「ギターの耳コピってどうやってやるんだろう」
「耳がいい人じゃないとできないんでしょう」
今回は、そんな疑問や悩みを解消する、たった一つの最強の音楽知識をご紹介いたします。
初心者編はこちら↓↓↓
まず、「耳コピ」は難しいものではありません。
ある程度の知識を持っていれば誰でもできるようになります。
これから紹介する知識と、それを利用した「耳コピ」のコツを知ればだれでもできるようになります。
しかも恐ろしく簡単に(笑)
この方法を極めれば、曲を流しながら、一度も止めずにコードをとることも可能です。
実際、僕がコードを理解するまでに0.5秒もかかりません。
音楽を始めたのは中学2年生。音感なんて1ミリもなかった僕でもできるのです!
耳コピのアプリなどをすすめる広告をよく目にしますが、正直、そんなアプリは必要ありません。
是非この方法を試してみてください。
キーを判明
まずはキーを判明させましょう。
キーとは、簡単に言ってしまうと、「その曲を終わしたいって時に『一番しっくりくる音』」がキーです。
例えば、Back numberさんの「高嶺の花子さん」を、実際に聞きながら試してみてください。
6弦の0フレットから高い方に向かって、ゆっくりとグリッサンドしていきましょう。
どこかに、しっくりくる音が見つかるはずです。
なれないうちは、曲の冒頭を聞いて、一度止めてから探っていきましょう。
この曲では、6弦の5フレットの「ラ」の音がしっくりきますね。
ギター的に言ったらAの音ですね!
これが、その曲の「キー」になります。
キーの音からダイアトニックコードに当てはめる
この耳コピ法をするためには、コードを数字で見る必要があります。
「数字で見る」という言葉をいまいち理解できない方も、ダイアトニックコードを知れば、おのずと理解できます。
まず、スケール→度数表記→ダイアトニックコードの順に理解しましょう。
今回は、理解がしやすいよう簡単に解説していきます。
スケールとは
まずは、「どれみふぁそらし」の指の動きを覚えましょう。(今回は、開放弦を使わない6弦8フレットスタートで覚えましょう。)
先ほどの高嶺の花子さんのキーは6弦の5フレットA(ラ)の音でしたね。
そこから同じように「どれみふぁそらし」の動きをします。
音の高さは違いますが、これでも「どれみふぁそらし」と聞こえますよね。
C(ド)から始まる「どれみふぁそらし」をキーCのメジャースケールといいます。
A(ラ)から始まる「どれみふぁそらし」のような響きをキーAのメジャースケールといいます。
この「どれみふぁそらし」の7音は、そのキーで使っても違和感なく使える安全な音!ととらえてください。
ちなみに、一番最初の「ど」の音をトニック(主音)といいます。
この7音を組み合わるとダイアトニックコードが生まれます。
度数(ディグリー)
実は、度数の概念を知ることで、多くのコードを覚える必要がなくなります!!(それについて詳しくは、また機会がありましたら解説いたします。)
それほど重要な知識なので、せめてここだけは覚えてください(笑)
それでは、Cのメジャースケールで考えてみましょう。
使える音は「どれみふぁそらし」の7音。
一番最初の「ド(C)」の音をトニック(主音)といいます。
度数とは、ある音とある音の間がどれほど離れているかという距離の単位です。
度数の確認方法は、基準となる音から次の音まで指を折って数えるとすぐです。
例えば、トニックの「ど」の音からから見た「れ」の音までの度数を調べる場合は、「どれ」の2つ分指を曲げます。
ということは、「ど」と「れ」は2度離れているということになります。
「ど」と「ふぁ」の場合は「どれみふぁ」で4つ分。=4度離れているということになります。
スケールの場合、
キーの音(トニック)から度数を表記します。すると以下のようになります。
ど(1度)、れ(2度)、み(3度)、ふぁ(4度)、そ(5度)、ら(6度)、し(7度)
ダイアトニックコード
ダイアトニックコードとは、スケール内の音のみで構成されるコードになります。
コード(和音)はスケールの音を1つ飛ばしで、3個重ねることで成立します。
なので、1度のコードといわれたら、1度3度5度の音を積み重ねます。キーCの「どれみふぁそらし」の場合ドミソの音が1度のコードです。
2度のコードは、2度4度6度の音を積み重ねます。「レファラ」ですね。
ただ、これをその場で頭で考えるのは大変ですよね。
…。
安心してください!
