リズム感の強化に必要なのは”裏拍”の理解。

ギター関連
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ベーシストにとってリズム感をつけるのは必須項目です。

ただ闇雲に曲の練習をしていても上達はしません。

リズム感をつけるのに必要なのは裏拍の理解です。

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裏拍のリズムとは?

ベーシストにとってはリズムキープは必須ですが、単調に8分を刻むだけではその場のノリを支配する事は出来ません。

リズムには表拍裏拍が存在します。

メトロノームを鳴らすと、1・2・3・4・…とクリック音が流れますね。

表拍とは『』…とクリック音の部分です。

裏拍は『』と音が鳴っていない部分です。

空白の部分を表現するのが大変なら『1と言うように空白の部分を声に出すと分かりやすいです。

曲によっては頭からベース音を鳴らさずに1小節目の途中から、他には1小節の前からフライングで入る事もあります。

この曲は裏からだな!等、感覚ではなく、テンポから理解する事で、曲の安定感も増します。

『1のリズムが分かってれば、どのタイミングで入るかも掴みやすいです。

また8分のルート等でも 『1のリズムのどの部分を強調するかにより、曲のニュアンスも変わります。

特に日本語は文章の頭が強調される言語なので表拍を感じやすいです。

英語は文章の頭が弱いので、裏拍のリズムとなります。

洋楽を聴いてみると、裏拍のリズムを強調した曲が多いと思います。

曲によって表と裏の強調部分を変化させる事で、曲のバリエーションも増えるでしょう。

そんな裏拍の練習ですが、最初の内は意識するあまり、曲のテンポ自体をキープ出来ないと思います。

まずはメトロノームを使って練習する事をお勧めします。

メトロノームを使用するメリット

メトロノームは自分でしなくても表拍をとってくれます。

またテンポを速くも遅くも出来ます。

1小節に4クリック→1クリック等に変更も出来るので、段階を踏んでの練習も可能です。

最近はメトロノームのアプリも多く存在しますが、広告が出る等してリズムが若干ズレるものもあります。

こちらはチューナーとメトロノームの同時使用が可能です。

エフェクターに組み込む事で、ギターパートやベースソロパート等、ドラム等の指針がない時に目視で確認する事が出来ます。(見過ぎて手元が疎かになれば本末転倒ですが…)

アプリよりも精度も高く、1台あっても良いでしょう。

まずは楽器を使わず練習を

手拍子での練習

メトロノームのテンポを100くらいにして、4分音符を刻みます。

まずはそのクリック音の間の部分(裏拍)で手拍子をします。

1 手拍子 2 手拍子 3 手拍子 4 手拍子

最初は簡単かもしれませんが、1分2分と続けていくと、徐々にズレて来ませんか?

また慣れてくれば、テンポを徐々に増やし、最終的には200を目指しましょう。

なれてきたら、今度はメトロノームと手拍子を反対にします。つまり

手拍子手拍子 手拍子 手拍子

とメトロノームのクリック音を裏として感じるのです。

これは少々難しいので、テンポをさっきよりも遅くしましょう。

更に慣れてきたら、今度はクリック音を最初の1音だけに設定します。

テンポが120なら、1クリックだけなら、テンポを30に設定すると良いです。

1 手拍子 〇 手拍子 〇 手拍子 〇 手拍子 …

クリック音がなくなると指針がなくなり、難しくなりますね?

頭の中でリズムをキープする事が大事です。

本来クリック音が入る部分で、踵を踏む、肩を動かす等して、身体にリズムを刻みつけます。

よくベースを演奏する時に、足でリズムを刻む事が推奨されますが、これはリズムをキープする為に、無意識で行える事が理想です。

これらの練習を続けると、リズムを取る時に身体を使う習慣が出来てくるでしょう。

曲を聴く時に裏拍を意識する

課題曲や、制作中の曲ではなく、日常のスーパーや車の中で流れる曲は、私たちは無意識に表拍でリズムを聴いています

これを裏拍で聴く習慣をつけましょう。

意識して聴いてみると、裏の部分のバスドラが強調されている、ベースが裏から入っている等、新たな発見があるでしょう。

自宅にいるなら、1曲通して、裏拍に合わせて手拍子をしてみましょう。

段々と表拍に引っ張られると思います。

難しい場合は、始めに表拍をとらえてから、裏拍に移行すると分かりやすいです。

他にはアナログ時計のカチカチという音、信号で停車中のウィンカーの音等、一定のテンポで鳴る音は全て裏拍をとらえる事が出来ます。

後はレゲエは2拍目、4拍目にアクセントが来る独特のリズムが特徴のジャンルです。

ジャズも2拍目、4拍目が強調されています。

あまり聴き馴染みがないかもしれませんが、これらのジャンルの曲も聴いてみると、リズムのとらえ方の考えが変わるかもしれません。

慣れるまでが難しい

いかがだったでしょうか。

裏拍は何気ない時には意識する事はありませんが、ベーシストには是非感じ取って欲しい部分です。

手拍子や、曲を聴いて裏拍を意識する事が出来れば、今後はベースを持って練習をしていきます。

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