CANOPUSの隠れ人気スネア【ASH AH-1455】について

ドラム・パーカッション関連
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最初に断らせてもらいますが、私自身、世に出回っている全てのドラムメーカーの製品やその他の関連製品に精通しているわけではありません。

私のこれまでの20年以上の経験で得たものや、自分の持っている機材・過去にスタジオで叩いてきた物の中から初心者に最適なものを紹介してきます。

私がドラムを始めたばかりの頃を想い出しながら、初心者目線で出来るだけわかりやすく書いていこうと思います。

最後迄お付き合い頂けると幸いです。

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【CANOPUS AH-1455はドラム初心者に非常にオススメのスネアである】

このCANOPUS ASHスネア「AH-1455」は、ドラム初心者にとって非常にオススメのスネアだと断言出来ます。

何故なら、私が20代の頃から長年所有し、使ってきた中でそう感じることが多かったからです。

個人的な感覚では、J-POPや歌モノ系に強く、特に女性Voのバンドアンサンブルで抜群の効果を発揮出来ます。

このスネアは商品名からも想像出来るように木胴のスネアです。

木胴というと、メイプルやバーチがシェル(※1)の素材として有名ですが、このスネアは、シェルの素材に「アッシュ」と「ポプラ」という珍しい素材を組み合わせて作られています。

※1.シェル

スネアの胴体部のこと。ここが何で出来ているかによって、音質や鳴り方が変わってくる。

なので、正確には「アッシュ&ポプラシェル」だと私は思うのですが、何故か、商品名は「アッシュ」のみが強調されています。

私が知る限り、国内外のメーカーのスネアの中で、このような珍しい2種類の木材を組み合わせて作られたスネアはこれ以外見たことがありません。

以下に、この製品の商品説明を一部抜粋して載せますので参考にしてみて下さい。

〈商品説明〉

~パンチの効いたドライで抜けの良い「ヴィンテージライク」なサウンド~

1950年代中頃迄、フェンダーギターに多く使用された木材で、強いアタック音と音の立ち上がりが早い性質を持っているホワイトアッシュ材を採用しています。

比較的硬質で加工しづらい為、近年ではあまり楽器に使用されなくなってきましたが、今でも野球のバットに使用される等、硬さと弾力のバランスに優れた材と言えます。

このアッシュ材に「枯れた風味」を加味出来るポプラ材を加え、カノウプス独自のエッジ加工技術で仕上げたサウンドは、乾いたショートサスティーン(※2)で低域に張りがあり、長年使い込んだ錯覚に陥る程ドライで抜けの良い「ヴィンテージライク」なサウンドを楽しむことが出来ます。

Amazonより引用

※2.サスティーン

音の伸びのこと。

【何故、初心者にオススメなのか?】

では、何故このCANOPUS AH-1455というスネアが初心者にオススメなのか箇条書きにしながら画像も入れて説明していきます。

① 8テンションでチューニングがし易い。

左が今回紹介しているCANOPUS AH-1455のスネアを上から見た写真。

右は、私が所有しているPearlの別のスネアを上から撮った写真です。

チューニングをする時のテンションボルトの数が違うのがわかると思います。

チューニングする時に締めるボルトのことをテンションボルトと言います。

テンションボルトの数が8本のスネアのことを8テンションと言い、10本あるスネアのことを10テンションと言います。

CANOPUSのスネアは基本的に8テンションです。

勿論、他のメーカーでも8テンションのスネアは生産されています。

現行品で市場に出回っているスネアは10テンションの物が多いで、初心者の人はチューニングに時間がかかると思います。私もそうでした。

しかし、CANOPUSであればスネアは全て8テンションなので、初心者の人でもチューニングのコツが掴みやすくなります。

数が少ない程、手間が減って時間短縮が出来るという簡単な原理です。

余談ですが、私も8テンションのスネアを使い始めてから、チューニングのし易さと扱い易さが気に入ってしまいました。

最初に買ったのはCANOPUSではなかったんですけどね。

出来る事なら世の中に出回っているスネアを全て8テンションで制作して欲しいぐらいです(笑)

② プレスフープなので、チューニングの難易度が低い(ダイキャストフープの方がチューニングは難しい)

③ ダークな音色で中低音域が強く出るので、耳障りな高音が無い。また、他の楽器の音ともぶつかりにくいので、バンドアンサンブルで音が良く馴染む。

④ コストパフォーマンスに優れ、学生のバイト代でも買える価格である。

5万円もあれば買えてしまいます。

今時、学生でもバイトで月5万円は稼げるのはないでしょうか。

ちなみにAmazonだけでなく、デジマートや楽器店でも値段はほとんど変わりません。

5万円で一生物のスネアが手に入ると考えたら、費用対効果はかなり高いのではないでしょうか。

⑤ 5,5㎜厚(※3)の7ply(※4)なので、比較的軽量で持ち運びやすい為、女性にも扱い易い。

※3. 5,5㎜厚

シェルの厚さのこと。この場合は、一つの木材を5,5㎜の厚さに切り出して丸めた状態を指す。

※4. 7ply

シェルを重ねた枚数のこと。

シェルの厚みとplyの前の数字が大きくなる程、スネアも重くなるが、音量とパワーが出る。

※3と※4を合わせて見るとシェル詳細がわかるようになっている。

このCANOPUS AH-1455というスネアは、5,5㎜の厚さのシェルを7枚重ねていますよ。という意味。

⑥ CANOPUS独自のエッジ(※5)加工技術により、国産スネアの中でも音の良さはトップクラス!