次の7パターンだけ覚えれば大丈夫です。
音楽では度数をローマ数字で表記しています。
1はⅠ、2はⅡ、3はⅢ、4はⅣのように左から順に書いています。
ローマ数字の隣に「Mかm」がついていますね。
これはメジャーコード(M)とマイナーコード(m)という意味です。
1度をルートとするメジャーコードを弾いてください。
2度をルートとするマイナーコードを弾いてください。ということです!
キーがCの場合、1度の音は「C(ド)」の音。Cのメジャーコードを弾きましょう。
2度の音は「D(レ)」の音。Dマイナーコードを弾きましょう。ということです!
キーがAでも同じように、
Aのスケールの1度のメジャーコード(Aメジャーコード)を弾きましょう。
曲に法則があることを知る
大抵の曲は、このダイアトニックコードに沿って作られているパターンが多いです。
なので、
キーを判別→スケールを確かめる(キーの場所からどれみふぁそらしの動き)→スケールの度数とダイアトニックコードを当てはめる。
で大体の予測を立てることができます。
これを考えないと、無限にあるコードの中から探し当てなければいけないので、めちゃくちゃ大変な作業になります。
このやり方を覚えることで、選択肢をおよそ7つにまで絞ることができるのです!
しかも、曲のコード進行には、ある程度法則があります。
絶対ではありませんが、おおきなヒントとなります。
それは、Aメロ、Bメロ、サビの始まりなど、キリがいいところは
1度メジャーコード、4度メジャーコード、6度メジャーコードから始まりやすい。
ということです。
高嶺の花子さんを例に見てみましょう。
この曲はキーAなので、Aの位置から「どれみふぁそらし」を弾き始めます。
6弦5フレットが1度、その真上に4度の音が来ますね。
高嶺の花子さんのAメロの冒頭を聞いてみると、4度のコード(Dメジャーコード)で始まっていますね。
サビも4度から始まっています!
練習の方法
まずは、曲を流しながら、
キーを判別→スケールを確かめる→ダイアトニックコードを当てはめる。
です!
次に、音をとりたいところのベースの音を聞きます。
一番低い音を聞き分けましょう。
そのキーのスケールがわかれば、およそ7つに選択肢が絞れます。
一番これっぽいなって思う音に、ダイアトニックコードを当てましょう。
高嶺の花子さんは、Aメロの冒頭4度の音が鳴っています。
ⅣMなので、4度のコードはDメジャーコードになります。
スケールやダイアトニックコードになれてくると、
キーだけ判別すれば勝手に頭の中で見えてくるようになります。
心の目で、指板のうえにスケールの黒丸をイメージするといいですよ!
最初は、毎度曲を止めながら、ゆっくりやっていきましょう。
スケールやダイアトニックコードで、目安がついているので、爆速で進めることができます。
ただ、注意点があるのですが…。
実は、ダイアトニックコード以外に、ノンダイアトニックコードというものがありまして。
ダイアトニックコードに当てはまらないコードがどこかで出てきます。
ノンダイアトニックコードはいろいろありますが、
代表的なパターンを覚えていけば大丈夫です!!
それは、また別の機会にご紹介いたしますので、楽しみにしていてください。
まとめ
この記事を見ていただいた方の中には、
「なんだダイアトニックコードなんて知っている」って方もいらっしゃるかと思います。
ですが、侮ることなかれです!
スケールやダイアトニックを深く知ることは、耳コピ以外にも、即興の演奏や、応用力が身につきます。
この方法で、耳コピ練習を重ねていくと、
自然と音感もついていきます。
「さっきのコードの隣の音いったな!」とか
「さっきの音より2度くらいベースが下がったな」のように。
最初は頭を使うので、その分いいトレーニングになります。
ダイアトニックコードそれぞれのコードが持つ雰囲気や、響きを覚えると、さらにコピーは早くなり、
曲を流しながら1度も止めずにコードをとることができます。
まずは、キーやスケール、ダイアトニックコードを理解しましょう!めっちゃ簡単です!
いろんな曲で練習してみてください!!
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