ストリーミングサイトに登録してみて見えてきた落とし穴とこれからの音楽活動のあり方

集客・活動関連
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みなさんこんにちは。

自分は「CD Baby」というレーベルのようなものを利用してSpotifyApple musicなどの主要なストリーミングサイトに現時点でアルバム3枚分、曲数で言うと36曲ほど登録しています。

「AK-POP」という名前で登録しています。

今回は実際にここまでやってきて見えてきたストリーミング再生をメインにする事で見えてきたこれからの音楽活動のあり方をお伝えしようと思います。

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ストリーミングサイトの登録の仕方

ストリーミングサイトへの登録は個人では出来ません。レーベルを通じて登録する事となります。

自分はCDbabyで登録しましたが日本だと「Tunecore」が有名ですね。

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違いは料金体系です。

CDbabyは登録料+売り上げの一部でTunecoreはアルバム毎の年会費です。

tunecoreのお手軽版で配信先は少ないが年会費は安いLandrというものもあります。

LANDR: ミュージシャンのためのクリエイティブなツール
LANDRはミュージシャンのためのクリエイティブ・プラットフォームです。LANDRはAIを駆使したオーディオ・マスタリング、デジタル音楽配信、プラグイン、コラボレーション、プロモーション、サンプルパックのサービスを提供しております。

つまり大ヒットすればTunecoreの方がアーティストにお金が多く入ってきますがCDbabyは一度登録料を払えば永久に配信が継続されるのでリスクが低くなります。

登録してみてわかったメリット

まずはメリットを見ていきましょう。

と言っても海外、特に北米ではCDショップはもうほとんどないのでメリット、デメリットを考えるまでもなく海外のミュージシャン達はストリーミングサイトに登録することは必須となっています。

メリットの一つは世界中の人達に聞いてもらうチャンスが生まれるという点です。

日本語の曲も意外に聴いてもらえます。

Spotifyなど一部のストリーミングサイトでは普段聴いてる曲を元にAIがプレイリストを自動生成してくれ、そこに自分の曲が入れば色々な人に聴いてもらえます。

メリットのもう一つは金銭的リスクが少ないという点です。

ジャケットの写真と音源があればもう全世界に配信は可能です。

CDの在庫を抱える必要はありません。

登録したものの見えてきた落とし穴

以上のことは色々な音楽記事やバンドの先輩から聞いた話でなんとなく分かってることだと思いますがここからはその陰に隠れたデメリットを見ていきましょう。

「あいさつ買い」が無くなる

ライブを頻繁にするバンドの場合これが大きな障害となってしまいます。

「あいさつ買い」というのは自分が今命名した事ですがお近づきの印に誠意を見せるためにCDを購入する事です。

これは物販の中で他にCDに変わる高額グッズを置いておけば多少は軽減されます。

世界中のトップミュージシャンと競合する

今ままでは少ないながらも濃いファンがいるバンドはCDが100枚でも売れれば黒字になったりして活動を続けてこれたのですがCDを作らずストリーミングだけにすると収入となるまでかなり時間がかかります。

それもトップミュージシャン達と同じ条件で聴かれ続けなければなりません。

1曲聴かれると大体1円くらいなので濃いファンだとしても一人で1000回以上聴かれないとCD並みの売り上げは入ってきません。

長期展開を見据えるのでバンドメンバーと一生付き合う

並みのインディーズバンドであればアルバム1枚ストリーミングでリリースすると発売直後はそこそこいくかもしれませんが月に収入が100円程度ということになると思います。

これはメンバー4人で分けると1人あたり25円になりますがこれを一生毎月払うわけにはいきません。

積極的に活動している時期だと活動費に充てる事は出来ると思いますが解散後はどうするのかという問題が出てきます。

Tunecoreだと年会費を払わないと自動的に抹消されるので大きな問題にはならないと思いますがCDbabyだと永久に配信されるのでこの収入をどう管理するのかという問題が出てきます。

まあ現実的には誰かが他のメンバーから著作権をいくらかで買い取り、あとのストリーミングの収入はもらうというのが一番トラブルが少ないでしょうか。

ストリーミング時代によるバンド活動のあり方

日本ではアイドルのおかげで未だにCDもある程度の需要はありますがこれも時間の問題でだんだんネット配信が中心になってくると思います。

ストリーミングのみになった場合どうなるかと言うとまず爆発的ヒットの可能性が非常に低くなります。

自分達の曲を聴いてくれる人がかつてはライブハウスに足を運んできて音源を買ってくれた人のみでしたがこれからは「広く浅く」という状況になります。

「多数あるお気に入りの一部」に組み込まれ月に数回聴かれればいいという状況になり、ひとりあたり毎月良くて5円ほど頂く形になります。

CDだと1枚売れれば1000円だったので10年以上聴かれ続けなければCD一枚あたりでもらえる額は入ってきません。

そのためプロの世界では「音源で宣伝してライブで稼ぐ」という事が主流になっています。

しかし「クオリティの高い楽曲を書くが華がないのでライブに人が集めれない」というタイプのバンドだとライブで稼ぐことも出来ません。

そのようなバンドはとにかくたくさん音源をリリースして自分たちの曲を気に入ってくれてファンになってくれた人に曲をたくさん聴いてもらう、という事をしなければなりません。

かつてのように1曲素晴らしい楽曲を書くとラジオや有線で話題になり大ヒット・・・という時代ではありません。

現にここ数年全くの無名の新人で1曲しか世に出していない曲が大ヒットした・・・という事はあったでしょうか?

というわけでこれからのバンドはコツコツと長期に渡り活動出来なければ成功するのは難しい時代となってきています。

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