バンドを組んでいて作曲を担当している方、こんなことを思ったことはありませんか?
「やばい、同じような曲しか作れてない」
「コード進行のネタがなくなった…」
私もバンドを組んでおり、フロントマンかつ作曲を担当しているのでこんな想いをした経験があります。
ライブが迫っていたり、現状を打開したいと考えた時にバンドを牽引するのはやはり作曲を担当している方に掛かっているのではないでしょうか。
そんな0から1を生み出すことに苦労している、作曲に悩んでいる方へのアドバイスをご紹介したいと思います。
1.コード進行にスパイスを加える
作曲をしている方なら、定番のコード進行を理解している方は多いかと思います。
所謂カノン進行のコードやスリーコードでのメロディ作りは出来る方が多いです。
勿論定番のコード進行でも、oasisやスピッツのように名曲を生み出すことは出来なくはありません。
ただ、スパイスを加えることで妖しさや美しさをプラスすることを覚えるのは作曲家にとっては必ず役に立ちます。
例えば、普段 G A D Bmという四つのコードを使っている方がおられる場合。
G Asus4 DonF# Bm7というコードに変えてみます。
ギターのコードを演奏してみてもらえれば分かるかと思うのですが、キメのポイントが作りやすかったり、音の幅が広がっていることが分かります。
取り入れることで曲の雰囲気が変わるのは
add9、sus4、onコード等様々です。
些細な事のように思えますが、この辺りのコードを学ぶ事で私自身も曲の幅が広がりました。
2.作詞に寄り添うメロディを作る
作曲を担当している方が、もし作詞も担当している場合見直せるポイントです。
仮に別の方が書いていても、参考になります。
作詞作曲のどちらから先に取り掛かるかは人によってまちまちだと思うのですが、作詞から始めてみてください。
例えば詩の内容がエモーショナルな青春時代の切なさを歌う歌詞の場合。
アップテンポ?ミドルテンポ?バラード?
正直この辺に関しては意見が分かれる所だと思います。
最近の邦楽で言うと、マカロニえんぴつやsaucy dog等はミドルテンポ、バラード調での青春を描く名曲をリリースしています。
彼らの音楽に共通しているのは、メロディにブレがないことです。
AメロやBメロで付けたメロディに極端な変化を付けず、楽曲のイメージを分かりやすくしています。
最も重要なポイントは、詩に寄り添ったメロディに自分なりのアレンジを加えることです。
歌い方でもいいですし、演奏の方法でも構いません。
説得力がある音楽は普遍的な部分と真新しさを共有しています。
今一度、作詞と作曲は密接に関わり合っていることを意識してみて下さい。
3.普段聴かない音楽を聴く
人は、好みの音楽なら沢山聞きます。
ですが耳慣れない音楽に抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
その苦手な音楽にこそヒントが隠されています。
あなたが苦手なその曲は、何故苦手なのでしょう?
歌手の声?
メロディ?
歌詞?
演奏?
色々と理由はあるかと思います。
その苦手な曲を解剖してみます。
作曲が出来る方ならピアノかギターを弾ける方が多いと思いますので、一度コードを確かめて(耳コピでも可)弾いてみて下さい。ここで気付くことがあります。
「このコード進行使ったことないな」
「ここで、キメポイントを作るのか」
気付くことが出来ればもうこっちの物です。
あなたが苦手な音楽から気付きを得ているのです。
ここからは自分の好きな音楽を更に追求するのもよし、良い部分だけ取り入れることも出来ます。
型にハマるのは作曲としての幅を狭めてしまうので是非、バンドの為にやってみて下さい。
まとめ
スパイスを加え、作詞に寄り添って、聴いたことのない音楽を聴く。
これらは簡単なことではありません。
ですが、簡単ではないからこそ、実践する価値があります。
バンドメンバーに相談することも勿論大切ですし、バンドのイメージに合った音楽を作ることも作曲家の使命です。
良い曲を書いているのに評価されないのではなく、自分達の音楽を模索している最中なんだと思います。
バンドマンは、十代~二十代前半でブレイクする方が多いですが、売れている方は上述のことを全てクリアしています。
一つ一つの学びや経験が無駄には絶対にならないので、作曲に行き詰まったら試してみてはいかがでしょうか?
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