ヘッドホンだけでミックスを終える人もいますが、ライブハウスやクラブでの「鳴り」も想定するのであれば、スピーカーも併用したいところです。
そこで今回は、おすすめのスピーカーを紹介しつつ、購入する際のコツにも触れます。
⚫新品のスピーカーなのに音が悪い理由
新品のスピーカーを購入したはずなのに、再生してみると「あれ?音がいまいち…」という経験ありませんか?
・輪郭が滲んでいたり
・高域が割れていたり
・サウンドが固かったり
こういう事って結構あることなのです。
不良品を掴まされたわけではなく、エイジングが済んでいない可能性があります。
・エイジングとは
エイジングには、「慣らす」という意味があります。
新しいスピーカーは、数日間、音楽を鳴らしておいてください。
そうしないとスピーカーが響くことに「慣れていない」ため、前述したような違和感を感じるのです。
時間や日数に関しては諸説あり、個体差もあるので一概には言えません。
とりあえず音楽を鳴らし続けていれば、「しっくり」鳴る瞬間を感じるはずです。
・中古スピーカーを狙うのもアリ
中古のスピーカーはエイジングが済んでいるので、購入してすぐ「鳴る」メリットがあります。
使用感やガリが気になるところですが、そこは店頭で確認しましょう。
もうひとつ上げられるメリットは、安さです。
フラットでクリアな再生をしてくれるスピーカーは安くありません。
ペアで数万円ならまだ安い方で、1本数万円するケースもあります。
アマチュアのバンドマンが購入するには勇気がいる金額ですが、中古なら半額ほどで購入できます。
⚫オススメのスピーカー3選
ここからは、おすすめのスピーカーを3つ紹介します。
レコーディングスタジオ、プロのプライベートスタジオで利用されているものなので、音質は申し分ありません。
・JBL
雑味のない大迫力サウンドは、音量を上げても割れて聞こえず、クリアです。
クラシック、ジャズ、ロック、EDM、ブルース、アニソン、etc。どんなジャンルにもそつなくフィットします。
木目調のデザインは、光沢があって高級感!かっこいいです!
このスピーカーを導入すると、部屋を片付けたくなるかも(笑)
・YAMAHA
ヤマハのスピーカーは、80年代~2000年代初頭のj-popを支えてきたと言っても過言ではありません。
中でも活躍していたのは「NS-10M」です。
「テンモニ」と呼ばれているこのスピーカーは、レコーディングスタジオやマスタリングスタジオではマストで設置されており、サウンドチェックの標準になっていました。
近年はもっと解像度の良いスピーカーがあるのであまり好まれていませんが、「最終チェックはテンモニでやらないと分からない」というエンジニアも多いです。
・GENELEC
主に海外のスタジオで利用されていましたが、現在は日本のスタジオでもメインで設置されています。
GENELECのスピーカーは、スタジオでも家庭でも利用できる2面性が魅力です。
スピーカーは音量をあげた時に本領を発揮する傾向があるため、音量を下げると
・ローが削れる
・中域が引っ込む
などの音質変化が起こり、家庭でのサウンドチェックがしにくいデメリットがありました。
これは、スピーカーを鳴らすことに向いていない日本の住宅環境においては、死活問題です。
GENELECのスピーカーは音量変化による音質変化がほとんど起きないため、小さな音でも確かなサウンドチェックができます。
⚫まとめ
今回はスピーカーに焦点を当てましたがいかがでしょうか?
スピーカーをしっかり鳴らせる家庭に住んでいる人は少ないかもしれませんが、音楽を作る以上、スピーカー鳴りは意識するべきです。
イヤホンやヘッドホンでしか音楽と向き合ってこなかった人。
あるいは、スマホのスピーカーやパソコンのスピーカーでしか音楽を聴いてこなかった人は、本格的なスピーカーを導入してみてください。
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