ピアノコラム③ バンド内における伴奏技術【リズム編】

ピアノ・キーボード関連
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こんにちは。

前回は、ヴォイシングドロップ等のコードの和声配置クリシェライン等を学びましたね。

ここまでやってくると引き出しも多くなってきたのではないでしょうか。

しかしながら、今回のコラムで紹介するリズムを取り入れた伴奏方法を学ばければ実践で使用するにはまだ至りません。

コードとリズムは2つで1つであり、どちらかが欠けた時点でコードとして成り立ちません。

ですから、今回はリズムに重点をおきながら、様々なジャンル伴奏を学んでいきましょう。

このリズム回が理解出来れば実践でも即戦力になれるでしょう。

1 8ビート、16ビート

8ビートの楽曲は誰しもが経験しますし、基本中の基本のリズムとなります。

8ビートには決まったジャンルが無く多種多様なリズムや伴奏方法が存在します。

まずは、パワーコードです。

ロック等で多用されるこのコードは、トライアドから3度を抜いた構成となっており響きが軽くスッキリとしている特徴があります。

その特徴を生かし、8分音符でそのままバッキングしたりシンコペーションを入れたりとギターと同じような動きになることも多いです。

その分、左手は軽くなるケースが多く、トライアドからルートを4分音符で配置するベース型や、あえて左手を使用せず音色を変更し右手のみでバッキングする場合もあります。

ハードロックやヘビィメタルではでこういった演奏をする場合もあります。

どちらにせよ音圧は増しますのでサウンドは厚くなりますし、勢いも出やすくなります

もし、左手でベース配置を行うのであればドラムのキックに合わせたり、ベースに絡めたりしても良いでしょう。

オンベースやベース抜きという技術もありますが、今回はリズムですからまたの機会にお話しましょう。

次にアルペジオ奏法です。

どのジャンルでも使用される伴奏方法の1つです。

代表的な例としては、左右の手でトライアドやテンションを含んだコードを単音で上行、下行したりする伴奏です。

勿論8ビートの曲にも存在します。

ポップス等にありがちなパターンとしては、右手は4分音符でバッキングしたりメロディの内声作り。

左手は8分音符で上行するアルペジオ等でしょうか。

常に左手が8分で上行下行してしまうと和声と音圧が強く出てしまいがちですから、上行してからの2小節目は2分音符や4分音符になるパターンを良く見受けます。

次に16ビートです。

最近の日本ではあまり見受けられないリズムバターンですが、ヘヴィメタル、ファンクやフュージョン、モダンジャズ以降のジャンル等が良く取り入れるビートです。

単純に1小節に入る数が倍になるわけですから、リズムも音も細かく入れることができ緻密な音楽が作れます。

ですが、その特性からテンポが早いと技術的に難しくなりますし、リズムキープも大変です。

ピアノ的なアプローチから考えた場合、参考になるのはドラムです。

特にファンク等の軽快なリフを弾く場合はパラディドルを多用します。

パラディドルは、パラの交互、ディドルの同じ手で連続した音符を叩くという意味があります。

メロディで覚えるというピアノ独特の方法もありますが、1歩先の奏者を目指すならパラディドルはリズム譜として覚えてしまった方が後々役にたちます。

パラディドルの派生にはパラディドル·ディドルダブル·トリプルバラディドル等、難解なリズムが沢山あります。

それらを覚えてしまえば、技術に難解なフレーズも容易にリズムキープ出来るようになるでしょう。

2 ジャズ・ボサノバ

ジャズなどの基本リズムは裏拍です。

裏拍を強調することで他のジャンルと大きな違いを生み出しているのは間違いありません。

ですが、右手がバッキングやメロディを奏でる場合、左手の裏拍の刻みは重くなったりしてはいけません。

また、コードの特性や作り方を活かしドライになりすぎないように配慮が必要です。

そしてなにより重要なこととして、8分音符2つ分を3連符として捉える独特のリズム感が必要です。

これは、ベースコラムでも一度話したことですが、練習方法としては8分音符を机で叩きながら、ンタタ、ンタタと前のめりになるようになるまで練習しましょう。

ジャズで代表的なウォーキングベースのリズム感を得るのと同時に、3連符の考え方を体で覚えることが出来ます。

さらに、休符やスタッカートを意識した伴奏も多いですから一緒に勉強するといいでしょう。

もう一つ学んで欲しいこととして、ジャズのリズムの起源は4ビートだということです。

ダンス音楽を基盤としていることから、元々リズムを強調するジャンルなのです。

モダンジャズ等では別のビートも良く用いられますがウォーキングベースからも見えてくるようにやはり基本は4ビートなのです。

ボサノバの特徴は、リズムを強調しない静かな8ビートです。

ドラムのリムショット等もここが派生とも言われています。

ピアノ伴奏でも静かにコードをアルペッジョしたり、テンションを持つ響きの良い和声をバランスよく配置します。

リズムは基本的な8ビートですが、決してダイナミックスやデュナーミクを大げさにしないようにしましょう。

さらに、休符や付点音符も多く独特の伴奏をする場合も多いです。

あらためてシンコペーションやタイ等、リズムの基本を学んだほうが良いでしょう。

ボサノバはギターがどうしてもメインの上モノになりがちですが、ピアノが前になることもあります。

ボサノバギター独特のリズムや特性を覚えるのも必須でしょう。

ボサノバのギターにはコンピングという親指でベースを弾き、残りの指でコードを弾く奏法が主流で、独特のリズムがあります。

こういった知識を前もって知っておくことで、引き出しも増え、技術も上がって行きます。

ボサノバはお洒落なカフェや雑貨屋さんなどで耳にしたことはあるのではないでしょうか。

まずは雰囲気を掴むことも大事ですから、まずは音源を聴いてみましょう。

終わりに

今回はリズムパターンやジャンル違いでの伴奏方法の違いをご紹介してきました。

前回のコラムに続いて色々と見えてきたのではないでしょうか。

自分のやっているジャンル以外の勉強をすると、元々やっていたジャンルに戻った時に様々なアプローチを仕掛けたり、味をつけることが出来ます。

畑違いとは言わず、色んな音楽に触れてみて下さい。

あなたの価値観を大きく変えてくれるかもしれませんよ。

次回は、さらに一歩先に進むコラムを書く予定ですから楽しみに待っていて下さいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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