せっかくお客さんが入ったライブの最中、
一番盛り上がるギターソロでチョーキングしたら弦が切れた!
なんていう経験はありませんか?
その原因は弦の張り方、弾き方、ナットやサドルのトラブルなど、様々です。
メーカーによっては「切れにくい」を謳い文句にしている弦が売られていたりしますが、どんなに気を付けても弦が切れることはあり得ます。
今回は「弦が切れないようにするために」ではなく、「弦が切れたらどうするか?」
を考えてみたいと思います。
1、スペアギターとスペア弦の用意
リスクマネイジメントとして、スペアは用意しておきたいものです。
プロのステージなら、スタッフがすぐに運んできて対処してくれると思いますが、アマチュアの場合はそうはいきません。
自分でギターか、もしくは弦を交換することになります。
スペアギターが用意できるのであれば、メインギターをチューニングする際に、同時にチューニングしておきましょう。
ギターを変えてもチューニングが狂っていたら悲惨です。
スペアギターがどうしても用意できないなら、スペア弦をすぐに取り出せる場所に待機させておきましょう。
またライブ中に弦を変えた後は、張り替えた弦だけでなく、全ての弦をチューニングし直す必要があります。
切れた瞬間にテンションが変わり、全体のチューニングが狂うためです。
2、〜心構え~絶対に焦らない!
弦が切れることより、せっかく良い感じで進んでいたライブの流れが止まってしまったり、演奏がハチャメチャになって、バンドが焦ったりするほうがもっと問題です。
そしてバンドの焦りはお客さんにも伝わり、なんだかそわそわした雰囲気になってしまう事もあります。
ライブは演奏や曲の素晴らしさだけでなく、雰囲気がとても重要になります。
「何が起きても焦らない!」と心に決めておきましょう。
具体的な対応策は以下の通りです。
3、バンド内で「もし切れたら」を話し合い、対応策を練る
もちろん、セットリストの曲を繰り返し練習するのは当然のことですが、もう一つ、「弦が突然切れた時に、バンド全体でどう対応するか」を話し合い、そのためのリハーサルをしておくと良いでしょう。
慌てず焦らず、笑い飛ばすような雰囲気を出していくことが大切です。
弦が切れるだけでなく、突然電源が落ちたり、マイクから音が出なくなったり、というトラブルはいくらでも考えられますので、これはとても価値があるディスカッションです。
対応策としては以下のようなものがあります。
・ギャグに変える。
「切れちゃいましたねー! いやー、台本通り!」とか、茶化す方向に持っていきます。
ちょっとしたコントのようなネタを考えておくのも手です。
MCが得意なメンバーの出番です。
・場つなぎトークを考えておく
ギターを交換したり、弦を変えたりしている間を、トークで持たせます。
しかし、咄嗟にはなかなか言葉が出てこないものです。
このための小話などを用意しておくと良いでしょう。
さらに、「ついでですから」とメンバー紹介をしてしまうのもの手です。
・ギターの説明に持っていく
「この際ですから、ギターの構造について説明しましょう!」と、弦の張り替え方を解説するのもいいかもしれません。
・曲を途中で切る展開を考えておく
特に楽器が少ないバンドの場合、ギター抜きで演奏を続けるのはかなり困難です。
ギタリストがスペアギターか、弦を交換するためには、潔く曲を止めるほうが良い事もあります。
その場合、合図などを決めておきましょう。
・ドラムソロなどを入れる
これも場をつなぐ手段としては有効です。
・ギターなしの小曲を用意しておく
これは場つなぎだけなく、ちょっと変わった曲が入れることでお客さんを飽きさせないという怪我の功名のような使い方もできます。
まとめ
弦が切れた時の対処法
1、スペアギターとスペア弦を用意
2、絶対に焦らない!
3、バンド内で対応策を練っておく
・ギャグに変える
・場つなぎトークを考えておく
・ギターの説明に持っていく
・曲を途中で切る展開を考えておく
・ドラムソロなどを入れる
・ギターなしの小曲を用意しておく
ライブは生き物と言いますが、確かに何が起こるかわからないのがライブです。
そのトラブルもうまく対処すれば、むしろお客さんに「あいつらやるじゃん!」と思っていただける機会になります。
これを機にバンドメンバーで集まり、トラブルの対処法について話し合ってみるのはいかがでしょうか。
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