ウォーキングベース編①【ウォーキングベースのライン。直ぐに思いつく?】

ベース関連
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こんにちは。

皆さんはジャズやフュージョン、ジャズ調のベースラインって直ぐに思いつきますか?

ジャズの現場では、コード譜のみでジャムセッションや音源の収録をすることは多々あります。

当然のことですが、コード理論とスケール理論が必要です。

もうこの時点で難しいと思われる方も少なくないでしょう。

しかしながら、ジャズバンドは依然と存在しますし、ジャズ調の曲をオリジナルでする方もいらっしゃいます。

ベースはドラムと共に重要なリズム隊であり屋台骨です。

そんな重要な存在がベースラインを考えられないのはまずいことです。

ですから、今回のコラムではラインを作る上で最も基本的な、ウォーキングベースについて解説していきたいと思います。

今回のテーマは簡単です。

気楽に挑戦してみて下さいね。

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1 ベースラインを考える際の和音の基礎

普段ベースラインを考える際、必ずルート音を使用しますね。

そもそも、ベースという楽器で和音を構成するのは難しいですし、実際の曲に転用する事はまずありません。

では、例としてFm7というコードがあったとします。

分解すると、ファ、ラ♭、ド、ミ♭の4つの音で構成されています。

ラインを考える際には、コードの構成音が直ぐに出てこないと次の小節のラインを作れませんので、まずは基本的な度数と和音を覚えていきましょう。

度数とは、最初の音から1オクターブ上の音までの音階を順番に1度、2度と数えることをいいます。

実際はもっと複雑な定義があるのですが、今回は簡単をテーマにしているので割愛します。

そして、それら1度、3度、5度の組み合わせを3和音と呼びます。

主調がCであればドを1番目として、3度がミ、5度がソとなります。

ギターであればコードという形で決まっていますから音を拾うのが簡単ですが、ベースではコードはほぼ利用しないので、フレットの指板上で音階として和音構成を覚えなければなりません。

要はスケールを覚えるということです。

しかしながら、スケールだけで覚えても和音の知識がありませんのでベースラインを作るには少し勉強が必要です。

では、先程例に出したFm7をおさらいしましょう。

構成音はファ、ラ♭、ド、ミ♭です。

ファ、ラ♭、ドだけであれば、Fmになりますね。

そこにアクセントとして入るのがミの♭です。

この音をテンションといい、テンションがあるかないかで和音の質が変わってきます。

上モノが和音を使用しているからといってベースラインでテンションを入れてはいけないというルールはありません。

時と場合によってはそういった音を取り入れていきましょう。

それが個性となりえるからです。

2 ライン構成と経過音

では、本題ですが、1小節を4分音符でラインを作ると仮定すると、良く利用されるものとして、ルート(1度)、3度、5度、8度(オクターブ)、今回の場合だと7度も含まれます。

最も基本的なものとして、ルート、3度、5度、経過音というものが使われます。

経過音とは、次の小節に出てくる和音に対して半音を使ってアプローチする手法です。

実はこの構成だけでもそれっぽいラインが作れます。

では例として、Fm7→B♭7の進行で考えていきましょう。

まずは、ルートのファ、3度のラ♭、5度のド、経過音としてラをベースラインとしましょう。

ラはB♭7のルート音からみて半音下の音ですね。

こういった半音のアプローチが経過音の作り方となります。

しかしながら、これではウォーキングベースラインを作る上では少々物足りません。

例えば8度を使うのもいいでしょう。

オクターブ上のルート音になりますが、音域に幅ができ非常に効果的ですし、実際の曲でも良く見かけます。

更にテンションというアプローチも可能です。

そもそもテンションとは、コードの質をガラリと変えるスパイス的な要素を持ちます。

この場合であればミ♭の音をどう持ってくるかということになります。

ミ♭には緊張感とアウト感を感じさせる効果がありますから、それを何処に配置するかが各々のベーシストの考え方や個性になっていくでしょう。

さらに、それらの音に経過音として半音のアプローチを加えることでウォーキングベースのラインの幅は広がっていきます。

単純な譜面に見えて奥深い。

そんなベースラインが出来ればいいですね。

2 リズムは三連符

ジャズのウォーキングベースで一番の難所は四分音符を三連符のような感覚で弾くことでしょう。

譜面に書き直しても理解するのは難しいです。

実際に、私は体で覚えました。

前へグイグイと引っ張っていくイメージ。

しかし、走っていない。

そんな難しいリズム感です。

練習方法としては、

4分音符を弾きながらもしくはテーブルを指で叩きながら、ンタタ、ンタタ、ンタタ…と3連符を口ずさみます。

普通に弾いていたり、叩いている時のように、ジャストではなく、少々拍がズレて前へ引っ張られている感覚がつかめれば大丈夫です。

徐々にテンポを上げていき、グルーブ感を感じられるようであればOKです。

そもそも、ジャズの拍の捉え方はロックやポップスと違います。

裏拍の2拍と4拍目を意識してリズムをとりつつ、音の強弱もつけます。

特に音の強弱は重要で、裏拍に強めの音を入れると音に輪郭がつき、さらにウォーキングベースが際立ちます。

常に音の強弱を意識する音楽ジャンルも多いですから、この際一緒に練習しておきましょう。

きっとこれから他ジャンルをする際に役立つでしょう。

終わりに

今回は簡単をテーマにウォーキングベースについて解説してきました。

要点をしっかりと覚えてしまえば個性ある素晴らしいフレーズやラインを作ることができるでしょう。

次回からは、もっと踏み込んだ和音の知識を学びながらウォーキングベースや、他のベースラインを考える際のコラムを書きたいと思っておりますので是非楽しみにしていて下さい。

最後までお読み頂いてありがとうございました。

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