今日聴く音楽も、たいていは既存のコード進行のもの。
王道の進行だったり、カノン進行と呼ばれるものだったり。
他楽曲との差別化。雰囲気、哀愁。
それらはテンションコードを利用することによって表現できます。
テンションコードのパターンを多く覚えることで作曲や演奏の表現の幅を広げて行くことができるのです。
楽器のソロパートだってそう。
適切なテンションを狙うことで、独特なあなたらしい雰囲気を出すことだってできます。
アイデンティティともいえるテンション。
自在に扱うにはコード毎のテンションに着目してコピーをするのが効果的です。
今回は、テンションに着目して練習をしていくメリットと、おすすめの曲をご紹介いたします。
テンションに着目して練習するメリット
テンションってなかなか理解が難しいものですよね。
「6thはこんな雰囲気。9thはこんな雰囲気。」
一つ一つ覚えていくのもありですが、実践で応用するのが難しい…。
もっと実用的なものを覚えていくには、曲コード毎のテンションを理解しながらコピーしていくのをおすすめします。
ただ覚えるのではなくダイアトニックコードや、度数にあてはめて理解していくのです。
ダイアトニックコード・度数???という方はこちら↓↓↓の記事を読んでください。
「4度のコードで6thを入れるとこんな雰囲気。6度マイナーのコードで9thを入れたらこんな雰囲気。」
といったように。
これらを数多く覚えていくのは途方もない作業の様にも感じますが、JPOPなんかでも鉄板のテンションコードがあります。
意識しながら何曲か練習していればおのずと実践で応用できます。
「あ、このパターン前にもやったな!」って。
ソロのアイデアが増える
テンションを一つ覚えるだけでも、ソロのアイデアは爆発的に広がります。
「このコードがなっている時に9thの音をあてる」
こういったテンションのアイデアを持っていると、音選びのセンスがめちゃくちゃ上がります。
テンションコードの雰囲気をよく理解し、ソロやオブリに生かしてみましょう!
すぐに作曲での応用できる
通常のコードの進行よりも、テンションコードを付加したコード進行の方が組み合わせの幅は広がります。
今日のコード進行は鉄板の進行からアレンジされたものが多く、そのアレンジ方法の一つがテンションコードへの変化です。
前述のソロの時でも同じように、一つテンションコードを知っていればアイデアは(コードの組み合わせ)は何倍、何十倍にも膨らみます。
曲をコピーして得たテンションコードを、楽曲に盛り込んでいく。
これを続けていくと、おのずとあなたの癖が出てきます。
あなたらしいサウンド感を表現する方法としてもテンションは非常に有効的です。
テンションの綺麗なおすすめ曲
テンションのすばらしさこそ分かったもののどこから練習していいかわからない方もいらっしゃるはずなので、今回は個人的なおすすめ曲をご紹介いたします。
いろんな曲を知るのが一番いいので好きな曲から練習していくといいですのですが、とっかかりとしてこの曲から覚えてみるといいのではないかと思います!
テンションコードの奥深さを知ることができます!
KIRINJI「エイリアンズ」
2000年にリリースされたKIRINJIの楽曲。
LINEのCM曲にもなり聴いたことがある方も多いでしょう。
序盤から裏コードが使われたりと高度な知識が盛り込まれた楽曲です。
テンションコードが多用されており、ノスタルジーな雰囲気を感じます。
通常の3和音4和音のコードでは決して表現できません!
King Gnu「白日」
2019年の超ヒットソング。今でもカラオケランキングにも上位に入り続ける人気ぶりですね。
冒頭からおしゃれなコードが多用されています。
D♭M9から始まり少し浮遊感を感じさせます。
5小節目のD♭aug D6の運びも最高ですね!
この曲、それっぽく弾ける人はたくさんいますが、テンションや分数コードまでしっかりと学習している人は少ないのです。
テンションに着目してコピーするということは、これもしっかり学びながら覚えるということ。
めちゃくちゃに勉強になりますよ!
まとめ
なかなか理解の難しい「テンション」という概念。
その正体を深ぼっていくよりも、楽曲を通して使えるパターンを知ることの方が、よっぽど実践的に感じます。
最終的には音楽理論を勉強し、知識面でもカバーできるようになると完璧ですね。
頭で理解できれば、さらに応用の幅が広がりますから。
今回は、すぐにでも実践に使えるようおすすめ曲を紹介しつつ、テンションのすばらしさを記事にさせていただきました。
インターネットでコードを検索すると、テンションコードまで表記されていない事が多くあります。
Youtubeで検索してみたり、楽譜を買ってみたり、時に自分の耳を頼りにしてみたり。
1曲1曲をしっかりと理解することで、自分のアイデアの引き出しにしまわれるのです。
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