EBS MultiComp StudioEditionとBlueLabelの違いについて

ベース関連
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ベーシストがエフェクターを購入する時、真っ先に候補に上がるのがEBSのMultiCompではないでしょうか?

プロアマ問わず多くのベーシストに親しまれるMultiCompですが、2019年にリニューアルされたのはご存知でしょうか?

今回はその違いについて紹介します。

【EBSのMultiCompとは?】

まずEBSというメーカーですが、1988年にスウェーデンで創業されたベーシストに特化したエフェクターを製作する老舗メーカーです。

その真摯な姿勢から社員は皆ベーシストだと都市伝説もあるのです。

MultiCompはベース用コンプレッサーであり、EBSの中で人気と実績を兼ねたエフェクターですね。コンプとは音の粒を揃えるものですが、こちらが良く使われる理由は他にもあります。

① ツマミの数が少なく、音作りが簡単

② 通すだけで真空管を通したような温かみがあり、艶のある音が出る

③ 同じく実績のあるサンズのプリアンプと相性が良い等です。

コンプとしてだけでなく、音の味付けとして使う人もいますね。

逆に言うとちなみにEBSはUni Chorusやオクターバー等、評価の高いエフェクターもあるのでオススメです。

なおコンプにも色々あるので、ベース本来の原音を重視したい場合は別のエフェクターをオススメします。

BC-1X Bass Comp辺りでしょうかね。

【MultiComp StudioEdition】

続いてそれぞれの機種の紹介です。

旧機種は幾つか種類があるものの一言でMultiCompと呼ぶ場合、大抵はこちらのStudioEditionの事を指します。

ちなみに同じタイプでも2015年発売のMULTICOMP-SEは低音が強化されている等の微妙な違いがあるそうです。

ツマミは2種類とシンプル

COMP/LIMT:コンプのかかり具合の調整。ツマミを左に回せばかかりは弱くなり、右に回すと強くなります。

GAIN:最終的な音量の調整です。ブーストとしての役割も果たします。

モードは3種類

NORMAL

一般的なコンプ効果をもたらします。音をさりげなく太くするイメージであり、タイトで音が締まる感じがします。逆に言えば他のコンプでも代用可能なモードです。

TUBESIM

真空管を通したようなザラザラした倍音が音色に加わります。MultiCompの音と言えばこちらのモードを指す事が多いです。相性が良いのはプレシジョンベースですが、もちろんジャズベでも良いですよ。

MB

内部のトリマーと連動しており、このモードを使用するには裏蓋を開けなくてはいけません。

このモードを設定するには裏蓋を開ける必要があります。

こちらは音域ごとにコンプの効きを調節する機能です。

こちらは内部トリマーと呼ばれ、HighとLowの2つのノブがあり、それぞれ音域を変えられます。

更に側面にPassive/Activeの切り替えのスイッチがあります。

勿論各ベースに合わせてですが、他のエフェクターをかます人はActiveにしましょうか。

【MultiComp StudioEditionの音作り】

一番MultiCompの良さを際立たせる音作りとしては

COMP/LIMTを9~11時の位置

GAINはベースにより異なりますが、スイッチを切り替えた時に音量差が出ないレベルに設定

モードはTUBESIM

スイッチはActive(サンズのプリアンプを噛ませると◎)

だと思います。

こちら自然と艶のある音を出す設定なので、ブースターとして音にパンチを加える場合はGAINを好みに合わせてブーストしましょう。

なおCOMP/LIMTはブーストし過ぎると音が圧縮され過ぎるのでオススメしません。

あくまで一例ですので、研究してみてください。

【MultiCompBlueLabel】

続いてこちら2019年に発売した機種。

今までは新型が出てもツマミ等に大きな違いはなかったものの、ここで一気にリニューアルされました。

基本的な部分は変わりない為、違いについて紹介しますね。

・違い1 ツマミが3種類に増えた

COMP/LIMTとGAINは従来通りですが

SENS

というツマミが追加されました。これはコンプのかかるレベルを決めるものです。

右に回せば感度が上がり、小さい音でもコンプがかかります。

その為全体的な音量が下がります。

左に回せば感度が下がり、大きい音にのみコンプがかかります。

その為全体的な音量は上がります。

大抵ツマミって右に回せば音が大きくなるイメージがありますが、このツマミに関しては構造的に逆になります。

・違い2 MBモードの変化

StudioEditionだとMBモードの場合はHighとLowの2つのノブがありましたが、BlueLabelはノブが1つになりました。

ノブを左に回せば低音域のコンプが強くなり、右に回せば高音域のコンプが強くなります。

今まではノブが2つだった分、調整がデリケートだったのですが、分かりやすくなったのです。

・違い3 電圧対応が変わった

StudioEditionはアダプターが9Vでしたが、BlueLabelは18Vとなりました。

ベッドルームが広くなり、音割れがしにくくなると共に音もクリアになったのです。

勿論StudioEditionもそれ程音割れはありませんが、より音質を求めるならBlueLabelの方が良いでしょう。

・違い4 サイズの違い

BlueLabelはStudioEditionよりも専有面積を12%削減した為、コンパクトになりました。

更にシールドを差し込むジャックの部分の出っ張りが解消されています。

エフェクターを多用するベーシストにとってエフェクターは少しでも小さい方が良いので、助かりますね。

【迷っているならBlueLabelを買うべし】

ちなみにStudioEditionですが、既に販売中止となりEBSからリリースされているのはBlueLabelになります。

StudioEdition自体は多くのベーシストが手にした名機です。

中古品は数多く出回っているので、どうしてもという場合はリサイクル店やメルカリ等で探しましょう。

StudioEditionは勿論素晴らしいエフェクターですが、ピック弾き、指引き、スラップ等により生じる音量の違いを修正するのが大変という問題点がありました。

Passive/Activeで音量差を変える事は可能だったものの2つの切り替えのみだったのです。

それをBlueLabelではSENSというツマミを増やした事で改善しました。

ツマミになった事で演奏者のニュアンスや弾き方で自由自在に調整可能であり、BlueLabel最大のメリットと言えるでしょう。

そしてStudioEditionの音が良いという人はSENSのツマミを12時の位置、つまり0にしておけば音はほとんど変わらなくなります。

勿論電圧対応による音のクリアさの違いはあるものの、そこは改善点と言っても良い部分です。

どうしても前の方が良いと言う場合は、あえて9Vを使えば少しはStudioEditionの音に近づかせる事は出来ます。

【まとめ】

今回はMultiCompのStudioEditionとBlueLabelの紹介をしました。

新機種と旧機種って、古い方にも良さがあるケースが多いですが、BlueLabelの場合は上位互換と言っても良いのです。

今回の記事がMultiCompを購入するきっかけと、音作りの参考になれば幸いです。

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