皆様は、ピックの入る角度の重要性にお気づきでしょうか?
「いやいや、そんなの僕は大丈夫!」
って方も意外にできてなかったりするのです。
当時の僕です…。
こういった細かいことは、ギターをしていない人にはなかなか気づかれにくいためやりがいがなかなか感じられないですよね(笑)
でもこれって非常に大切なことなのです!!
コードバッキングも、ソロも、ピックの角度や振り抜きの意識で相当変わります。
カッティングも、バッキングの延長線上にあるものなので、ピックへの意識はほぼすべてのプレイに影響するといえるのです。
今回は、
・バッキングのパターン
・ソロのパターン
に分けて解説いたします。
これは今日からでも変えられることです!明日にでもワンランク上のギタリストになれるのです。
(ピッキングの癖付けに時間がかかるので、毎日意識的に実践する必要があります。)
バッキングのピック角度
バッキングの場合、複数の弦を同時にピッキングするので、すべての弦に対しピックが並行に当たるよう心がけましょう。
完璧に並行に使用とするとロボットのような動きになってしまうので「極力」で大丈夫です(笑)
手首だけを回したピッキングだと、円を描くような軌道になってしまいます。
振りはじめの頃は並行に入ったピックも振り終える頃には斜めになってしまいますよね。
このようなピッキングは、キレが悪くなり、輪郭のはっきりしない音になります。
ピックを持つ親指にも気を使いましょう。
親指を伸ばして反った状態で持つ場合と、親指を曲げ握りこむように持つ場合ではピックの角度が変わりますよね。
肘や手首の動きでもピックが弦に入る角度を変えることはできますが、親指の意識も忘れず持ちましょう。
肘、手首、親指の動きを総合して綺麗なバッキングを作るイメージです。
カッティングの時なんかもこの意識は非常に大切になってきます。
キレがあって輪郭がはっきりとしたバッキングにはリズムが生まれます。
あなたのキレッキレのグルーブを見せつけましょう!!
ソロのピッキング角度
ソロはその時々のニュアンスによってピックの角度を変える必要があるので、思い通りに弾くには時間がかかるかもしれません。
ですが、ピックの角度に着目できたあなたのソロは、メリハリのはっきりした感動を与えるソロになるでしょう。
弦に対し平行にあてるパターン
基本は、ピックが弦に対し並行に入るようにします。
こうすることで音像がはっきりし、しっかりとソロをきかせることができます。
これが徹底できていないと、粒のそろわない不安定なソロとなってしまいますので注意しましょう。
まずは並行にピックを当てる癖をつけるのです。
弦にピックの角を当てるパターン
次は、一音一音をはっきりと聞かせたい場面のピッキング方法です。
ピロピロ弾かず、ゆっくりとしたメロディの綺麗なソロは、目立たせたい音でピックの角度を変えましょう。
今までは、並行にピッキングをしてきました。ピックと弦の「面」で弾くイメージです。
今回の場合は、ピックの角でピッキングします。「点」で弾くイメージです。
こうすることで、角が立ったトレブリーな音になります。
よく目立ち、メリハリがはっきりしますね。
ここぞというところで使っていくと、まるで魂が叫んでいるような感情的なソロになります。
例えば、TOTOの「I’ll be Over you」のスティーブ・ルカサーのソロ。
決して難しいフレーズではありませんが、一音一音で感動を感じます…。圧巻です。
是非ライブ映像を見てみてください!!
ここでコツですが、
ダウンピッキングではなく、アップピッキングでえぐるようなイメージで弾くといいんじゃないかなと思います。
実際にえぐるわけではないのですが、角を立たせた音になるようなイメージで弾くことが重要になってきます。
先ほどの「I’ll be Over you」のソロも、おそらくそのように弾いています。
まとめ
今回は、バッキングとソロで意識すべき「ピックが弦にあたる角度」について書かせていただきました。
音楽の表現の世界には「正解」がないので、必ずしもこれが正しいというわけではありません。
ただ、多くの方々はこだわっているわけじゃなく、ピックの角度の重要性を知らずに「適当なピッキング」をされています。
これらは意識することで、驚くほど改善されます。
先ほど、正解ではないと言いましたが、
これがちゃんとできていないようではギターのさらなる上達は見込めません。
正解というか、できて当然の「基礎」といった感じでしょうか。
ここに着目してみると、以外にもちゃんとできていない人って多いことに気づきます。
僕自身、尊敬する方の指摘で始めて気づかされました。
「ぬるいピッキングだな」って言われたんです…。
皆さんは、そんなこと言わせないギタリストになってください!!(笑)
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