シンセサイザーを理解しよう!(シンセサイザーの種類)

ピアノ・キーボード関連
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こんにちは!

前回のシンセサイザーのパラメーター編は読んで頂けましたか?

今回は続きで、シンセサイザーの種類を解説して行きます。

今お手持ちのシンセがどれに当たるか、また購入する際の手助けとなればと思います。

では、また難しい話に入って行きましょう!!(笑)

・減算方式と加算方式

“減算方式”

オシレーターの音から何かと削りながら音を作る方式です。

シンセサイザーの最もベーシックな構成は、オシレーター、フィルター、ボリュームエンベロープです。

こうして並べてみると、オシレーター以外は特定の周波数帯域や、時間的に音量をマイナスして音を作ります。

この様に、”波形そのものには変調を与えない”で、減らして行く方式を、減算方式と言います。

“加算方式”

オシレーターで発生した波形に、後述するFM(Frequency Moduration)等で、倍音成分を加算する方式を加算方式と言います。

これはサンプリング等は別とし、波形をある程度自在に作り出す事ができます。

後で詳しく説明しますが、FMでは特定のオシレーター波形に対し、もう一つのオシレーター波形で変化を与えます。

(その後はフィルターや、エンベロープへと入ります。)

両者の違いは、”オシレーター波形そのものを変調さるかどうか”ということです。

(変調に関しては、音作り編で詳しく説明します。)

シンセサイザーのシンセシス

シンセサイザーは発音方式や、波形によって様々に分別されます。

・アナログシンセサイザー

アナログ波形(電気的に作り出した波形)を基に、減算方式のシンセシスを採用したシンセサイザーです。

オシレーターはアナログ回路から発生されられる、俗に言う”アナログ波形”で、フィルターにはクセがある物が多く、そのクセがいい感じに働いてくれます。

また、パラーメーターつまみが、全てパネルについているので、分かりやすいです!

アナログシンセサイザーはオシレーター1つに対して1音しか出ない為、モノポリフォニック〜8ポリフォニックの物が大半です。

Moogや、Prophetシリーズ、ヴァンヘイレンのJUMPで有名なOB-Xa等があります。

Moog Model D

・アナログモデリングシンセサイザー

アナログシンセサイザーをデジタルで再現したしたシンセサイザーです。

オシレーターは波形が発生する機構をデジタルで再現するか、アナログシンセサイザーの波形をサンプリングして、搭載しています。

今発売されているアナログシンセサイザーは

チューナーを搭載していたりで、音程も正確ですが、昔のアナログシンセサイザーは電気的に音を発生させるため、チューニングが狂いやすかったり、メンテナンスが大変ですが、アナログモデリングでは、そう言った煩わしさから開放されました。

キーボーディストが真っ赤なシンセサイザーを並べているのを見た事ないですか?

Nord leadというシンセサイザーなんですが、有名アーティストが多数使用している事でもお馴染みです。

NORD Nord lead 4

他にもたくさん出ています。

・FMシンセサイザー

オシレーターによって、オシレーターを変調させる事が出来るシンセサイザーです。

高周波のオシレーターにより、元の波形そのものを変調させる事により、アナログシンセサイザーでは得られなかった、複雑で金属的な音作りを得意とします。

このシンセサイザーは、良くも悪くもとても複雑なので、熟練者でないと、好みの音を思い通りに作るのは難しいですが、扱えれば音作りの幅を広げられます。

音としては、アナログシンセサイザーより派手な印象です。

YAMAHAのDX7のエレピやグラビサウンド等が有名です。

YAMAHA DX7

・PCMシンセサイザー

オシレーターは基になる波形を、サンプリングし、再生するシンセサイザー。

シンセサイザーでピアノの音等の生楽器の音を再現するのは難しかったですが、だったらその音録音しちゃおう!って言うシンセサイザーです。

ROMやHDDに音源となる波形が入っていて、そこから読み込みをする形をとります。

昔の機種は、容量の問題から短い波形を使ったり、サンプリングの数を減らしていましたが、最近のPCMシンセサイザーは、フルサンプリングの物も多いです。

生楽器を再現するのには最も適切なシンセサイザーと言えます。

現在、YAMAHAやRolandと言った国内メーカーでは、当たり前に採用されています。

korg kronos

Roland JUNO DS

・ウェーブテーブルシンセサイザー

最近またメジャーになった感のあるシンセサイザーで、発音方式はPCMの様な感じなのですが、1つの波形のプリセットに複数の波形が連続的に収録されています。

簡単に言うと、波形を連続的に変えられるシンセサイザーです。

例えばピアノから徐々にフルートの様な音に変化する音や、大人しめの音から、派手にするとか、使い方次第で様々なアプローチができます。

有名な物では、korgのwave station(現行品では、wavestate)、PPGによるベルサウンドや、Native InstrumemtsのMassiveですが、特にMassiveによるワブルベースサウンドは有名です。

PPG wave 2.2

korg wavestate

・フィジカルモデリングシンセサイザー

こちらはちょっと特殊で、デジタルなのですが、オシレーターそのものが楽曲の構造を持ちます。

例えばギターならどの太さの、どの長さの、どんな素材の弦を、どんなピックで弾くのか、それともバイオリン等の弓で弾くのか等、物理的に生まれる音を、デジタル上で再現させるシンセサイザーです。

YAMAHAのVL-1や、ウィンドシンセとセットで使う人が多かったVL-70mが有名です。

私も所有していて、Sax等でたまに使用するのですが、本当に凄いです!!

是非動画を検索してみてください!!

現行であるのもですと、AASのシンセサイザーや、audio modelingのSWAMシリーズがあります。(SWAMシリーズは音作りにはあまり向いていませんが、音はとにかく凄いです!!)

YAMAHA VL-1

シンセサイザーの音源選びのポイント

どうしてもこれが欲しい!って言う音がある場合以外はPCMシンセシスの物を選びましょう。

大体何とかなります(笑)

音作りを学びたいので有れば、先ずはパラメーターの分かりやすい、アナログシンセサイザーか、アナログモデリングシンセサイザーをお勧めします。

次回は音作り(初級編)に行きたいと思います!

楽しみにしていてください!!

“プロフィール”

太田好泰

ミュージックインストラクター、作編曲、レコーディングエンジニアから、マスタリングエンジニアまでマルチに活動。

また、電子工学の知識を生かし、エフェクター等、電子楽器の回路設計、修理も担当。

プロデューサーとしての依頼があった事をきっかけに、肩書きをサウンドデザイナーに変更。

現在、若い世代の育成を目指しながら音楽活動をしている。

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