今回の記事はベーシスト必見の記事です。
ベーシストならだれもが一度は聞いたことがあるであろう“DI”について解説します。
”宅録をしたいよ”という方向けのDIをメインに、持ち運んで外でのレコーディングでも幅広く使えるDIを紹介します!
1. DIって何だろう?
まずは肝心のDIとは何をするものなのか、についておさらいします。
そもそもDIとは『ダイレクト・インジェクション・ボックス』という正式な名称があり、これを略してダイレクトボックスやDIと称しているものです。
・DI=インピーダンス変換器
エレキベースをはじめとしてエレキギターやキーボードは通常ハイインピーダンス出力の楽器です。
“インピーダンスとは?”と疑問に思った方は少なくないでしょう。
音楽業界でのインピーダンスとはずばりオーディオ信号に対する「抵抗」を指します。
難しい話は今回は省略し簡単に説明すると、交流信号であるオーディオ信号に対する交流抵抗がインピーダンスであり、このインピーダンスが高いと電圧が高く効率的な反面ノイズに弱く、低いとその逆になるというものです。
DIはこのインピーダンスの高い楽器からくるオーディオ信号をローインピーダンスに変換することでノイズを抑え高音域の減衰などを防ぐものです。
また、DIを通すことで直接ミキサーに通すことが出来るようになります。
そのため宅録をする人には欠かせない機器といっても過言ではないでしょう。
・アンバランス信号とバランス信号
インピーダンス変換に加えて、DIを通すことで通常アンバランス信号であるエレキベースなどのオーディオ信号をバランス信号に変えることが出来ます。
どういうことか簡単に説明すると、アンバランス信号のオーディオ信号に対し位相反転という作業をDIが行うことで同相の信号に生まれていたノイズが逆相になることで打ち消しあうということです。
こうすることで、ノイズが生まれにくいオーディオ信号を作れます。
ライブハウスやステージ上での演奏の際の長距離のケーブルの引き回しでもノイズが乗りにくくなるのです。
2.ベーシスト向けDI
ではここからはおすすめのDIを紹介です!
値段別に二つのおすすめDIを紹介していきます。
・RED DI/A DESIGNS
一つ目はアメリカの録音機器メーカーA DESIGNSから販売されている【RED DI】です!
REDDIはDIとしてはかなり有名なため見かけたことがあったりご存じのベーシストも多いのではないでしょうか?
REDDIはフルチューブのアクティブDIでありベース使用をメインに作られた高品質DIです!
zエンジニアには特に人気があり、ラインレコーディングの原音に通すことで遜色のないニュアンスが再現されることが特徴です!
またワイドレンジの周波数特性や余裕のあるゲインレンジから作られるクリアで伸びのあるトーンはベースのみならずギターやキーボードなどでの活躍も可能にします。
宅録目的のDIとしてはかなり高い水準のDIです!
これだけの高性能ゆえの12万という値段はその他のBOSS DI-1などと比べると一見高価ですが、ベースを前提として作られている点や、前述した機能水準、また宅録では原音から直接レコーディングの推奨されるベースにとっては十二分にコスパの良い機材と言えます。
これを持っておけば間違いないという一台です。
・RNDI/RUPERT NEVE DESIGNS
次はイギリスのルパート・ニーブ氏のデザインしたDI、【RNDI】です!
まだあまり知られていない新世代のDIなのですが、本機もRED DIと同じくベースでの使用がメインに想定されたDIで、癖のないクリアな音が特徴です。
すべての周波数特性での位相変化が最小限に抑えて作られているため、サウンドがとてもナチュラルな点がベーシストにはうれしいポイント。
加えてTHRU端子の搭載により、ライン録音とアンプ録音の同時録音が可能に。
さらには低インピーダンストランスフォーマーカップル出力によって長距離のケーブル引き回しにおける高音域の減衰も抑えているため、ギターだけでなく多弦ベースにも最適な使用になっています。
このように多数の性能を持ち運び可能なサイズのコンパクトな筐体の中に秘めるRNDIは宅録ベーシストの可能性を広げる一台でしょう。これだけの性能でありながら値段も2万円と手の出しやすい価格で宅録初心者がはじめて購入する機材としてもおすすめです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は宅録をするベーシストをメインに向けたDIの記事でした!
高価で定評のあるREDDI、コスパよく手の出しやすさと多数の性能を兼ね備えたRNDIと二つのDI。
もしよければDI選びの参考になれば幸いです!
コメント