バンドマンのみなさんお疲れ様です!
私も10年以上作曲はしているのですが、どうしてもぶち当たる悩みが1つ。
それは「あの曲となんか似ている」問題。
さまざまな芸術の分野で議論がなされている「オマージュ」の境界線。
その議論に答えはないと思うのですが、今回は「オマージュ」について書かせていただきます!
①とても奥深いオマージュの世界。
「オマージュ=hommage」の和訳ってあなたは正確に言えますか?
和訳すると「尊敬」になるのです。
日本では「パクリ」とも言われてしまう「オマージュ」。
要は「尊敬の気持ちがあるかないか。」違いはいわば「心の持ちよう一つ」なのです。
時には「元ネタ」と意訳される時もありますね。
では実際にオマージュされたプロのバンドの楽曲をみてみましょう。
ロックバンドくるりの『Lv30』。
暗くどんよりした、無機質なロックを感じさせる名曲です。
そして、
シューゲイザーバンドのレジェンド
My Bloody Valentineの『Only Shallow』。
日本のロックバンド史に残る歴史的なオマージュです。
このオマージュをどメジャーでやるくらいだから勇気が湧いてきますよね。
②オマージュの上で元ネタとしてのオマージュ。
オマージュに関してさまざまな議論がされていますが、
基本的には「パクリ」「元ネタ」「オマージュ」の境界線はグラデーションで、議論しても明確な答えなどありえません。
では、元の曲をリスペクトした上で「元ネタ」として扱うのはいかがでしょうか。
非常にオマージュの多いロックバンド毛皮のマリーズの「元ネタ」を紹介しましょう!
こちらも名曲『おはようミカ』
そして言わずと知れたロックバンド、The Rolling Stonesの『Doo Doo Doo Doo』。
このイントロが元ネタだと本人が公言しています。
このように「元ネタ」があることは全く罪ではなく、
楽曲の良さを引き立たせるために存分に使っていいと思うのです。
そして非公式ではありますが、一時期「オマージュ議論」がされたのがこの曲。
ミクスチャーバンドのORANGE RANGEの『以心電信』。
の元ネタかも!と言われたのが、くるりの『ワンダーフォーゲル』
リズムの刻み方とピコピコ感が似ていますね。
これもオマージュといっていいのではないでしょうか。
という風にオマージュは音楽のアプローチでの武器になるのです。
要は作曲者の気持ちに「パクっちゃえ」という気持ちがないことが大切ですね。
毛皮のマリーズのように「オマージュです!」と言っちゃうのがいいかもしれません。
③わたしがオマージュをするならば…
さぁ、ここまでやってきてオマージュについての考えが生まれましたでしょうか?
例えば、
往年の名曲のリフレインを楽曲にリスペクトして入れるのはGOOD。
「なんか似てきた!ええい!オマージュにしてしまえ!」ってのは違う気がする。
などなど。
作曲者のあなた目線でオマージュを考えるとなんだかワクワクしてきませんか?
「わたしがオマージュをするならば…」
この言葉の続きはあなたなりのアプローチで答えを出してみてください。
なんにせよくれぐれも「尊敬」を忘れずに!(あと愛もあってもいいですね!)
④まとめ
ということで!『作曲者のためのオマージュ講座』でした。
あなたのオマージュに対する価値観が固まってきましたでしょうか?
やるからには尊敬をもって!これを合言葉に取り組んでみてください!
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