はじめに
まず鍵盤奏者とは、ピアノ・キーボード・シンセサイザー等の鍵盤楽器奏者を差します。
そんな鍵盤奏者の皆さんが、バンドの中でどんな役割を果たさなければいけないのか、
また、バンドの中でどのように周りの音を聴けば良いのかをレクチャーしたいと思います。
「バンドでキーボードを頼まれたけど、どんな風に弾いたらいいかわからない…」
この記事では、そんな悩める鍵盤奏者のために分かりやすく解説していきます!
〇バンドの中での「立ち位置」
例えば、バンドを人間の体に例えてみるとします。
ドラムやベースはバンドの「骨組み」と言われていますよね。
では、鍵盤は何か。
これはギターと一緒で、「肉の部分」になります。
骨組みがあって、そこに肉付けしていくのが鍵盤の役割です。
この役割は、音楽用語で「上物(うわもの)」と呼ばれています。
まずドラムやベースの骨組みを聴き、
同じ「肉の部分」のギターが、どんな動きをしているのかをよく聴くことで全体の雰囲気を把握します。
その上で鍵盤はどう動くべきか考えます。
1番簡単な考え方は、ギターやその他の楽器の邪魔にならないように、違うフレーズを弾きましょう。
〇具体的にどんなことを弾けばいいのか?
先程はギターや他の楽器とは違うフレーズを弾くと述べましたが、具体的に何を弾けばいいのでしょうか?
例えば、
・ギターが細かいフレーズを弾いているので、鍵盤はコードを白玉(全音符)で伸ばす。(背景になる)
・ギターがコードをカッティングしているので、鍵盤は違う音域でリフのメロディーを弾く。
・ギターがそもそもいないので、左手でコード、右手でリフのメロディーを弾く。
・ボーカルがいるので、おかず(合いの手のような、空白を埋めるようなメロディー)を入れる。
このような事を具体的に行います。
どの楽器よりも、バンド全体のサウンドを聴き、かなり気を使って音を出さなければいけないのです。
まずこれらの理解を深めるためには、「鍵盤がいるバンドの曲」を聴きましょう。
鍵盤楽器がバンドの中でどの様に音を出しているのか、
鍵盤の音だけに耳を澄まして、よく聴いてみることをオススメします。
ピアノの音を目立たせて効果的に使っている場合や、あまり目立たせることはせず伴奏している場合など、曲によって様々です。
具体的にシチュエーション別で音の種類を説明すると、
・目立たせる時(リフのメロディーを弾く) → ピアノ、シンセリード、ストリングス など
・目立たせない時(和音で伴奏) → パッド、エレピ など
目立たせる時は、ハッキリしていてクリアな音で、
目立たせない時は、ふわっとしていて音量があまり出ない音
を、オススメします!
更に余裕があればチャレンジしてみてほしいのが、その曲の鍵盤パートだけを耳コピして実際に弾いてみることです。
実際に弾いてみると、どんなことをやればいいのか明確に掴めてくると思います。
〇まとめ
いかがだったでしょうか?
鍵盤楽器がバンドの中で考えなければいけないこと、沢山ありましたね…笑
難しい!と思ったかもしれませんが、バンドをやる上でどの楽器も、
「周りの音を聴く」という事は、絶対条件です。
簡単そうで難しいその絶対条件を、鍵盤奏者はどの楽器よりも得意になれるわけです。
耳を鍛えることが出来ますし、アレンジ力も身につくのが、鍵盤奏者の強みです。
バンドの中で鍵盤楽器というのは、まるで曲を盛り上げてくれるムードメーカー的存在なのです。
基本的に、ドラム・ベース・ギターだけで成り立ってしまうように思われがちですが、
鍵盤楽器が入ることにより、より曲が華やかに壮大に仕上がりますし、
普通のギターロックバンドより、一目置かれる存在になるでしょう!
ぜひ、この記事を参考にして、バンドでの鍵盤の役割をマスターし、
バンドサウンドを盛り上げていってください!
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