シールド拘ってる?【ベーシストが語るシールド選び】

ベース関連
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ケーブル被覆金属部品の温度処理指向性を持たせるなど、楽器接続用のシールドケーブルのアップデートは後を絶たない。

故にシールドに拘らないギタリスト、ベーシストはいないだろう。

ここではベーシストの立ち位置から最適なシールドの選び方について持論を書き記した。

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[結論]行きつくところはベルデン

私はアンプ直主義者なので、楽器以外の唯一の機材である”シールド“にはこだわる。

こだわると言っても、高価なものでもとりあえず試してみるといった程度だが、これぐらいの基準をクリアしていれば良いのかなというものを紹介したいと思う。

時代の潮流をつくった”ピートコーニッシュ”

「トッププレイヤーに信頼される音楽機材を製作するブランドが、シールドのトレンドを変えた。」

前述したように、ケーブル被覆、プラグの温度処理、指向性を持たせることによるロスの低減など、現在では当たり前となった技術的土台を作ったのはピートコーニッシュだ。

10年ほど前、市場のシールドの4〜5倍はする価格設定にビビリながら購入したのを今でも覚えている。

先にネタバラシをすると、ピートコーニッシュ製のシールドというのは”ベルデン#8412“という、定番のシールドが使われているのだが、被覆に覆われているため、外観からはわからない。

熱処理されたプラグやハンダの技術によって、一般の”ベルデン#8412″とは異なるのは事実なのだが、ピートコーニッシュの価格帯の高さから費用対効果の面で考えると「やっぱりベルデンでもいいかな」と、行きつくプレイヤーは少なくないはず。

結論から言うと、ベルデンで自作シールドを作ることをオススメしたいのだ。

“#8412″の特性として、中低域を押し出すといったものがある。

何も加味せず出力するピュアケーブルと違ってベース向きの線材と言えるだろう。

コレに、世界基準のスイッチクラフトのプラグを組み合わせれば、ベーシックラインは完成だ。

更に進化させたい人は、クライオ処理されたプラグや、ケスターなどのビンテージのハンダをチョイスしたり、指向性を持たせるなどのアップグレードするのもいいだろう。

ただ、ステージ上で踏まれたり、頻繁に抜き差ししたりと、シールドはハッキリ言って消耗品である。

ライブや日常的に使うベルデンと、レコーディングなどのスタジオワークに使用するハイエンドな製品を使い分けるのが有益かもしれない。

モンスターケーブルはエフェクター

もう一つオススメを挙げるとしたら、モンスターケーブルだろうか。

ベースに特化しているため、2芯構造となっており、中低域がシッカリ出てくるのが特徴的だ。

これは初心者でもハッキリと体感できるぐらい、低音が押し出されてくるので、ヘタにプリアンプで低域をブーストさせるよりも、有効なのではないかと思っている。

故に、これに慣れてしまうと、他のシールドが物足りなくなってしまう危険性すらある。

不満があるとすれば、やや太くて硬いためステージでの取り回しが悪いことだろうか。

これは、シールド選びでは音質と同じぐらい重要な選定基準なので、購入前に実際に触ってみたりレビューを一読することをオススメする。

かつて、アナリシスプラスのベースオーバルというシールドを使っていたことがあるが、”ベースオーバル”という記載通り低域の出力に比重を置いているためか、太い芯線により取り回しが悪かったため、私のスタメンには入らなかった。

しかしながら、私自身がスタジオワークメインのプレイヤーならば、このハイクオリティなシールドを推薦していたかもしれない。

こうして技術革新が進んでいくシールド市場で、まだ贔屓のシールドが見つかっていない人は、音質、コスパ、扱い易さなど、自分の基準でシールド選びを楽しんでほしい。

差し詰め、ベルデン#8412の5メートル、S-Lプラグさえあれば大体どの現場でもどうにかなるということを加筆しておこう。

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