エレキギターやエレアコなど、シールドを使ってアンプやミキサーに接続するギターの大敵がノイズです。
今回はノイズの原因と対策について解説します。
1、なぜノイズが出るのか?
極端な言い方ですが、電気を使う製品の集まりなのでノイズが出ます。
エレキギターをシールドでアンプに接続し、「ブー」「ズー」と虫が鳴るようなノイズが出ているとします。
不思議な事に、手で弦に触れるだけでノイズが消えることがあります。
これは人間の体がアースのような役割を果たし、余計な電気を逃がすことでノイズが消える、という仕組みです。
問題は、そのノイズの原因を特定するのが難しい、ということです。
まずは原因を探る方法から始めましょう。
2、犯人は誰だ?
エレキギターの場合、ギター本体、シールド、エフェクター、シールド、アンプとつないでいきます。
ノイズが発生している場合、ここに五つの容疑者が存在することになり、エフェクターを複数使っているなら、さらに容疑者は増えていきます。
意外にも下記のような単純な作業をするだけでノイズが消えるか、軽減されることがあります。
・シールドを一度抜いてまたさしてみる。
・アンプやエフェクターの電源を一度切って、また入れてみる。
・アンプやエフェクターの電源ケーブルを抜いて、別のコンセントに差し込んでみる。
・シールドのジャック部分が緩んでいるなら締める。
・アウトプットジャック、インプットジャックのリングが緩んでいるなら締める。
それでも同様のノイズが出ている場合は、いずれかの場所にトラブルがあるという事になります。
その場合、機材を色々と入れ替えて原因を探します。
エフェクターを外してみたり、直接アンプにつないでみたり、アンプを変えてみたり、シールドを変えてみたり、ミキサーやアンプの差し込むジャックを変えてみたり、様々な組み合わせを試し、どの機材がノイズの発生源となっているかを特定するのです。
3、犯人を見つけた場合
ノイズを発している犯人を見つけたらノイズ除去にチャレンジします。
・ジャックのクリーニング
ギター、エフェクター、アンプが原因の場合、ジャックに汚れが付着していることが原因のこともあります。その場合、接点復活スプレーを使うと直る事があります。
・シールドの場合
シールドは確実に劣化するものです。
ノイズが発生しているシールドは専門の業者なら修理することもできますが、思い切って交換するのも手です。
その場合は最低ランクの値段の量産品ではなく、それなりに良いものを選ぶと良いでしょう。
抜群の耐久性を誇りつつ、値段もそれほど高くないものとしては、「カナレ」がおすすめです。
また、シールド内部の断線や劣化を避けるために、良い状態で保管するように心がけましょう。
丁寧に丸くまとめ、クリップや紐、結束バンドなどで止めると良いでしょう。
ケーブルをまとめるための専用バンドなども売られています。
・ギター、エフェクター、アンプの場合
長い期間使用していないギターやアンプやエフェクターは、少しつまみを動かすだけでノイズが出ることがあります。
電源を付け、つまみをぐるぐると動かしていると、ノイズが消えることもあります。
また、特定のエフェクターは組み合わせやアンプとの相性により、どうしてもノイズが出てしまうことがありえます。
組み合わせを変えてみるか、どうしても改善が見られない場合は、楽器店に持ち込み、原因を調べてもらい、必要なら修理を頼みましょう。
まとめ:
ノイズ除去のステップ
1、テストを繰り返し、発生源を特定する
2、発生源のクリーニングや修理、交換などを行う
ノイズが発生する原因は多岐にわたるため、対策もまた多岐に渡ります。
時には根気のいる作業が必要になりますが、所詮は人間が作った物ですから、必ず解決策はあるはずです。
時には専門家の助けを求めつつ、ノウハウを積み重ねていけば、原因の発見はより早くなっていくでしょう。
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