現在の新型コロナウイルスの影響で、バンドにおけるライブのあり方、見せ方も変わって来ました。
今までのライブ中心だったバンド活動が大きく変わってきて、ライブハウスも独自に無観客配信ライブ、映像の販売、飛沫防止のために観客席を区切ったりと様々な方法で音楽の火を絶やさないようにしています。
小さなライブハウスでも配信ライブができるような環境が整い、配信ライブのお誘いを受けるバンドも増えて来た印象を受ける今日この頃。
せっかくの生配信ライブのイベントに出演するのに、画面の向こう側の人たちに「微妙だな、よくないな。」となって欲しくないですよね?
むしろ映像から新しい僕たちを見つけてほしい!
配信だからって特別なことをする必要もありません。
ちょっとしたことに気を配ればそれだけで良いライブ映像を届けることができます!
コロナ以前から生配信ライブを行なってきた筆者が配信ライブの際に必ずやってほしいこと、ちょっとだけ気を付けてほしいことを紹介します。
1.ライブハウスに必ず資料を送ろう
これが何より一番大事!!
ここを怠るとたちまち微妙な配信ライブになってしまいます。
普段のライブでは、お客さんは自分で目線を選ぶことができます。
ギターソロなら自然とギターの方を見ますよね。
しかし、生配信ライブはお客さんが自分でカメラの目線がお客さんの目線になります。
しかし、サビなのにカメラが後からボーカルを追いかけたり、せっかくのかっこいいギターソロが抜かれていなかった配信をたくさん見てきた。(もちろん定点カメラの配信もあるのでそう言った場合は仕方ないが。)
お客さんが自由に目線を選べない分、そう言った細かいズレがなんだかモヤモヤさせる一端を担っているのだ。
また照明のズレなんかも気になる。
明らかに激しく演奏しているセクションで、数秒遅れて照明が激しくなるなんでことも多々見受けられます。
これは事前に照明さんはじめ、カメラマン、PAさんにバンドの詳細な情報が伝わっていないことが原因です。
たとえ何回も出ているライブハウスでも照明さんや、PAさんは外注しているところは多いので普段お世話になっているからと言って毎回同じスタッフではありません。
当たり前といえば当たり前ですが。
そう言ったことを防ぐため、事前に資料を送りましょう。
具体的には、
①当日のセットリスト、セット図
②音源
③構成表
を1週間前にはライブハウスに送りましょう。
①セットリスト、セット図
MC位置や曲の繋ぎ、コーラスの有無までしっかり書きましょう。
②音源
音源化していない曲ならスタジオ録音でもいいので必ずセットリスト順に全曲必ず送りましょう。
当日担当してくれるのスタッフさんも余裕を持って確認できるはず。
歌詞カードデータもあれば、より曲の全体像を把握できるはずなのである場合は準備しておくこと。
③構成表
構成表とはIntroが8小節、Aメロが16小節、ギターソロが8小節…など、曲の構成を細かく表したモノだ。
どの楽器から始まるか、落ちサビではどの楽器がバッキングしているかなど、使用楽器やコーラスの有無を細かく記入しましょう。
これがあるとないとではかなり違う。
カメラマンさんも照明さんも全体像を把握しやすくなるし、どこに光を当てるか、誰をカメラで抜くか決めやすいのでかなり重宝されます。
一枚目が照明さん用、二枚目がカメラマンさん用で簡易なサンプルを作ったので参考までに。
可能な限り細かく書くと、配信上での事故は確実に減ります。
全曲作成しよう。
2.MC中、雑談でも必ずマイクを通して喋ろう
当たり前だ!と思うでしょうが、意外と大事。
特に普段メインで喋らない人がメンバーに相槌を打つ時などは気を付けてください。
有観客のライブでは、ちょっとマイクから外れても、生声がお客さんに届くような距離感なのでそこまで気にしなくていい場合もありますが、配信の場合はマイクで拾った声しか画面の向こうに届かない。
話したいことがあるならば、はっきりとマイクを通して話しましょう。
3.コメントに答えられるようにしておこう
Youtubeなどで配信するとお客さんからコメントが来ることが多々あります。
拾ってあげるとお客さんとの距離がちょっと縮まる。
MCなどのネタにもなるので目ぼしいコメントは拾ってあげるとファンは喜ぶでしょう。
拾いすぎは厳禁。
節度をもって。
4.タオルをもっていこう
最近よく見る飛沫防止用のビニール。
ライブハウスにも貼ってあることが増えましたね。
ビニールがあると空調を遮断し、ステージの熱が逃げにくく、ものすごく暑くなる。
いつもよりも汗をかくのでタオルはあった方が無難です。
おわりに
以上ライブ配信の際に気を付けていただきたいことです。
事前準備がどれだけ出来るかが、配信ライブの肝。
これらをやっておけば、初めての配信ライブも怖くない。
ライブハウスのスタッフ、バンドメンバー、見てくれるお客さんを信頼して精一杯、いい演奏をしましょう。
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