【作曲初心者向け】最低限知っておくべきコード理論 その2「ダイアトニックコード」

作曲初心者 コード理論作詞・作曲関連
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みなさんこんにちは。

前回に引き続き、作曲を始めた初心者が知っておくべきコード理論を分かりやすく解説していきます。

音楽理論を学んでいない方でも大丈夫。

楽譜が読めなくても問題ないですよ。

もちろん読めることに越したことはないですが、ポップス・ロックの作曲では音楽理論の方が重要です。

今回はダイアトニックコードについて掘り下げていきます。

これを学べば自分でコード進行を作れるようになります。

また、世の中の音楽を自分で分析することができるようになり、自分の作曲に活かせますよ。

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ダイアトニックコード

ダイアトニックコードとは、スケールの各音をルート音にして作るコードのことです。

これさえ押さえておけば、シンプルな曲に関しては問題なく作曲できます。

ダイアトニックコードは全部で7種類あります。

Cメジャーキーでは以下のようになります。

Ⅰ・Ⅳ・Ⅴはメジャーコードに。

Ⅱ・Ⅲ・Ⅵ・Ⅶはマイナーコードになります。

この法則は他のメジャーキーにおいても共通です。

各コードにはそれぞれの役割があり、「どのコードに繋がるか」も異なります。

それでは重要度の高い順に説明していきます。

スリーコード(主要3和音)

Ⅰ:トニック

キーの基準となるコードで、「安心する感じ」や「終わった感じ」のするコードです。

曲の始めや最後に使うことが多いコードです。

Ⅴ:ドミナント

不安定な響きのコード。

その性質から、安定感のあるトニックに繋げると「安定感」「解放感」を感じさせることができます。

ポップスやロックではサビ前をドミナントで終わらせて、サビをトニックから始めるという使い方で緊張感→解放感を演出したりします。

ドミナント→トニックの接続を「ドミナント終止」と呼びます。

Ⅳ:サブドミナント

やや不安定な響きのコード。トニック→サブドミナントに強く繋がる性質があります。

サブドミナント→トニックにも繋がりますが、やや穏やかな印象です。こちらは「サブドミナント終止」と呼ばれています。

この3つのコードを併せて「スリーコード(主要3和音)」と呼びます。そのまんまですね。

ポップス・ロックでもっともポピュラーなコード進行です。

スリーコードは音楽理論でもっとも基礎的な原理なので、作曲するのであれば絶対に覚えるべきだと思います。

スリーコードだけで作っても曲として成立します。

それぐらい大事なコードなんですね。

代理コード

先ほど紹介したスリーコード。

このスリーコードの持つ役割を代わりに果たしてくれるコードがあります。

これらを覚えることで曲の表現力がアップしますよ。

こちらは使用頻度の高い順に紹介していきますね。

Ⅵ:トニックの代理

トニックのルート音(Cメジャーキーでは「ド」)が含まれていることからトニックの代理として使用できます。

ドミナントからトニックへの接続を代理することを「偽終止」と呼びます。

Ⅴ(ドミナント)→Ⅵ(トニック代理)

このように接続できます。

Ⅱ:サブドミナントの代理

サブドミナントの構成音(Cメジャーキーでは「ファ」・「ラ」)が含まれていることからサブドミナントの代理として使用できます。

ドミナントに強く繋がる性質があります。

その特性を活かした進行が「ツーファイブワン」と呼ばれる進行です。

Ⅱ(サブドミナント代理)→Ⅴ(ドミナント)→Ⅰ(トニック)

このように強く結びつく性質のコードを繋げることで、まとまりのあるコード進行を作ることができます。

Ⅲ:トニック・ドミナント代理

トニックのテトラッド(4和音)の構成音(Cメジャーキーでは「ミ 」・「ソ」・「シ」)が含まれていることからトニックの代理として使用できます。

しかしルート音が含まれていないので曲の終わりには使えません。

曲中の繋ぎとして使われることが多いです。

また、ドミナントのテトラッドの構成音(Cメジャーキーでは「ソ 」・「シ」・「レ」)が含まれていることからドミナントの代理としても使用できます。

ただしトニックには繋がりません。

こちらも繋ぎとして使われることが多いです。

Ⅶ:ドミナント代理

ドミナントの構成音(Cメジャーキーでは「シ・ファ」)を含んでいることからドミナントの代理として使用できます。

しかしドミナントからトニックに接続した時ほどの「安定感」を得ることはできません。

したがってあまり使われない進行です。

以上7つのコードがダイアトニックコードと呼ばれています。

スリーコードの項で述べたとおり、音楽の基礎はスリーコードでできています。

スリーコードの構成音にはスケールのすべての音が含まれているため、その曲のメロディにはスリーコードのどれかが当てはまります。

したがってスリーコードのみで作曲をすることは可能です。

しかしそれでは曲があまりにもシンプルになってしまいます。

もっと多彩な表現、展開のために代理コードが使われているんですね。

上で紹介したコード同士の接続以外にも、いろんな繋がり方がありますので楽器で試していくと作曲力がアップしますよ。

まとめ

  • ダイアトニックコードは7種類。
  • スリーコードはⅠ(トニック)・Ⅴ(ドミナント)・Ⅳ(サブドミナント)。
  • 代理コードは Ⅱ・Ⅲ・Ⅵ・Ⅶ。

それぞれの関係性はこのとおり。

ダイアトニックコードはそれほど難しい理論ではないですが、ポップス・ロックでは多用されますのでこの機会に覚えてみてはいかがでしょうか。

それでは。

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