ベーシストで肩こりで悩んでいる人はいませんか?
今回は肩こりの原因やその対策について書いていきます。
肩こりの原因
ベーシストはギタリストに比べると肩こりになりやすいです。
ベースは4~5kgと重たく、それを肩掛けにして2~3時間のスタジオ練習をするのです。
高校野球では肩かけのカバンは発達に影響を与える為、最近は禁止されている事が多いのですが、ギターやベースは構造上肩掛けをするしかありません。
また練習中だけでなく、スタジオに行く途中も機材の搬入や、楽器を担いで移動する機会も多く、負担はかかりやすいです。
かと言ってベーシスト全員が肩こりになっているわけではありませんね?
肩こりになる人、ならない人の違いは何でしょうか?
姿勢・フォーム
猫背や力が入り過ぎている
演奏中に常にフレットを見ていませんか?
常に手元を見て演奏をしていると、肩周りの筋肉が固まってしまい、猫背の原因となります。
また歯を食いしばって演奏をすると、頸部~肩にかけての緊張が強まります。
後はライブでステージが暗いからと言って、指板を無理に見ようと目をこらしたり、ネックに顔を近づけていると、目疲れを起こします。
これらも肩こりの原因となります。
ライブで緊張して身体に力が入り過ぎているなら場慣れする事で改善出来ますが、集中する為に敢えて力を込めているなら要注意です。
ある程度脱力して演奏した方が、身体の動きも滑らかになり、パフォーマンスも向上します。
演奏中は胸を張り、前を見る習慣をつけましょう。
猫背の改善と共に堂々と演奏出来るので、観客の印象も変わります。
指板を確認する時は目線だけを意識しましょう。
ギタボ、べーボ、コーラスの皆さんは、猫背にならないマイクの位置を考えましょう。
ストラップ
長さは適切か?
ストラップが長く、楽器と身体の位置が遠いと猫背になりやすいです。
特に4弦目を演奏する際は、肩から腕の位置を下げることになり、肩への負担は大きいです。
ストラップの高さを少し上げると肩への負担は減ります。
高さは自分のこだわりも当然あるので、鏡や動画で確認しながら、肩こりと許容できる範囲を見つけましょう。
素材を変える
ストラップにも種類がありますが、革製のストラップは穴に通して長さを変更するものが多く、微調整が出来ないというデメリットがあります(かっこいいですけどね)。
ナイロン製のストラップなら微調整も可能ですが、肩に当たる部分が細いものも多く、肩を痛めます(特に5弦ベース)。
そんな時はATELIER Z のZS-3と言うストラップはお勧めです。
肩に当たる部分が広い程、ベースの重さを分散出来るので、肩の負担を減らす事が出来ます。
↓こちらは幅広サイズです。
肩こりにはとても良いのですが、接地面積が広い分、夏場は蒸れます。
屋外でライブをする時は大変かもしれませんが、検討の余地はありますね。
普段はこちらを使い、屋外ライブの時は使い分けるのも一つです。
ストレッチ
肩甲骨周りの運動
肩こりの大きな原因は肩甲骨の周りについている筋肉が硬くなる事です。
壁に背中をくっつけて、肘を伸ばした状態で腕を外側に広げます(角度は0度)。
そのまま頭上に腕を動かした時(頭上までで90°)に痛みや制限はありますか?
動かせる範囲が45°未満なら肩甲骨周りの筋肉はガチガチです。
寝て行う体操もありますが、手軽に出来るものの方が練習の合間に行いやすいですよね。
幾つかストレッチを紹介するので、肩が凝った時に行ってみましょう。
肩の上下運動
1.立った姿勢で息を吸いながら、ゆっくり肩を耳に近づけていく
2.息を吐きながらゆっくりと肩を元の位置に戻す
3.息を吐きながらゆっくりと肩を下に下げる
4.息を吐きながらゆっくりと肩を元の位置に戻す
背伸ばし体操
1.手を抱えて伸びをする
2.前後左右に腕を伸ばす(この時に背中は丸めない)
3.腕を伸ばしたまま円を描く
肩甲骨はがし
1.右手は右肩、左は左肩の上に乗せる
2.肘で大きく円を描く
3. 5~10回ほど回したら今度は反対回しを行う。
いかがでしょうか。
ストレッチの前後では肩周りの力も抜けて、演奏も行いやすくなります。
肩甲骨周りの筋肉は硬くなりやすいですが、その分改善も早いです。
演奏で肩に負担がかかっても、ほぐす習慣をつければ肩こりにはなりません。
労わる習慣をつける
いかがでしょうか。
肩こりは慢性化すると演奏だけでなく、日々の生活にも影響を与えます。
スタジオでも1時間に1回は楽器を肩から降ろす等、肩を労わる習慣はつけましょう。
レコーディングではプレッシャーにより力が入りやすいですし、何度も同じフレーズを弾くかもしれません。
また座ったり、あぐらで演奏をする事もあるので、普段の練習以上に肩こりになりやすいです。
適度に休憩しましょうね。
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