ツアーするということの価値

集客・活動関連
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アマチュアバンドというのは消耗戦である。

メンバーの誰かが疲れてしまう前に成功の軌道にのれなければ、無名のまま解散というのが定石だ。

上京した私のバンドも実質解散したが、数々のツアー先で得た経験や仲間は今でも現役だ。

ツアーブッキングのノウハウを紹介するので、自分のバンドに置き換えてぜひアウトプットしてほしい。

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アウェイのハコで、たった一人のお客さんから得られるもの

地元のライブハウスで活動していると、ブッカーから近県のハコを紹介してもらえることがあると思う。

なぜかというともっと成長してほしいからだ。

知らない街で、知らない対バン、お客さんを相手にメンバーで作った楽曲を演奏し、酒を飲む。

つぎ3ヶ月後に来る時は、顔見知りもいて、もしかしたらお客さんも一人ぐらい来てくれるかもしれない。

そんな経験値を積みながらバンドは成長していく。

誤解を恐れずいうならば、ツアーとは旅行みたいなものだ。

そもそも、毎回同じハコばかりで演るバンドというのはなかなかいないだろう。

一度でもライブを経験したバンドは、新しい発見、集客、人脈、対バン、いろんなインプットを求めてツアーという旅に出るのだ。

遠征に行くなら、音源を作ってからというバンドが殆どだろう。

となると収録楽曲を作るためリハーサルの日程を決めて、さらにはレコーディングの日どりを決めよう!

と、動き出すとなかなか忙しくなるものである。

ツアースケジュールの組み方として、前述したように、ホームとしているライブハウスから近県のハコを紹介してもらうのが一般的だ。

ライブハウスの横の繋がりが強いのはなんとなく察しがつくと思う。

店長同士の仲が良かったり、系列店だったりと様々なパターンがあり、思いがけない繋がりがあったりするので、ここは手っ取り早くスタッフや店長に相談してみよう。

よほどあなたのバンドが実力不足でなければ、快く紹介してくれるハズだ。

もう一つの方法として、各地のライブハウスに直接コンタクトをとるケース

どんなに小さな街にでも、ライブができる会場というものけっこうあるものだ。

言い換えれば一つの街に数え切れないほどの会場がある場合もある。

それらの会場選択の参考としてツアーバンドたちのライブスケジュールをチェックするのはリスク回避に有効だ。

同じシーン(ロック、メタル、メロコアなどなど)の第一線で活動しているバンドのツアースケジュールを確認して、〇〇県でこのジャンルならココ といったカンジに決めていく方法。

これはハコによって、得意なジャンルがあるので、リサーチとしてとても効果的なのだ。

極端なたとえだが、ヴィジュアル系が得意なハコにメロコアバンドが行って、魅力を120%出し切るというのはバンド側も店側も辛いものがあるということ。

そういったリスクを回避して、いざアポをとってみると、ツアバン達がこぞって行く場所は有名店だったりする確率が高く、結局は”ホームのハコの紹介”が必要となることも多い。

言うまでもないが、普段からライブハウスのスタッフとは仲良くしておこう。

さあそんなこんなで、ツアーの一軒目が決まったとしよう。

じつはここからが大変なのだ。

これは経験談なのだが、一見さんのツアバンを受け入れてくれる日程は、だいたいド平日なのである。

たとえば、月曜日に某市での公演が決まったとして、せっかくなので前後のどちらかにもう一本ライブを入れたいとすると、日曜か火曜のブッキングが必要になる。

日曜はというと、察しがつくと思うがイベントなどで数ヶ月先まで埋まっていることが殆どなのだ。

というわけで火曜日が有力候補となるなるのだが、ここで独自の注意点がある。

地方のライブハウスでは、平日はバー営業のみで、週末しかブッキングを受け付けていない店舗が多いという事実がある。

こうして最初は思い通りにスケジュールを組めないかもしれないが、一度行ってみることで次回のブッキングはもう少しラクになる。

シーンの最前線で活躍しているバンドも、このサイクルを経て怒涛のツアースケジュールを走破していることを忘れないでほしい。

そして最後にもうひとつ、あなたのバンドがツアーでまわることによって、対バンしてくれる地元バンドも成長するのだ。

こういった相互扶助の関係性は、あなたのバンドはもちろん、ライブハウスや地元バンドにも有益となるので、臆せずどんどん全国をまわってほしいと思う。

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