「あなたの歌のピッチが安定する2つの意識」

ボーカル関連
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「歌が上手くなりたい」

すべてのボーカリストの願いだとは思いますが、

「具体的にどんな練習をしたらいいかわからない」

という人も多いのではないでしょうか?

ただひたすらに歌い続けてもダメです。

何も考えないでスタジオに入ってもダメです。

ここでは「たった2つ」のことに気をつけて練習すれば必ず成果があがる、というポイントをお伝えします。

具体的に練習しなくても、意識するだけでもきっと効果はあがります。

どうぞお付き合いください。

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1,ピッチがいい人ってどんな人?

自分のピッチ(音高)がずれてる、ってわかりますか?

「わからない」と答える方は要注意です。

歌をうまく聞かせるためには、発声、リズム感、その他いろいろな要素があると思いますが、ピッチもかなり大事な要素です。

ドリカムの吉田美和さん、高い音はもちろん、安定しにくいと言われている低い音もバッチリです。

May.Jさん、どんな人の曲も、どんな音形も丁寧に歌います。

だからこそカバーの女王なんでしょう。

ゲスの極み乙女の川谷絵音さん

半分語りのようなフレーズも、ピッチをずらさずしっかり歌いこなします。

自分はちゃんと音程通りに歌っているつもりでも、自分の意志と反して高かったり低かったりするのがピッチです。

ここで挙げた人に共通しているのは、

1音1音を丁寧に、正しいピッチで歌うことを心がけている人、

もしくはサラリと歌っても正しいピッチで歌うことができる音感に恵まれている人。

ということです。

後者はなかなか真似できませんが、前者は練習すればするほどその感覚が身につきます。

2,意識するだけで変わる!?ピッチ改善法

・細かく音が動くところこそ、正確に

それでは実際に歌を歌うときに、ここに気をつければ正しいピッチを意識することができるよ、という改善方法をご紹介しましょう。

1つ目は「音程がコロコロ変わるところこそ、正確に」ということ。

言葉数が多く、音を取るところが難しい部分。

音の上がり幅下がり幅が小さく、気をつけていないと正しいピッチが取れなくなってしまう部分、というのがあります。

例えば、YOASOBIの「夜に駆ける」のBメロ、「いつだってチックタックと~」の部分。

言葉数が多く、メロディも微妙に上がり下がりします。

この部分、なんとなくで歌ってしまうと、正しいピッチを見失ってしまいます。

歌詞の一文字と音高をひとつひとつ分解し、ピアノなどで正しい音程を確認しながら歌うようにしましょう。

(楽譜がわかる人は、楽譜におこして正しい音程を確認すると尚良し)

♪いつだって~ チックタックと~ を ♪ソソソッラ~ ドッラドッラド~

というふうに。

細かい動きがあるメロディこそ、ひとつひとつの音を分解して、それを正しく歌う意識を持てば、ピッチは必ず安定してきます。

このとき気をつけるのはただ「ドレミ」で歌うのではなく、一音一音ピアノなどで音程を確認しながら歌うこと。

そうすれば、「ここ、こんなに早いメロディなのに、こんなに音程動いてたのね」という発見もできるでしょう。

ゲスの極み乙女の楽曲のメロディーを歌詞ではなく、すべて「ドレミファソラシ」に変換して歌ってみたりすると、とてもいいピッチの訓練になるはずです。

・歌い終わりのロングトーンこそ、気を抜かず

例えばサビの歌い終わり。

「愛して~る~」という歌詞だったとします。

語尾の「る~」は伸ばして終わるメロディだとしましょう。

「ああ、サビが終わった、間奏だ、ひとやすみ…」と思ってしまうと、一気に歌い終わりのピッチが悪くなってしまうことがあります。

人間というものは意識をしていないと、気が抜けて雑になってしまうものです。

これは歌も同じ。

ならばどうしたらいいか。

それはただひとつ、歌い終えるまで絶対に気を抜かないこと。

「愛して~る~」と最後のフレーズを歌い出したのなら、最後の息が切れるまで「る~」のピッチを死守しましょう。

イメージとしては「る~」の音が伸ばしながらそのまま上がっていく感じ。

「る」のあとに上にカーブする矢印の絵文字  を思い浮かべてください。

そうすれば下がりそうになったピッチもしっかり保持することができます。

プロはそこから、ビブラートや音の切り方をさらに吟味していきますが、まずはロングトーンは最後まで気を抜かないこと、それを意識しましょう。

3,おわりに

今回紹介したふたつの点、意識するだけでもあなたのピッチはきっと改善します。

かくいうわたくしもバンドのボーカルをやっていたとき、オジリナル曲をすべて楽譜に直し、ピアノでひとつひとつ音を確認しながらおさらいしました。

すると絶対音感を持つ友人からも「ピッチ良くなったね」というお言葉が。

なんとなくで歌はうまくなりません。

自分の歌、音と向き合い、着実に上達していきましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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