【コーラスエフェクターの最高峰】FREE THE TONE TRI AVATAR TA-1Hについて紹介

ギター関連
この記事は約12分で読めます。

近年ではギターやベースにおいて様々なコーラスエフェクターが発売されています。

当サイトでも幾つか紹介しました。

今回はコーラスを極めたい人にオススメなFREE THE TONE TRI AVATAR TA-1Hについて紹介しますね。

スポンサーリンク

【FREE THE TONEとは】

FREE THE TONEは2002年に日本で立ち上げられたブランドであり、元々はペダルボード等の製品が主でしたが、近年ではエフェクターも多く作成されています。

Free The Tone
フリーザトーンでは、ギタリストやベーシストが使用するエフェクターやルーティングシステム等、楽器機材の設計・製作やシステムデザインを行っています。

今回紹介するTRI AVATAR以外にも

・イコライザーのFree The Tone PA-1Q

・ディレイのFREE THE TONE FLIGHT TIME

等の名機があります。

【FREE THE TONE TRI AVATAR TA-1Hの概要】

Free the Tone Tri Avatar Multi Dimensional Chorus in STEREO

今回紹介するTRI AVATARですが、最大の特徴は三相のコーラスです。

大抵のコーラスエフェクターもしくは原音にエフェクトを1つだけ混ぜるというのが多いです。

ところがTRI AVATARはコーラスサウンドを3つ同時に鳴らす事が出来ます。

それに加えて原音も鳴らすので、音の立体感は他のコーラスの比ではありません。

音の特徴は透明感、冷たい、ハイファイ感があると評されます。

暖かみのあるコーラスを求めるなら別のエフェクターに軍配が上がります。

後はクリアな音で太い音なので、歪み系エフェクターと同時に使っても音のバランスを崩さずにエフェクトをかけられます。

愛用者はギタリストだと

BUMP OF CHICKEN 増川弘明

MUCC ミヤ

Doug Rappoport(矢沢永吉のサポート等をつとめる) 等です。

特に増川は他にも多くのFREE THE TONEのエフェクターを愛用しています。

ベーシストだと

ストレイテナー  日向秀和 ※最近は使用せず

フレデリック 三原康司

凛として時雨 345

等がいます。

【ツマミとスイッチ】

現物をみたら分かりますが他のコーラスエフェクターよりもツマミの数が多いですね。

ただ直感的に使えるのでそれ程扱いは難しくはありません。

・DEPTH(Left、Center、Right)

コーラスの深さのツマミです。

ステレオで使用すればL側からコーラス1、R側からコーラス3、両方からコーラス2の音を出す事が出来ます。

モノラルで使用する場合は、三相全てがMIXされた音が出ます。

それでも十分壮大ですが、やはりTRI AVATARはステレオで使ってこそだと思います。

・HI CUT

カットすると高音域が削られ、少し丸みのある音が得られます。

・RATE

コーラスの揺れのツマミです。

DEPTHとは異なり、このノブでLeft、Center、Right全て共通になります。

・LEVEL

エフェクトがかかっている時の音量を調節します。

コーラスに限らずモジュレーション系のエフェクターはスイッチを入れた時に音が引っ込んで聴こえるものも多いです。

LEVELのツマミはON OFFの切り替えの時に音が小さくなるのを防ぐ事が出来ます。

実はLEVEL機能が備わったコーラスエフェクターは少なく、TRI AVATARの良いところです。

・DRY MIX

エフェクトのかかり具合を調節するツマミです。

左に回すとエフェクトのみ、右に回すと原音がミックスされます。

スイッチは2つあります。

・EFFECTスイッチ

電源のON OFFの切り替えのスイッチです。

・SELECTスイッチ

TRI AVATARのもう特徴の1つがSELECTスイッチです。

エフェクター内に4つ音を保存する事が出来ます。

Aメロは薄く、ラストのサビでは壮大なコーラスをかけたいと考えた時に従来のエフェクターではそれが出来ませんでした。

またツマミはわずかなズレで音が変わりますが、保存しておけばそんなミスも防げるので便利です。

ちなみにエクスプレッションペダルが別売りされており、こちら使用すればリアルタイムでRATEやHI CUTをコントロール出来ます。

【音作りのコツ】

ギタリストにもベーシストにもオススメのTRI AVATARですが、音作りはギターとベースで変わってくると思います。

鍵はTRI AVATARの最大の特徴である3系統のDEPTHの使い方です。

・薄くエフェクトをかける

CenterのDEPTHのみブーストすればごく薄味のコーラスになり、ギターでもベースでも問題なく使用出来ます。

ただ三相の壮大さがTRI AVATARの魅力である以上、使い方としては勿体ないですね。

・三相のDEPTHをズラす

こちらギタリストにオススメのセッティングです。

アルペジオ等でDEPTHをズラすと揺れを強調でき、壮大なサウンドが得られます。

・三相のDEPTHを統一する

こちらギタリストだけでなくベーシストにオススメのセッティングです。

ベースでコーラスを使用する時に低音が揺れると気持ち悪く感じる事がありますが、DEPTHを統一すれば濃密でありつつ揺れ感の少ないコーラスサウンドが得られます。

ちなみにSELECTスイッチに音を保存していく事になりますが、最初の段階でマニュアルとして音が保存されています。

PRESET-1 

ピッチの違和感を感じさせない広がりのあるコーラス。

DRY MIXはゼロで設定。

PRESET-2

ウォームで太いコーラス。

DRY MIXは50%。

PRESET-3

かかり具合を薄くし、広がりとふくよかさを加えたコーラス。

DRY MIXは100%。

PRESET-4

ビブラート効果を狙ったサウンドです。

DRY MIXはゼロで設定。

【モノが良い分金額は…】

さてTRI AVATARですが最大の弱点はその金額です。

定価だと他のコーラスエフェクターより随分高い38000円程です。

メルカリだと25000円でも見つかりましたが、モノが良いのかほとんど出回っておらず、すぐ売れてしまいます。

ヤフオクだと即決で30000円前後のようですね。

参考にしますと以前紹介したMAXON CS55は定価で15000円程。中古では7000円程。

ギター用のBOSS CH-1は定価で12000円程。中古では5000円程になります。

いかにTRI AVATARが割高なのかが分かると思います。

ただこれは製品が良い事の裏返しです。

中古の出回る数の少なさからも、これを買えばもう新たなコーラスは必要ないとも言えますね。

コーラスを追求したい人には是非オススメしたいです。

【まとめ】

今回はFREE THE TONE TRI AVATAR TA-1Hについて紹介しました。

やはり値段が高いだけあってそのクオリティはとても高いです。

特に三相コーラスはこのエフェクターでしか体感出来ないものです。

今回の記事がエフェクター選びの参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました