ピアノコラム② バンド内におけるピアノのヴォイシングと理論【伴奏編】

ピアノ・キーボード関連
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こんにちは。

前回はバンドに加入する、やってみたいというピアノ経験者向けへのコラムでしたが、今回は演奏する際はどうしたらいいのかという実践的なアプローチを学びましょう。

前回の記事はこちら↓↓↓

基本的にピアノ経験者はオリジナルの楽曲に弱い傾向があります。

即興の練習もありますが、指導者向けだったり、資格をを取る際に勉強することが多いでしょう。

そういったものは楽典に忠実であり、ややオリジナルティやパーソナリティに欠ける部分があります。

結果、コピーバンドには向いていますがオリジナル楽曲やジャムセッション、ジャズ等には弱いです。

前回少しお話した、「何か違う」、「もっと自由にやっていい」という言葉に繋がっていきます。

クラシックにはクラシックの定義があるように、バンド形態やジャンルによってピアノという楽器も弾き方や考え方を大きく変える必要性があるのです。

そういった場面に遭遇した際の応用力を今回のコラムでは学んでいきましょう。

1 ピアノのヴォイシング

私のコラムではおさらいになるかもしれませんが、ヴォイシングにはクローズドヴォイシングオープンヴォイシングの2種類があります。(以下クローズ、オープンと呼称)

クローズは比較的音域を狭めて音を配置し、オープンは音域を広めにとって音を配置していきます。

効果としては、クローズは緻密で繊細な音作りができ、オープンはダイナミックな音作りが可能です。

では、実際にどういったジャンルにどういった形で組み込んで行くか考えていきましょう。

バンドの編成にギターがいると仮定しましょう。

ギターはクローズが苦手な楽器ですが、あなたならどちらのヴォイシングをギターと一緒に奏でますか。

ここからは、感性と個性の問題になりますが、オープンにクローズで合せると緻密なサウンドになり音色が広くなります。

別の音域外の音を入れ込むことで、セブンスやテンションコード等が活きやすくなります。

しかしながら、ピアノのクローズは音が軽く、薄くなりがちなのでドロップさせるなど工夫も必要でしょう。

逆にオープンならどうでしょう。

ギターもピアノもオープンに強い楽器なため同じ音域内を使用しやすくサウンドは厚くなります。

ですが、片方がアルペジオやリズムに変化を加えないとどちらかの音が埋もれがちなので、ギターとの相談になるでしょう。

こういった問題を解決するには様々な伴奏系を学ばなければなりません。

2 ドロップとブロック奏法

まずは、ドロップです。

クローズしたヴォイシングの上から2番目の音をオクターブ下げた配置をドロップ2と呼びます。

このドロップ2は7th向きの軽快なサウンドと無駄のない音が特徴です。

Cmaj7の場合、左手がルートの、右手はソシミになります。(転回系の場合)

次にドロップ3です。

先程と同様の方法で上から3番目の音を1オクターブ下げた配置になります。

左手にルート音がくるのは変わりません。

ドロップ3は、楽器1つだと響きが痩せる場合も多いですが、複数の楽器がいる場合であれば、痩せた音でも上モノの音と混ざり合い相乗的に効果を出すことがあります。

最後にドロップ2&4です。

これも作り方は同じで、上から2番目と4番目の音を1オクターブ下げて配置します。

とてもピアノらしく、両手弾きで良く見かける譜面です。

ジャズなどでも良く使用されますし汎用性は高いです。

音の間が開きすぎる場合がありますが、そこは、ギターやベース等がいますから心配する必要はありません。

バンドはソロではありません。

全ての音を混ぜ合わせて1つの音とするのですから様々な伴奏を試し、メンバーとしっかり論議し楽曲を作り上げていきましょう。

最後にブロック奏法を学びましょう。

ブロック奏法とは、右手がコード弾きを行いつつトップノートにメロディを置く手法です。

ヴォーカルとの主旋律に絡みますから、サビ等に用いるとダイナミックになり、ヴォーカルの主旋律を助ける形にもなります。

しかし、ブロック奏法が良く出てくる場面としてはイントロやソロの方が多いでしょう。

左手がベース音になり右手が伴奏を絡めた主旋律を奏でるので、1人でメインを作ることも多い奏法です。

こういった形での演奏はポップスやバラードでは極めて自然に使用されています。

普段聴いている音楽でも、ピアノが入っているようであれば耳を澄ませて聴いてみて下さい。

今まで話してきた奏法が良く使われているはずです。

3 コード進行における奏法 クリシェライン

コードに関するコラムは沢山の方が書いておりますから、知識についてはそちらを参照して下さいね。

とてもわかりやすく良いですよ。

ここでは、コードの話ではなく、このコード進行ならこういった奏法が使用できる。といったものを紹介していきます。

まず代表的なものとしてクリシェを学んでいきましょう。

譜例としては、4小節と仮定しAm、Ammaj7/Am7、Am6/E7sus4/E7というⅠ―Ⅴの進行です。

これを見ただけでクリシェラインだ。という位になれたらかなりの成長が伺えます。

頑張りましょう。

非常にクリシェは簡単でお手軽です。

別名お決まりとも呼ばれたりします。

まずは、ルートをトップノートになるようにコードを並べて下さい。

順番に弾いていくとルートのラが半音ずつ下がっていき、コードの色彩が変わっていくのを体感できるはずです。

とても美しく、自然な流れになるので好んで用いられます。

和音の配列をずらしクリシェを用いると内声としても機能させることが出来ます。

内声で用いる場合は、他の奏法やリズム、メロディに絡める手法や経過音、経過コード等、学ばなければいけないことが沢山あります。

焦らずゆっくりとやっていきましょう。

今はクリシェというラインがどういったコード進行の時に良く用いられるのかと、その効果だけ知っておきましょう。

終わりに

今回は、前回よりより実践的な内容となりました。

他の楽器のヴォイシングを考えた伴奏作りが学べたのではないでしょうか。

特に、ドロップについては多種多様のジャンルに活かせますから是非全部覚えておきましょう。

そして、最後にクリシェラインを学びました。

とても多くの曲で見かけるテクニックですから、オリジナル曲でも既存曲でも是非使用してみましょう。

引き出しが多いにこしたことはありません。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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