、プロ作曲家がどうボーカル録音に望んでいるのか学ぶことができるのです。
・デビューのきっかけに
音楽業界人が作曲家のデモ音源を聴いて、「この仮歌上手いね!誰が歌ってるの?」となり、デビューにつながったボーカリストもいます。
もしかしたらあなたも仮歌がきっかけでデビューに繋がるかもしれません。
歌に自信のあるボーカリストはチャレンジしてみましょう。
⚫仮歌をする際の注意点
仮歌を承る場合は、以下のような注意点を意識しておかなければなりません。
事前に作曲家と確認しておいてください。
・録音環境
ボーカリストが自宅で録音する場合は、録音したWAVファイルだけ作曲家に送ることになります。
この場合、
・DAW
・高価なマイク
・吸音
・ピッチ修正プラグイン
などの環境が整っていなければなりません。
もしこのような環境が整っていない場合は、作曲家の家に出向いて録音することになります。
しかし、この場合は作曲家の家に通える場所に住んでいなければなりません。
・音源を他人に聞かせない
仮歌は、コンペに参加するための音源を歌うことが多いです。
つまり、それは世に出回っていない音源ということになり、重要な企業秘密ということになります。
飲食店で言ったら「レシピ」のようなものですね。
レシピが外に漏れるなんてあってはならないことであり、実際にそんなことがあったら裁判沙汰になります。
仮歌音源も同じなので、作曲家から渡された音源は絶対に他人に聞かせてはなりません。
もしリリース前の音源がネットに上がってしまったら、人生を棒に振るほどの賠償金を請求されます…。
仮歌で最も大事なのは、歌唱力よりも口の堅さと言っても過言ではないでしょう。
⚫まとめ
仮歌は、お金を稼ぐためだけではなく、スキルを磨くためにもやっておいて損のない仕事です。
皆さんチャレンジしてみてください!
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