・ギターを弾くと、手が痛くなってしまうので、予防法を知りたい。
・手が痛いけど、ギターを弾きたくてうずうずしている!痛くてもできる練習を知りたい。
こんなふうに、腱鞘炎などの症状でお悩みのギタリストの方がたくさんいらっしゃると思います。
大好きなギターを、手が痛くて弾けないのはとてもつらいですよね。
私も、手首が弱いため、人一倍注意しないとすぐに痛めてしまうのが悩みです。
そこで今回は、私の今までの経験や、教えていただいたことの中から、実際に効果があると感じた予防法と、痛くても状況によってはできる練習法をシェアしたいと思います。
ギタリストはもちろん、ギター以外のプレイヤーの方にも参考にしていただける部分があると思うので、ぜひ読んでみてください!
予防法
弾く前に、しっかり手を温める
ギターを弾く前に、手、腕、肩のストレッチを行います。
具体的には、球技をする前に行うストレッチと同じような内容がおすすめです。
例えば左手が痛くなりやすい場合、握る方向に力が入って固まっているので、開いて伸ばすように意識してストレッチをします。
(↑ネックを常に握っているため、同じ方向に力が入り続けています。)
このように、ご自身のコンディションに合わせてストレッチの内容を調節してみてください。
また、お湯で手を温めるのも有効な方法です。
特に冬は、寒さで手が固まっているので、ストレッチに加えてお湯で温めることをおすすめします。
水道やシャワーから熱くない程度のお湯を流して、しばらく手にあてるのが手軽な方法です。
水を節約したい場合は、洗面器やバケツにお湯を張り、しばらく手をつける方法がおすすめです。
練習中に気を付けること
・最初からトップギアで弾かない
いきなり曲を弾くのではなく、まずは軽くスケール練習をするのがおすすめです。
スケール練習というと、機械的でつまらない印象があるかもしれません。
しかし、メジャー、マイナースケールを弾くだけではなく、例えばチャーチモードを覚えたり、マイナーペンタなどでアドリブをしてみたりなどの工夫をすると、楽しく練習できると思います。
・適度な休憩を入れる
弾く前に入念にストレッチをしたとしても、長時間続けて弾くと手を痛めてしまいます。
プロでさえ、長時間弾き続けると、やはり手が痛くなってしまうそうです。
なので、適度に休憩を取り、ストレッチをすることが大切です。
また、時間を忘れて熱中してしまうタイプの方は、タイマーをセットするのがおすすめです。
特に速弾きの練習は、痛くなりやすく、人によるかもしれませんが熱中しやすいため、注意が必要です。
・ローポジションを使いすぎない
ローポジションのフレーズを反復して重点的に練習する場合は、ポジションを上げてみてください。(移調してみてください。)
手の大きさなどにもよりますが、だいたい7フレット以降に移すのがおすすめです。
開放弦を含むフレーズの場合は、カポを使用します。
ポジションを上げて練習することにより、手首への負担を減らすことができます。
痛い時には
痛い時には、弾かないことが一番です。
無理をして弾いてしまうと、治るのが遅くなったり、悪化したりしてしまいます。
腱鞘炎はひどくなると手術が必要だそうなので、十分注意してください。
とはいえ、痛いのが片手のみの場合は、片手でできる練習方法があるので、ご紹介します。
・右手でできる練習(左手が痛い場合)
開放弦のピッキング練習なら、右手だけで行うことができます。
リズムやテンポを変えたりして、いろいろなパターンで練習しておくと、両手で弾けるようになったときに、上達を実感できると思います。
メトロノームを使うのがおすすめです。
・左手でできる練習(右手が痛い場合)
レガートの練習がおすすめです。
レガートを練習したことがない方は、弦を1本のみ使うフレーズからはじめてみると、やりやすいと思います。
レガートにはピッキングも必要ですが、左手の運指のみの練習も、有効だと感じます。
普段の生活で気を付けたいポイント
普段も手を大切にすることで、痛くてギターを弾けないという事態を防ぐことができます。
手が痛くなりやすい方は、ぜひ以下のポイントを押さえてみてください。
・スマホの持ち方に注意!
なるべく両手で、指に引っかけないように持つようにしましょう。
テーブルやクッションを使って、なるべく手に負担をかけない姿勢で操作するのがおすすめです。
つい、長時間スマホを使ってしまい、ふと気づくと意外と手に負担がかかっていて痛くなったという経験があるので、手首が弱い方は、ぜひ注意してみてください。
(↑例えばこのような持ち方だと、手首や指に負担がかかりやすいです。)
・なるべく重いものを持たない
重いものを持たないというのは、なかなか難しいのですが、極力“手で”持たないようにしています。
どういうことかというと、例えば、クラッチバッグではなく、肩掛けタイプのバッグを選ぶということです。
また、重いものは両手で持つなどの工夫もすることができます。
〈まとめ〉
以上、私なりの、手の痛みに対する予防法と対処法をご紹介しました。
少し気を抜くと手が痛くなってしまうのはつらいですが、逆に言えば、これらのことをいつも心がけておくことで、痛みを予防、軽減することができます。
ご紹介した内容で共通しているのは、手を大切にすることです。
私のように悩んでいる方の、参考になればうれしいです。
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