エレキギターの楽しさは、インプロヴィゼーション(即興演奏)を覚えてからにあると言っても過言ではないでしょう。
ギターのソロパートには他の楽器にはない華々しさと、思わず口ずさめるようなキャッチ―さがあります。
また、延々とジャム演奏を続ける時も、やはり主役はギターです。
大体の場合、ギタリストはその曲のキーに合わせたスケール(音階)を覚え、その音階を利用してインプロヴィゼーションをしていくわけですが、演奏者の癖というものがあり、気付いたら同じようなフレーズの繰り返しをしているだけ、という事もあり得ます。
そのようなマンネリを打破するための練習法をご紹介します。
1、もっと難しい基礎練習をする
一人で基礎練習をする場合、ペンタトニックスケール、ハーモニックマイナースケールなどを繰り返し弾くという方も多いと思います。
またはかつて覚えたリフやソロを繰り返すという事もあるでしょう。
しかし、エリック・ジョンソンというギタリストはこう言いました。
「時にはすごく難しいフレーズを練習したります。いつも同じようなフレーズだけを使って練習していると、上達しないのです」
ですので、いつもとは違う練習にチャレンジし、指に新しい動きを覚えさせてみましょう。
・弦跳びのフレーズ
ふつうのペンタトニックスケールを、弦跳びで弾いてみましょう。
一弦跳び、二弦跳び、三弦跳びと、スキップする弦を増やしていきます。
できればメトロノームのリズムに合わせてみましょう。
きちんとリズムにのって弦跳びのフレーズを弾くのは、なかな難易度の高い練習です。
・戻りのフレーズ
普通は人差し指から始まって低音→高音に続くフレーズを弾きがちですが、逆に小指から始め、高音→低音のフレーズも弾いてみましょう。
これに弦跳びも加えるとさらに難易度は上がります。
2、リズムを変えて同じフレーズを弾いてみる
ギターのうまさというのは、正確なフィンガリング(指使い)と同時に正確なリズム感によって測られます。
速弾きやチョーキングやビブラートができても、それがリズムに乗っていなければ、荒っぽい演奏ということになります。
リズム感を鍛える練習方法をいくつか紹介しましょう。
・スピードを変える
メトロノームに合わせ、速いフレーズを遅いリズムで弾いたり、遅いフレーズを速いリズムで弾いてみましょう。
バンドで演奏している時にはなかなか気付くことができない、自分のリズムのブレがわかるはずです。
特にリズムが狂いやすい指のパターンを見つけたら、集中的に練習してみましょう。
・リズムパターンを変える
Youtubeなどで検索すれば、ドラムやパーカッションで演奏されている様々なリズムパターンを視聴することができますので、8ビートのフレーズだけでなく、シャッフル、ボサノバなどのリズムパータンに乗っかって引いてみましょう。
今まで使った事がないようなフィンガリングを体験できるはずです。
3、好きではないギタリストの曲をコピーする
自分の好きなギタリストを何人か並べてみると同じような系統の人ばっかり、という事はありませんか?
そんな方には、今まではまるで好きになれなかったギタリストの演奏をコピーしてみる事をお勧めします。
好きでもない曲を演奏するのは苦痛かもしれませんが、きっと、今までは弾いたことがなかったようなフレーズに出会えるはずです。
そしてそのフレーズを繰り返し弾いてみると、新しいフィンガリングが身に着くでしょう。
また、自分が得意ではないスタイルの人とジャムをするのもまた、同様の効果があります。
まとめ
マンネリを打破するために
1、もっと難しい基礎練習をする
・弦跳びのフレーズ
・戻りのフレーズ
2、リズムを変えて同じフレーズを弾いてみる
・リズムのスピードを変える
・リズムパターンを変える
3、好きではないギタリストの曲をコピーする
エレキギターが登場して長い年月が過ぎ、ありきたりな演奏は「どっかで聴いたことがあるし」と言われてしまうような時代になりました。
ぜひこれらの方法を参考にしつつ、あなたなりの独創的な練習法を見つけ、時代を驚かせるような演奏を編み出してみてください。
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