理解してあげるってどう言う事?!物理的な事で寄り添ってあげよう!
「はじめに」
前回書いた①の続きとなります。
前回の記事でコンポーザーの日々の戦い、フラストレーション等を解っていただけたと思います。
その上で、コンポーザーである私から一言ここで言っておきます。
バンドはやりたくてやっていて、別に誰からも強制を受けている訳では無いし、曲も作りたくて作っていて、それを必要としてくれているのがバンドだったと言う事。
これに疑いもなければ、一緒に活動してくれているメンバーに感謝もしています。
これを感じているコンポーザーも沢山いると思いますので、決して「曲を作らされている」と言う感覚では居ないはずです。
なので、今回の記事を読んで勘違いして欲しく無い部分は、前回も言ったように「メンバーは皆対等」と言う部分ですので、そこだけは頭に入れて読んでください。
では続きを書いていこうと思います。
「物理的に寄り添う事」
これは本当に色んな事があります。
記事を読んだり誰かに言われなくてもこう言った事を採用しているバンドは結構います。
凄く優秀だと思いますし、優良企業だと思いますよ。
頭が良かったり、人の気持ちをしっかり汲めるメンバーで構築出来ているのかもしれませんね。
では、いくつか例をあげていきたいと思います。
・交通費やスタジオ代はメンバーが全負担
・ツアー先での食事や宿泊場所は全部他のメンバーが負担
・バンド活動の雑務は他のメンバーが負担
・誕生日には作曲で使うであろう、欲しがっている機材をプレゼント
・バンドにかかるお金は全部メンバーが負担
・毎月メンバーが作曲者にお金を払う
(※これは色んな時間を削っている為、その時間を他の事にも使わせてあげる為に働く時間を少なくしてもらって、メンバーが補うシステム)
・出来た曲を5分でも手が空くのであれば聞いてあげる事
などです。
これを渋っているようでは正直だめですね。
同じ時間軸で生きていてバンドの為に一番大切な仕事をしてくれている事を忘れないで下さい。
曲を作るのはビジネスですが、曲を書いてもらうのも揺ぎないビジネスです。
メンバーだからこのレベルで収まります。
新曲が生まれる事を当たり前と思わないであげてください。
「言葉にしてあげる」
中には「良い曲しか書いてこないから、別に新曲出来ても何も言わない」と言う人がたまに居ます。
これは作曲者としては嬉しいですよね。
けど、一回で良いからそれは伝えてあげましょう。
または、ライブの打ち上げとか色んな人がいる場で
「うちの〇〇良い曲しか書かないからめちゃ信頼してて、新曲送られてきても何も言う事ないの。最強」
とか言ってモチベーション上げてあげてください。
それが有るか無いかでだいぶ違うんですよね。
「体験談①」
私がやっていたバンドにはもう1人コンポーザーがいました。
ボーカルですね。
このボーカルは曲を作ってくるのがめちゃくちゃ遅いタイプでした。
これは理由があって「コード理論が全く理解できない」と言う事でした。
ギターボーカルで、別にギターが凄く下手とかではなく、どんなコードでもある程度弾けるんですが、「C D E F G A B」というコードが理解できない事、それが故に「Key」も解っていなかったですし、メジャー、マイナーも理解できていなかったです。
その為、どのコードを使えば自分の歌にコードを当てられるのかがずっと理解できていなかったので、それを私が補っていました。
実際そんな状態でも曲を作るセンスはしっかりあって、毎回時間はかかるけど良い曲を書いてきていました。
私は自分自身がコンポーザーである為、コンポーザーの気持ちも理解出来ているつもりです。
なので、どんなに忙しくても彼の作ってくる曲は自分が作った曲と同じくらい聴いていました。
そして、コードに関して指示してあげたり、飲み物奢ったりして出来るだけ寄り添っていました。
「終わりに」
理解をするというのは頭の中で完結するのではなく行動で示してあげる事が大切です。
こんな記事を読まなくても出来てるという方は本当に素晴らしいです。
出来ていない方は是非参考にしてほしいですね。
何度も言いますが、それでもメンバーは対等ですので、勘違いしないようにお願いします!
では③に繋げたいと思います。
今回は理解し、その上で行動しようと言う所まで触れました。
次は私の体験談になります。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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