こんにちは。
前回は、具体的な指の練習方法や意識の仕方、和音の転回形についての練習法を学びましたね。
今回からは、ソロや伴奏にいきるスケールを学んでいきましょう。
スケールを覚えることによって効果的なフレージングをすることが可能になります。
バンド内でも、ギタリストがジャムセッション中にソロを即興で弾いている場面を見たことがある人もいるでしょう。
あれも、スケールをしっかりと理解しているからです。
ジャズギタリストやジャズピアニストだと、即興でさらに完成度が高いソロやフレーズを作ってしまいます。
ジャズなどのジャンルの場合、ジャムセッションをそのまま音源にしてしまう場合もありますから即興力が非常に高いことが伺えます。
しかしながら、こういった即興の演奏も知識の下地と技術があるからこそ成立するものです。
即興に関しては、勉強したとしても直ぐには活かせません。
バンド内での掛け合いや癖を見抜く、場数という経験が必要です。
そういった場数を増やすことが出来れば、この記事を読んでいるあなたも直ぐに仲間入り出来るでしょう。
1 スケールとは
スケールとは12個に並んでいる音階の総称です。
様々な形のスケールがあり、5個しか並ばない音階、8個だけの音階等、ヴァリエーションが沢山あります。
この音階の数をスケールノートと呼びます。
勿論、ドレミファソラシドも1つのスケールです。
ダイアトニックスケールやイオニアンスケールとも呼称されたりします。
このような音の並び方を理解するには、全音、半音をまずは覚えなければなりません。
半音になる部分は、ピアノの鍵盤で言うとミとファ、シとドの白鍵同士になる場所が半音になります。
それ以外が全音という扱いになります。
次にスケール・ディグリーを覚えましょう。
メジャースケールを基本として考えます。
1番目の音から順番に音を振ります。
メジャースケールは全部で7つの音階構成をしていますから1~7まで番号をふれますね。
この番号をスケール・ディグリーと呼び、これを覚えることで他のスケールとの違いを明確にしわかりやすくします。
良く使用されるドリアンとリディアン(内容は後述します。)を例にすると、ドリアンはメジャースケールの3と7の音を半音下げます。
リディアンであれば、4を半音上げます。
どちらも、いずれかの音が半音上がったり下がったりと特徴があります。
こういった特徴を覚えれば沢山あるスケールも覚えやすくなるでしょう。
さらに、実はスケールが元になりコードが作られていることも知っておくべきでしょう。
ポピュラー音楽では、コード進行の中にそれぞれのコードに最も適したスケールを当てはめる考え方があり、それをコード・スケールといいます。
しかし、ジャズ等ではわざとコード・スケールから外れたスケールを用いて浮遊感や、意外性、変化をつけたりします。
また、コードでも学んだテンションを駆使することでまた味があるソロや即興が可能となります。
2 ダイアトニックスケール
ダイアトニックスケールとは、7つの音で作られ、且つ5つの全音と2つの半音が作られるものをいいます。
メジャースケールとマイナースケールがそれに当たります。
2つだけと思われる方もいるかもしれませんが、マイナースケールにもナチュラルマイナースケール、ハーモニックマイナースケール等様々な派生系が存在します。
ナチュラルマイナースケールのスケール・ディグリーは、3、6、7の音を半音下げます。
大変良く使用される基本的なスケールであり必ず覚えてもらいたいスケールでもあります。
さらに、このスケールより強いコード進行感を出す場合は、ハーモニックマイナースケールが用いられることがあります。
3と6の音を半音下げることで作られるスケールですが、6と7は増2度の音程になるためドミナント7th(♭9)が作られ和声感が増します。
ドミナントは、トニックに対して強い解決感を出してくれるため自然な音楽を作りやすくなります。
もう1つご紹介しましょう。
メロディックマイナースケールです。
上行下行の音が異なる珍しいスケールで、上行時は、3を半音下げ、下行時は3、6、7を半音下げます。
制限が先程話したスケールより多いことから使用する場合はしっかりとコード進行等を把握しましょう。
ダイアトニックスケールだけをお話してもコラムが終わってしまうほど大事な部分ですので、ここまでのことはしっかりと覚えましょう。
3 終わりに
今回はスケールの導入ということで、スケールの基本とダイアトニックコードを学びました。
次回は、モードを中心にコード進行にそったスケール選び等を学んでいきましょう。
沢山の種類のスケールがありとても楽しいですし、実践向きです。
私自身、ピアノ意外にもギターやベース等もしておりますからスケールはある程度学びました。
しかしながら、鍵盤でコードを鳴らしながら弾くとソロやアドリブが非常に作りやすくなりました。
コードとスケールの一体感がわかりやすく重宝するはずです。
是非、鍵盤楽器以外をしている方にも、少しは弾く機会があるといいかもしれません。
新たな可能性が生まれるかもしれませんよ。
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