はじめに
バンドの形態は様々ですが、3ピースバンドはその中でも特にかっこいいです。
まず、3人というのはとてもステージ映えします。
そして、3人なので機動性も高く、見せ場も多いので魅力的です。
他のバンドにはないスタイリッシュさが感じられます。
そして、人数が少ないことから緊張感のある演奏も見どころでしょう。
一人でも欠けることのできないことから成り立つ演奏は格別です。
そんな3ピースバンドですが、単純に楽器が少ない分、工夫が必要です。
今回は、より表現力を増すための方法をご紹介いたします。
メンバーが積極的にコーラスを入れる
3ピースバンドだと基本的に音数が少なりがちなので、コーラスを多く取り入れるとよりバンドアンサンブルが華やかになります。
できれば、バンドメンバー全員がコーラスを取れた方がいいでしょう。
その分、サウンドに厚みが生まれてきます。
例えば、Age Factoryという3ピースバンドの「GOLD」という曲では、サビでメンバー全員がコーラスを重ねています。
そうすることによって、サビに必要な盛り上がりを生み出しています。
こういった楽器だけでは出せない臨場感を生み出したりできるのが、コーラスのメリットです。
是非、積極的にコーラスをバンドアンサンブルに取り込んでいただければと思います。
ベースがリードフレーズを弾いてみる
3ピースバンドだとギターが必然的にバッキングに回る機会が多くなります。
そこで、ベースがリードフレーズを弾くというのも面白い手段です。
Syrup16gというバンドの「神のカルマ」という曲を見てみましょう。
ギターがずっとコードストロークを繰り広げる中、ベースが器用にボトムを保ちつつ、リードフレーズを弾いています。
ベースがリードフレーズを弾くことで、よりメロディラインが際立つ形になっているのが分かるはずです。
また、バンドアンサンブルに緩急を持たせることも可能としています。
ベースでリードフレーズを弾く際に、コーラスなどの空間系エフェクトをかけるといいでしょう。
そうすれば、よりベースサウンドを目立たせることが出来ます。
ただ、3ピースのバンドアンサンブルでずっとリードフレーズを弾くのは危険です。
その分、ボトムが損なわれてしまうので、リードフレーズを弾くなら要所で弾いていくのがおすすめです。
ギターのアンプを二台体制にする
3ピースバンドだと出せる音域や音色にも限りがあります。
なので、その対策として、ギターのアンプを二台体制にしてみるのも面白いかと思います。
A / Bボックスを使ってみるといいでしょう。
そうすれば二台のアンプの片方をクリーン、もう片方を歪みなんて分け方もできます。
もちろん二台同時に鳴らすことも可能なので、迫力も生み出すことが出来て利便性が高いです。
両方のパラメータを変えて、違う音域の音を出すなんてやり方も可能なので、結構試しがいのあるテクニックです。
その分シールドが必要になってしまいますが、意外とスムーズに試せるのでおすすめです。
ルーパーを使ってみる
ルーパーを使ってみるのも面白いでしょう。
音源で重ねているフレーズがどうしても人手が足りなくて弾けない時とかに便利です。
ACIDMANの「to live」の後半の間奏パートを見てみましょう。(4:17~)
単音のフレーズをルーパーで重ねて、独自の音像を作り出しています。
ルーパーは、こういった風にどうしても限界がある3ピースバンドでの演奏の可能性を引き上げてくれます。
もし取り入れられそうであれば、ボードに組み込んで使ってみましょう。
まとめ
3ピースバンドは他のバンド形態にはないカッコよさがあります。
しかし、その分制約を抱えているのは事実です。
なので、そこで一つ工夫入れてみるとより豊かな表現が可能です。
バンドの個性を出すこともできます。
是非、バンドならではのアプローチを見つけて、さらに楽しさを見出してください。
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