2年、3年、それ以上。
「多くの時間をこのバンドに費やしてきたのに、なかなか売れない…。」
「こんなにいっぱいライブしてるのに。おかしい!」
あなただけでなく、ほとんどのバンドマンがこんな悩みを抱えています。
ライブハウスでの出演料や、機材費、レコーディング代。
出費が多い割には活動している時間が長いため、働く時間も十分に取れずお金の不安も募る一方。
バンドと言ったらライブハウスでライブするのが醍醐味ではありますが、もっと収益とか黒字意識を強く持つ必要もあると思います。
「稼ぐことに執着する」というと聞こえは悪いですが、
これに注目してみると集客の方法や収益化の方法、ファンの満足度、リピート率なんかを気にするきっかけになります。
稼げるということは、そこに需要があり、お金を払ってもいいと思われているわけです。
愛なのです。
今回は、ライブハウスに依存する危なさ、これからの時代でバンドが多くのファンをつけるための考え方、バンドで収入を増やす発想の例などをご提案していきます。
短期的にファンを増やしていくには、ライブハウスは効率が悪い可能性がある
ライブハウスでライブをするためには、出演費以外に交通費やその日の食費なんかがかかってきます。
ライブに備えたスタジオ代やその時の飲食代・交通費、打ち合わせで使うカフェなんかも出費として考えられますね。
そうしたお金を回収していくには、毎回のライブでおおよそ20人以上集客できなければいけません。
簡単そうに見えてなかなか難しい。20人の壁を何度かクリアしたとしても、集客の努力を怠ったとたんに5人くらいになったり…。
しかもライブは時間がかかります。
昼にリハーサルをして、イベントが終わるのは夜。
長い時は丸1日拘束されることになります。
その間はバイトに行くこともできないため、お金に困る原因になります。
ライブハウスはお客さん的にも非常に行きにくい場所です。
お金がかかるし、場所はわかりづらいし、一人じゃ怖いし。
行ってみたら楽しい場所だと気づくことができますが、まずその一歩が踏み出せないのです。
集客するのが非常に難しいのは明らかですよね。
お金はかかるし、時間もかかるし、集客は難しい。
これがライブハウスの現状です。
本気でデビューを目指すバンドマンが陥りがちなことに、「ただライブの回数を増やしていく」ことがあります。
そこには、
・ライブハウス側と仲良くなっておきたい
・ほかのバンドとのつながりを作りたい
・ライブなれしたい
などの考えがあるのかもしれませんが、いつまでもそうしていたら、体力もお金も心も持ちません。
決して、ライブハウスをやめろというわけではありませんが、軌道に乗る前だからこそ、下積み時代だからこそ、もっとライブじゃない時間を有効的に使うことを考える必要があるのです。
そのためには、Web上で活動する決断も必要です。
効率よくファンを増やしていくSNSなどの使い方
正直皆さんSNSやYoutubeの必要性などは理解していると思います。
ですが、多くの人が考え不足です。
ライブに執着するあまり、考えることに力を注いでいる人があまりに少ないです。
裏を返せば、ここで考えることに重きを置けた人は結果がついてくるでしょう。
Youtubeの使い方
バンドマンがYoutubeを始めると、まずエンタメ系をやりだします。
・○○してみた。
・○○に~~どっきりしてみた etc.
Youtubeの情報や現状を見てみれば、エンタメの市場が飽和状態になりつつあることは見て取れます。
同ジャンルの参入人口は増え続けているし、芸能人さえも進出してきたし…。
実際、エンタメ系のYoutubeをやりだしたバンドマンも、ネタとかいろいろ考えてはいるのですが、もっと深いことは考えられていません。
・集客、収益化をしやすいジャンルを探す
・Youtubeで上位に検索されるための対策
・そこからライブに集客するまでの流れ etc.
考えることはたくさんありますが、これらを考え始めたら周りとの差をつけることは容易でしょう。
エンタメ系ガチンコで、ただ面白いものを作る!
って考えは素敵ではありますが、それこそ狭き門です。
ただでさえ音楽が「狭き門」と言われているのに、Youtubeでも同じことをしていては通れるものも通れなくなってしまいます。
あくまでも、音楽の「狭き門」を通るための抜け道を作るのが「Youtube」。
そういう認識で活用していきましょう!
Twitterの使い方
Twitterも少しの考え方を変えることで周りと差をつける事ができます。
というのも、メンバーでご飯食べてる写真とかライブの情報くらいしかつぶやかないバンド非常に多いのです。
もっとTwitterを運用していくことに重きを置かなくてはいけません。
Instagramも同じですが、SNSを侮ってはいけません。
Twitter集客で一番大事なのは「反応率」です。
1,000人、2,000人くらいフォロワーがいても反応してもらえなければただの数字です。
いいねやリツイート、リプをしてくれるフォロワーがいかに多いかが重要なります。
もしフォロワー300人程度だとしても反応率が高ければ、数字だけの1,000人アカウントより優秀なのです。
反応率を上げていくには、まずツイートをたくさんの人に見てもらう工夫と、フォロワーとのこまめなコミュニケーションです。
フォロワーを数だけでとらえててはTwitter集客は失敗します。
リアルであってない分リプライ・いいねを利用してコミュニケーションを多くとり好きになってもらいましょう。
そのためにはツイートするだけでなく、こちらから積極的にアプローチしていかなくてはいけませんね!
たまにいますが、フォローして速攻ライブの集客メッセージを送るのはNGです。
「Twitterを運用する」という意識を強くもつことで、周りとは大きな差がつくでしょうし、実際に集客を達成することができます。
「Twitter運用」で検索するとたくさん情報が出てきますよ!
一度どんなものなのか調べてみてください!
バンドの収入源を増やすための発想
バンドで飯を食っていくなら、ビジネス的発想があると有利です。
お金を生み出すことにもっとフォーカスするのです。
まずは、ライブではない時間にお金を生み出すことを考えてみましょう。
あなたが提供できるものを誰かが欲しいと思うときそこにお金は生まれます。
例えば、楽器レッスン。
ただの楽器レッスンだとバンドとしてメリットが少ないですね。
あくまでもバンド活動の一環である必要があります。
「本人がお好きな曲を細かくお教えします!」的な感じで、バンドの曲を本人が教える。
というのはどうでしょう。
あなたのファンの中には、「あの曲のギターかっこいいなー!」「音作りどうしてんだろう」なんて思ってる方がいるかもしれません。
本人が指導するというのはなかなかに需要がありそうですね。
「二人きりで会える」ことを期待している方もいるかもしれません。
ボーカルとカラオケに行ける。
なんてのもいいかもしれないですね(笑)
お客さん側は
・詳しいところを本人が教えてくれる
・二人だけでいろいろな話ができる
・貴重な体験ができる
バンド側は
・ライブ以外でバンドの収入を増やすことができる
・ファンとの距離が近づき、より好きになってもらえる
などのメリットが考えられますね。
収益を上げながらバンドの宣伝にもなっていて、なおかつファンはうれしい。
こういう発想をたくさん考えチャレンジしていくのです。
「今の自分たちは何を提供できるのか」是非話し合ってみてください!
相手が喜んでくれることは大前提ですね。
「1時間一緒にカフェ行きましょう。」だってかまわないでのです。
そこに需要があれば(笑)
提供するものを工夫して届ける
「1時間一緒にカフェいける権利」もいいのですが、少し工夫するとなおいいでしょう。
というのも、「1時間一緒にカフェいける権利」を例えば3,000円で販売する。
なんかちょっとやらしいというか、お金儲けかよ!って感じしますよね。
お客さん側にも、いい気がしない人もいるはずです。
そこで、クラウドファンディングを利用します!
クラウドファンディングとは、『あなた』が何かをするための資金を、他の誰かに支援してもらうサービスです。(ざっくり)
支援者はただで支援するわけではありません。
支援額に応じてリターンがもらえるから支援するのです。
このリターンというのは『あなた』が自由に決めることができます。
クラウドファンディングをするために決めることは以下の3つです。
・何をするために支援金を募るのか(支援者にとってもメリットがあるのがこのましい)
・目標金額はいくらなのか
・リターンは何なのか
では、例です。
あなたはバンドの収入を増やしたい。
「だって収入が増えたらクオリティの高いレコーディングができる!」
ということで、
クラウドファンディング上で支援金を募る目的を「あらたな音源制作のため」としました。
目標金額は30万円。
そしてリターンは、
1,000円の支援してくれた方に→「音源完成したら真っ先にプレゼント。クラウドファンディング限定特典付き!」
2,000円の支援してくれた方に→「ライブ無料招待!」
3,000円の支援してくれた方に→「カフェで一杯おごらせてください、小一時間会話しましょう!」
新しい音源作成はファンにとっても嬉しいはずです。(*支援者のメリットありの目的。)
これなら、3,000円の「1時間一緒にカフェいける権利」も商品にすることができますね!
「カフェで一杯おごらせてください」も、支援してくれた方への感謝を現わせてとてもいいですね。
とても誠実!
これは、支援してもらうという形ですが、「1時間一緒にカフェいける権利」を販売しているのと同じです。
こうした一工夫で一見価値のなさそうなものも、商品化することができるのです。
まとめ
少し攻撃的な言い方になってしまいますが、大抵のバンドマンは、
「物販力入れよう!」
「Youtube配信しよう!」
「Twitterでも集客しよう!」
くらいしか考えません。
もう一ひねり加えた発想を持つことで、周りのバンドよりも急速に成果を伸ばすことができます。
いい曲を作るバンドはたくさんいます。
かっこいいバンドはたくさんいます。
そこから頭一つ抜けるのに必要なのは、今回紹介したような「目の付け所です」。
今やSNSがつよいバンドは売れます。
Youtubeが強いバンドは売れます。
東京事変!みたいな演奏力がなくてもです!
おいしい物が売れるのではなく、売らせる工夫がうまかったものが売れるのです。
後半には収入の増やし方について話しました。
バンドの収入が増えれば、いろいろな方法でバンドを宣伝することができます。
バンドの収入が増えれば、バイトをやめてその時間もバンド活動に費やせます。
バンドの収入が増えれば、機材や身なりに自己投資ができます。
収入にこだわることは非常に大切なことです。
音楽で食べていくのですから。
もちろん収入を増やす為には、お客さん第一ですよ!
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