ライブハウススタッフが語るシリーズ⑤「ライブハウスで行うゲネプロについて」

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こんなに変わるの?!PA、照明を加えた本格的リハーサル!

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「はじめに」

ライブ活動をしていく中で大切なライブというのはきっとどのバンドにもあります。

例えば、新作CDの発売イベント「レコ発」や、「ワンマンライブ」、ツアーの最後となる「ツアーファイナル」などですね。

バンドによって大切も異なりますので代表例のみ上げさせていただきました。

こう言ったライブには力を入れたいですよね?

勿論、その他のイベントも力を入れていると思いますが、「特別な日」というのはより一層力を入れたいものだと思います。

そこで、「沢山練習する」、「いつもより長くスタジオに入る」、「当日少しリハーサルを長くやる」などもありますが、是非今回の着目点である「ゲネプロ」をやってみてほしいです。

激的に変化を感じられます。

「ゲネプロとは」

「ゲネプロ」とは「generalprobe(ゲネラールプローべ)」を略した言葉になります。

これは通しリハーサルの事を指していて、ライブ当日のセッティングで着る予定の衣装、同じセットリストを行います。

そこにPA、照明などを含めライブ本番とほぼ同じ状態でリハーサルを行います。

「ゲネプロの流れ」

まず「ゲネプロ」に使う事前資料をライブハウスに送りましょう。

セット図

セットリスト

音源

PA、照明要望

その他(映像を使う場合はそのデータ等)

「ゲネプロ」当日、通しリハーサルを始める前にPAスタッフと音をしっかり作り込み、照明スタッフとは「色の変化」、「ストロボのタイミング」、「MC中の明かり」等を出来る限りに細かく共有し、録画の準備をします。

こうして準備をしっかり整えた後、通しリハーサルを行います。

終えたらライブ動画を見返し「こうした方がいい」、「照明は違う色を試したい」など意見に合わせて、再度部分部分をチェックします。

チェックが終わり次第再度通しリハーサルを行います。

こうしてライブ当日のステージングを綿密に微調整し、それを時間が許す限り繰り返し、作り上げていきます。

「注意点」

ライブハウスで行う「ゲネプロ」は営業時間中には出来ないので、深夜または朝から昼の時間帯になるのが基本の為、普段ライブをやっている時間帯ではない事。

また、「ゲネプロ」を行う際、まずはスタジオで「音」、「照明のイメージ」、「セットリスト」、「ライブの流れ」をしっかり作る事から始めましょう。

それが出来たら衣装を決め、いざ「ゲネプロ」です。

ここで強くお勧めしたいのが「ゲネプロ」から「ライブ当日」までの期間に再度スタジオに入る日を設けられる日数を空ける事です。

何故かというと、「ゲネプロ」で録画したライブ映像を沢山見返す事になると思うのですが、「ゲネプロ」中には気つかなかった「違和感」や、「もっと良い案」というのが出てくる可能性があるからです。

そう言った事があった場合、スタジオに入る日が1日でもあれば修正は可能ですし、変わった部分をPA、照明スタッフに共有すれば本番に然程支障は起きません。

何より、「より納得出来るライブ」というのが作れるのです。

※ライブハウスによって「ゲネプロ」の料金は異なります。

※遅くても1ヶ月前にはライブハウスに予約を入れましょう。

「まとめ」

「ゲネプロ」をやるに当たっての最大のメリットは「本番と同じライブを試せる」という所にありますが、大切なライブとかは関係なく定期的にやっているバンドもいます。

「音」を再度チェックし直しつつ、ライブ全体のバランスを見直してみたり、「新しい試み」をライブ本番前に試してみたり、「イヤモニ」のチェックに利用するバンドもおりますし、バンドが思うそれそれの観点で利用されていたりもします。

「ゲネプロ」を知らないバンドや、知っていてもやった事ないバンドが、もしこの記事を読んでいたら是非興味を持っていただけたら嬉しいです。想像以上に変化を感じられます。

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