バンドマンの皆さんお疲れ様です!
バンドにとってひと昔前までは絶対的なマストアイテムであったCD。
CDをリリースし、ライブハウスで盛大なリリースパーティーをする。
この文化が今、「サブスク」の登場によって少し変わりつつあります。
この記事ではその新たな文化の中における「CD」のメリットを改めて考えてみます。
①やっぱり「モノ」文化。
やはりなんといってもCDの強みは「モノがあるかどうか。」
いくらサブスクが便利であれど、絶対的なアイデンティティがそこにあります。
しかしこの文化は「別にモノがなくてもいい」「逆にモノはいらない」そういった人が多数いるのも事実です。
そして私含めてモノ文化賛成派の人は
・CDの背表紙を並べて整理するのが好き
・何年後になってもそのバンドを好きだったというしるしが残る。
・CDをパソコンに取り込む手間までもが愛おしい
・友達に手渡しして布教できる
など、モノ文化に対する愛着は大いにあるのです。
つまり「モノ」を実際に手にする喜び、それが大きなメリットなのですね。
②CDのリリースパーティ。
CD発売記念のリリースパーティ(もしくはレコ発企画)。
これはバンドにとって大きな活動の一つだったと思います。
やはりサブスク解禁記念イベント、というのはなんだか味気がありません。
この3ステップの3番目がなくなるわけですからそりゃそうですよね。
インディーズの場合、物販でお客さんとやり取りするあの瞬間も大切な活動です。
CDを売ることによってお客さんと触れ合える、これ大事です!
そしてリリースと絡めてイベントをする、そしてCDを売ってバンド資金にする。
このコンボこそがCDのリリースパーティーのメリットです。
③無限大のアートワーク。
やはりサブスク文化が敵わないのがこちら。
CDにはパッケージがあり、歌詞カードがあり、裏ジャケがあり、盤面があります。
サブスクはサインすら書くところもなく、帰って本棚に並べるパッケージもありません。
このモノがあることを「フィジカル」と呼んだりしますよね。
肉体的なという意味ですが、その名の通り肉体があるモノ=CDやレコードのことです。
このフィジカルの強みは「アートワーク」。
私もかつて高校生だったころ、ライブハウスにレコ発イベントを見に行き、
その帰りの電車で歌詞カードをワクワクして読んだものです。
漫画家の小山健さんのブログで掲載されたこの漫画。
まさにCDのロマンが詰まりまくった作品です、ご一読あれ。
というようにやはりアートワークまで楽しいのがCDのメリットです。
④お金の話。
そして単純にお金で計算してみましょう。
サブスクは1再生ごとに料金が発生し、お値段は会社によって違うのですが、
大手のSpotifyは1再生で0.4円と言われています。(2020年9月)
10曲入り2000円のCDアルバムと考えると、
2000円÷0.4円=5000円
5000再生でやっとアルバム一枚分のお金になるわけです。
はい。単純計算ではありますが、お金のことを言えばCDの圧勝です。
⑤でもしかし
しかし、これらのメリットは裏返して考えることができるのです。
これはサブスク派の人の意見ですが、これもなかなか大きなメリットですよね。
⑥まとめ
日本人はCD文化が好き、とよく言われます。
オタク気質な人が多いことでも有名な国民性がこれを後押ししているのでしょうか。
サブスクも世間一般に広まり、さらにコロナ禍でリモートで楽しむ方法が知れ渡った今。
ライブハウスで活動するバンドたちに大きな選択が問われている気がします。
ここで紹介したCDをリリースするメリットを参考に、
あなたのバンドのCDとの付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。
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