【ライブ当日】リハーサルの心得

リハーサルライブ関連
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ライブハウスに出演する際、当日にリハーサル時間が設けられている場合が殆どです。

出演者の演奏練習・音質調整・進行確認等の目的で実施されるので、かなり重要な作業になってきます。

リハーサルはその日のライブの出来に関わってくる要素が大きいので、集中して取り組むと良いでしょう。

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1.事前準備

【PAシートへの記入】

ライブハウスに来たら、まずPAシートという書類の記入をお願いされると思います。(事前にデータでやり取りする場合もあります)

内容としては当日に演奏するセットリストに沿って、音質の希望や照明の希望等を書き込みます。

要望の書き方としては「低音強めで」や「赤中心にサビではライトアップを入れて下さい」と言ったシンプルな内容が良いです。

きめ細かい要望がある場合は実際のリハーサルで直接やり取りした方がスムーズです。

【リハーサル時の調整】

PAシート提出後、実際にステージに立ち、本番と同じセッティングでリハーサルが開始されます。

基本的な音作りや各パートの音量バランスはPAの人が守備よくやってくれますが、自分達でもチェックするポイントがあります。

~中音の確認~

ライブハウスではステージ上で自分達がモニターしている音を「中音」と呼びます。

客席に聞こえる音ではないので、各パートの演奏しやすい音量バランスに調整する事が可能です。

1番大きく聞こえる音は自分の演奏パートの音にする場合が殆どでしょう。

後はドラムが聞こえづらくないか?等のチェックを各々が行います。

コツとしては聞き取りたい音と多少小さくても構わない音の優先順位を付ける事です。

あくまで自分が演奏しやすいように調整するのが目的なので、ドラムと自分の音だけMAXで、後は適度に聞こえるくらいでOKなんて人もいます。

リハーサル時に曲を演奏しながらチェックし、合間に自分の要望を伝えるようにしましょう。

~外音の確認~

お客さん側が聞く音が外音です。

外音はその日の自分達のサウンドの全てなので、こちらも確認すると良いです。

演奏しながらステージから降りて、ホールの中心から聞くようにしましょう。

最前列に近いと音が飛びやすいので、丁度良い距離から聞くことをお勧めします。

「ギターが少し大きい」や「ボーカルにもっとリバーブをかけたい」等のザックリした要望であればPAさんに伝えても大丈夫なので、是非チェックしてみて下さい。

【その他】

ライブ当日のリハーサルはPAさんとのやり取りが非常に重要になってきますが、円滑なコミュニケーションの取り方を予め把握しておくと良いでしょう!

2.各パートの音チェック

曲で演奏に入る前に必ず各パート毎に音を出すよう指示が出ます。スムーズに調整が済むように以下の点にご注意下さい。

ボーカル

基本、声だけのチェックになります。

適当なハミングや「ん~ん~あ~あ~」や「Check one two」等の発声を段々とフルスロットルにあげていく人が多いです。

声出しの際はマイクの反応をチェックするのが目的なので、歌詞付きメロディーよりも、上記のような無機質なフレーズの方がチェックしやすいとされています。

ギター

ギターは音色の切り替えが多いとは思いますが、あくまで「音量」に差が出るものだけをチェックしてもらえば大丈夫です。

例えばクリーンとバッキング用歪み、ギターソロ用歪みだと音量に差が出る場合が多いかと思います。

ディレイやリバーブを深くかけている場合も聴感上の調整が必要なので、これも該当します。

全く同じクリーントーンでコーラスをかけたバージョン、フランジャー等の飛び道具はPA的には特にチェックしなくても問題ありません。

どうしてもチェックしたければ一言PAさんに一声かけてから行うと良いでしょう。

ベース

ギターと同様に音量に差が出るものだけチェックしてもらいましょう。

コンプレッサーのON、OFFを使い分ける場合やイコライザーで中音域をブーストさせている音、オーバードライブで歪ませた音等が当てはまります。

ドラム

ドラムはPAさんから細かく指示がある場合が殆どです。

キック・スネア・ハイハット・タム・シンバルと、一点ずつ確認した後に「3点の音を下さい」と指示が出ます。

※3点=キック・スネア・ハイハットでフレーズを叩く事。要所でシンバルやタムをいれても問題ありません。

3.曲で演奏する際の注意点

各パートのチェックが終わったら曲で演奏をします。

ここでは「何曲目をどのくらい演奏するか」を明確に伝えましょう。

1曲目をワンコーラス・2曲目のイントロだけ・最後の曲をフルコーラス等と演奏前に逐一報告を入れると良いです。

また、このタイミングでリハーサルの残り時間を確認しておくのも良いです。

場合によってはPAさんから時間が足りないから短めにしてほしい等の指示が出ます。

4.基本的に演奏中以外は音を出さない。

曲の演奏が終わった後も延々と音を出し続けている方がたまに居ます。

少しでも練習しておきたい気持ちはわかりますが、PAさんとコミュニケーションを取れるタイミングは曲間になるので、これはやめておいた方がよいでしょう。

ただ、アンプのツマミ調整等でやむを得ず瞬間的に音を出す程度なら問題ありません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

作法とまではいきませんが、ライブハウスではオペレーションの取り方次第でバンドの印象も変わってきます。

残念ながら初心者バンドだからと言って、丁寧に教えてくれる環境は整っていない所が多いです。

現場で段々覚えていけますが、上記の事も予め参考にしていただければ幸いです!

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