※5.エッジ

シェル両端にあるレ型の曲げ加工のこと。

テンションボルトを緩めてフープとヘッドを外すと見ることが出来る。

ここは音を形成するうえで非常に重要な部分なので、傷付けない方が良い。

ここが傷付くと音が変わって良い音が出なくなる。

【抜群のコストパフォーマンスでヴィンテージ楽器を手にしたような感覚】

ドラムに限らず、全ての楽器に言えることですが、基本的にヴィンテージ楽器というのは高額です。

10万円台ならまだ安い方で、希少性のある年代物のヴィンテージ楽器だと何十万、高級ブランドメーカーの物だと100万円単位の物もあります。

学生や金銭的に余裕の無い社会人の方達は欲しくてもなかなか手に入れることが難しいと思います。

ですが、このCANOPUS AH-1455なら新品でも5万以下の価格で買うことが出来るのです。

先程も書いたように、このスネアは「アッシュ」と「ポプラ」という2つの木材を配合させることで、限りなくヴィンテージに近い音を出すことが可能です。

このスネアを手にすることで、貴方は年代物のヴィンテージ楽器を演奏している気分になれるのです!

初心者だけでなく、リーズナブルな価格のヴィンテージ楽器のような音を求めている経験者の方にも自信を持ってオススメ出来ます。

チューニング次第で、60年代~80年代ミュージックにも対応出来るだけのスペックを持っているスネアドラムです。

ちなみに、このスネアにはシェルの深さが5,5インチの物と6,5インチの2つがあります。

深胴の方がパワーと音圧が出せます。

スティックで叩いた時のアタック音を強調させたいなら5,5インチの方が良いです。

6,5インチはこちらです。⇩

CANOPUS AH-1465 (画像引用元:Amazon)

【まとめ・結論】

如何でしたでしょうか。

CANOPUS AH-1455というスネアは初心者でも扱い易く、さらにヴィンテージライクな音も出せる優れ物の機材だという事がお分かり頂けたのではないでしょうか。

初心者から経験者まで幅広く使えますし、年代物の音を出したい人にもピッタリだと思います。

そして、このスネアにどのヘッドとスナッピーを合わせれば一番良い音が鳴るのか?

そこは次回に話させて頂ければと思います。

私も20代の時に新しいスネアが欲しくて、ある有名楽器店に行った時に、たまたまこのスネアを見つけました。

「木胴でアッシュ・ポプラシェルなんて珍しいな。」なんて思いながら、興味本位で試演してみたらメチャメチャ音が良くて即買いしてしまったのを今でも覚えています。

また、CANOPUSはプロユーザーも多く、バンドやドラムをやっている人達なら知っているであろう有名なスタジオミュージシャンも愛用しているメーカーです。

河村カースケ智康さん、佐野康夫さん、玉田豊夢さん等名だたる名ドラマー達ばかりです。

現在は全て廃版になってしまいましたが、過去に御三方のシグネチャーモデルが発売されていたこともあります。

「彼らのような音が出したい、出せるようになりたい。」というドラマーの人は、是非今回紹介したCANOPUS AH-1455のスネアを試してみてはどうでしょうか。

【追伸】

余談ですが、実はこのCANOPUS AH-1455というスネア、メーカーの方でシェルのオイル塗装仕上げをやっているそうです。

現行品で、オイルフィニッシュで仕上げたものが発売されているので、私の持っている通常品と比較してみると違いが良くわかると思いますよ。

左が通常品で、右がオイルフィニッシュで仕上げたものです。

こうして並べてみると一目瞭然ですよね。

サイトの商品説明にも書いてあるのですが、着色すると美しい木目が目立つのも特徴の一つなのです。

そして、このスネアは右の写真以外にも様々なオイルフィニッシュカラーに対応しています。

下記URL(CANOPUS公式HP)にアクセスして、カラーチャート中から自分の好きな色をオーダー出来るそうです。(私も公式サイトを見るまで知りませんでした。)

カラーチャートに載っていないカラーにも対応出来るそうなので、メーカー直営店に問い合わせて聞いてみては如何でしょうか。

フィニッシュとドラムサウンドの関係について | CANOPUS DRUMS
フィニッシュごとに音が異なるという事実 一般的にラッカー仕上げのドラムはカバーリングよりも高価であるため、ラッ

シェルの色を自分の好きな色に仕上げてもらう事で、世界に一つしかないオリジナルのカスタマイズスネアが完成しますよ!

更に!同じ木材なのですが、これらとは型番が違うピッコロサイズのスネア(※6)も発売されています。

※6.ピッコロスネア

シェルの厚さが4インチ以下の薄胴サイズのスネアのこと。

そのスネアがこちらです。⇩

CANOPUS “JUPITER” Original Custom Ash Snare 14×4

画像引用元:Amazon

ブラックパーツが映えてカッコ良いですね!

現行品で販売されているのはこの1台だけで、世界でもほぼ存在しない大変希少性のあるピッコロスネアです。

今回紹介したものより値は張りますが、それでも通常品より数千円高い程度です。

他のメーカーだったら、これだけ希少性のあるスネアはこの価格では買えません。

流石は安心安定のCANOPUSですね!こちらも気になった方は是非試してみて下さい。

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