バンドマンなら必ずお世話になる「音楽スタジオ」で働いているスタッフの人。
音楽と機材に囲まれて働ける環境で、多くのバンドマンが一度は憧れる職業かと思います。
これから、実際に働いたことのある経験をもとに、スタジオスタッフはどんな仕事なのかを説明します。
・スタジオスタッフの主な仕事内容
スタジオスタッフの主な仕事は、予約時間終了5分前くらいになるとスタジオスタッフが入ってくる「入れ替え作業」と、電話やWebでの 「スタジオの予約作業」がメインです。
全体的に機材搬入とかの肉体労働が多く、名前やイメージの持つ華やかさとは離れていることが多いです。
・仕事内容:入れ替え業務
バンド練習でスタジオを使っている時、終了5分前くらいになるとフラッシュが焚かれてスタジオスタッフの方がにこやかに「お疲れ様でしたー」と言いながら入ってくるかと思います。
この業務は「入れ替え作業」といい、次のお客様に綺麗な状態で明け渡すために必要な作業になります。
入れ替えのタイミングでレンタル機材の搬入や設置を行います。
88鍵タイプのキーボードやアンプ各種の設置や撤去を5分の短時間で行うため、エレベーターが埋まって使えないこともあります。
その時はギターのキャビネットや88鍵のキーボードを担いで階段をダッシュすることもよくあります。
・仕事内容:予約対応
スタジオ運営にあたり、予約管理は必須の業務です。
電話やWebで予約を受付しますが、予約日や時間のヒアリングだけでなく、レンタル機材の有無も確認する必要があります。
多くのスタジオがWeb予約と電話、来店予約を並行して行っており、予約管理方法に関しては紙と管理サイトで並行して管理を行なっています。
予約管理で一番怖いのが予約を重複で入れてしまう、「ダブルブッキング」です。
紙ベースの予約表か管理サイト上にうっかり入力や記載を忘れた、なんてことがあったら大変です。
予約完了直後であれば丁寧に謝罪と経緯の説明を行って代替案を提示して解決策を模索します。
もし予約当日でダブルブッキングが発覚した場合、系列店舗や近隣の競合店舗全て空き状況の確認や、他の時間帯での提案などを行います。
そのため、予約業務に関してはかなりシビアに確認を行うため、過去の経験上ブッキングミスはほとんど起きないかと思います。
・仕事内容:機材メンテナンス
スタジオの機材は24時間稼働の時が多いので、消耗が特に激しく、ギターアンプの真空管が破裂や、ベースアンプの基盤がショートして火を吹く、なんてことがしばしば起こります。
アンプの基盤が溶けたり、ジャック不良であればパーツを取り寄せて修理することが多いですが、重症の場合はメーカー修理などに出します。
機材メンテナンスは予約業務や入れ替え作業が多い日中は難しいことが多いため、深夜勤務のスタッフが主に修理作業を受け持つことが多いです。
・まとめ
簡単にスタジオスタッフの仕事内容をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
裏方の仕事で意外とハードワークなスタジオスタッフですが、一方で有名なバンドマンやインディーズで活動中のバンドマンの方々との交流ができるのが、一番のやりがいです。
皆さん気さくな方々ばかりですので、勇気を出して声かけてみてはいかがでしょうか。
きっと面白い話が聞けると思います。
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