みなさんこんにちは。自分はAK-POPというユニットで活動しているのですが、売れるにはどうしたらいいかと今まで様々なアーティストを分析、研究してきました。
その結果、売れるための音楽性はともかく売れているアーティストにはある共通点がある事が分かったのです。
それが若者から火が着いたという事なのです。
若者以外から火が着いたとなると演歌やクラシックなど普段から大人が聴くような音楽のジャンルには時々出てきますが大体は若者を中心に広がります。
子供向けの番組から火が着くこともありますがこれはこの後お伝えする若者から火が着くという理由と共通する部分があります。
若者の多い時代はエンターテイメントも活発という歴史的事実
ではまず若者から人気になる事で一気に全世代に広がるという事実について説明しましょう。
日本で最も音楽が売れた時代である90年代は「団塊ジュニア」と呼ばれる世代が若者だった時代です。
その親である団塊の世代が若者だった70年代もエンターテイメントは活発でした。
みなさんの印象に残っている事や今も耳にすることのある曲も80年代よりも70年代の方が多いと思います。
もちろん盛り上がった原因は他にも色々とあるともいますが「若者の多い時代にエンターテイメントは活性化する」という事は事実としてあると思います。
これは現在も一緒で、今人気のあいみょんや、米津玄師、Official髭男dismなども若者が中心に支持しているという事はちょっと調べればわかる事だと思います。
なぜ若者からなのか
ではここからが本題です。なぜ若者からブームは始まるのでしょうか。
それは若者というのは世の中の事は何も知らず、色々な事を知ろうとする知識欲というのが本能的に大人より活発だからなのです。
分かりやすく言うと好奇心が旺盛という事なのです。
これは生き物としての本能で子犬や子猫にもこのような特徴はありますね。
みなさんも若い頃を振り返ってみてください。
若い頃はかっこいい音楽は何も知らなかったと思います。
生まれた時からいきなりかっこいいバンドを知ってる人なんていないですよね。
つまり若い世代、特に10代というのは常に自分の好きなものや面白いものを探しているのです。
これはアプローチする側にとって非常に相性がいいのです。
そこそこ大人になると好きなものは大体固まっているのでそこを崩して自分のバンドを好きになってもらうというのは難しいです。
あえて言うなら元々好きなジャンルの音楽を通じて好きになってもらう・・・という事になるでしょうか。
つまり若者と言うのは「ファンになってもらいやすい」世代なのです。
さらにこの世代は周りに好きなバンドなどを広めてくれます。
大人になるとあんまり自分の好きな音楽を聞かれてもないのに言う事はあんまり無いと思います。
一大ムーブメントが起きるまでの流れ
そしてこの比較的ファンになってもらいやすい若者を味方につけて若者達がハマっているとまずはその状況を見た流行に敏感な大人達が興味を持ち始めます。
昔はテレビやラジオなどで「今若者達の間で人気の・・・」と紹介される事で知られたと思うのですが今はSNSの盛り上がり方やYoutubeなどでの再生回数で流行に敏感な大人達反応します。
そこで流行に敏感な大人達がまたハマり出すとその様子を見ているやや保守的な大人達も「そんなに人気ならちょっと聴いてみるか」と興味を持ち始めます。
そこそこ長く音楽活動をやってる人なら分かると思うのですがこの「保守的な大人達」は中々知らないバンドに興味を持ってくれません。
こうして人気は一気に広がっていくのです。
アラサーやアラフォーの世代から人気が広がっていく事はあまり無いと思います。
ちなみに自分がやってしまった失敗例として単純に人口が多くてお金も持っているからと高齢者をターゲットにやっていた時期があったのですが、もうほとんど世の中の事を知っていて新しく物を知ろうとしていない高齢者に興味を持ってもらうのは大変でした。
しかも高齢者に限らず大人達は自分の好きなものを自分だけで楽しむので、気に入ってくれたとしても友達とライブに来ることもなければ周囲に勧めることもしてもらえませんでした。
しかも当時は高齢者から見るとただの若者・・・。
こんな孫のような子供がやってる事に刺さるはずもなかったのです。
若者向けにするにはどうしたらいいのか
これは時代によっても異なってくるので常に最新のトレンドをチェックしておく他ありません。
知り合いのプロとして活動しているアレンジャーなんかはビルボードチャートのトップ20くらいは常に聴いているそうです。
それもいいのですが自分がやっているのはTwitterで10代の正直なつぶやきなどを見て情報収拾をしています。
若者に受けるにはどうしたらいいのかに対して明確な答えはありませんのでこればっかりは色々と研究していくしかありません。
ちなみにヒントとして簡単な例を挙げますとキック、スネア、ベースの音で大体「時代の音」というのが決まります。
音楽性としてはまずはその音に注目してみると良いと思います。あとは歌詞でしょうか。
おわりに
このように売れたいならまず若者に受ける事を目指しましょう。
もちろん大人むけにやってたつもりが結果的に若者に受けてしまったというラッキーもあるでしょう。
何が受けるか分からないなら流行に敏感なセンスのいい人にアドバイザーとなってもらうのもひとつのやり方でしょう。
何が流行るか分からない時代と言ってしまえばそれまでですが、やはりまずはTwitterなどで好きなバンドについて呟いているアカウントなどをフォローしてみなさんなりに色々と分析してみてはいかがでしょうか。
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