歌に豊かさやお洒落感をプラスすることの出来る技法、「ビブラート」。
今回はビブラートを習得する方法についてまとめていきたいと思います。
【ビブラートとは?】
ビブラートとは、ある一定の音を保ちながら音を上下に揺らすテクニックです。
ただし、音が揺れれば何でも良いという訳ではなく、音の揺れる幅が一定であること・音の揺れる速さ(間隔)が一定であること等が一般的に綺麗なビブラートに聞こえる条件として考えられています。
声量に自信がなくても、ビブラートを効かせると音を伸ばした時の余韻が感じられ上手く聞こえます。
これは、1つの音より様々な高さの音の組合せ。真っすぐ伸びた音よりも変化のある音の伸ばしがあるからかと思います。
「ビブラート」はやはり「歌が上手い人」と思われるには必須です!
ビブラートを習得するには、いくつかの前提条件があります。
前提条件について説明していきます。
【習得の前提条件】
ビブラートは「何故か知らないけど出来るようになった」という人も稀にいますが、歌に使えるようになるまでは、毎日練習しても最低2週間はかかります。
ビブラートが獲得出来るのは、音量・音色をコントロール出来る音域のみ。
(今楽に発声出来る音域でしかビブラートはかけられません。)
今回は初心者でも出来るビブラートの練習法を3つご紹介します。
【ビブラートの練習方法】
① あーあトレーニング
嫌なことがあったり落ち込んだ時、「あぁあー」と言ってしまいますよね?
この時のあぁあーがビブラートのスタートになります。
身体の力が抜けないと、ビブラートは出来ないので、残念な「あーあ」からはじめましょう。
「あ」を言いなおすだけのトレーニングです。
方法は下で説明します。
1.まずは全身の力が抜けた状態で思わず「あぁあー」と言ってみてください
2.次に息を一杯吸って、「あぁあー」を何度も続けます。「あぁあぁあぁあぁ」
3.スピードを速めたり、緩めたり、音幅を広げたり狭めたりしながらビブラートらしい声に調整していきます
※あが細切れにならないように注意し、連続で言いなおすのがコツです。
初めはゆっくりと行い、スピードを徐々に上げていきます。
※顎を動かさないこと。動かすと効果が半減します。(歯をくいしばるようにすると顎が動かないのでお勧めです)
※舌が動かないようにすること
※音色が変わっていないか、普段の歌声と変わらないように注意しましょう!(変わってしまうようであれば、初めから裏声で練習するのをおすすめします)
※自身が出しやすい音域・声量で行って下さい。
叫び声やガナリ声のような、負荷の大きな発声をしてしまうと喉を痛めてしまいます。
※自身の音声は出来るだけ録音し、音源を聞きながら練習するようにしましょう。自身の発声を客観的に分析するのに有効です。
② ビブラート×6回
・①が出来るようになったら、ビブラート×6回を練習していきましょう。
ビブラート×6回をひたすら反復練習していきます。
・あーーーーーーって伸ばした時に、息が苦しくなって揺れる感覚がビブラートの基本です。(音程を揺らす感じ)
③ 「あおあお法」
→メロディーの語尾を「あ」と「お」の口にして「あおあお」を言い続けて終える。
これを反復練習していくとビブラートがかけやすくなります。
(あーあトレーニングのアレンジ版です。雰囲気を掴む第一ステップとして有効かと思います)
おわりに
如何でしたでしょうか?
揺れる感覚を掴めるまではなかなか習得出来ませんが、感覚を掴めれば習得は早いかと思います。ビブラートをマスターするには一定期間の練習が必要です。
諦めずに継続して素敵な歌声を手に入れてください!
コメント