【入門編】生ドラムの「簡単」ミュート術について

ドラム・パーカッション関連
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

はじめに

アコースティックドラムを叩いていて、下記の2点が気になったことはありませんでしょうか。

A:「どーーん」「パ~~ン」と締まりのない音になってしまう(特にバスドラ)

B:スネアを叩いているのに、なぜか他のタムやシンバルの音が小さく鳴っていてドラムセット全体の音色が不明瞭に感じる

これらはそれぞれ

A:「サスティン」

B:「共鳴」

というキーワードが深く関係しています。

緻密にチューニングをしたり、外的要因を操作することでコントロールできますが、もっと簡単にコントロールできる方法があります。

それが「ミュート術」です。

今回は手軽にできる「簡単」ミュート術について説明したいと思います。

簡単な用語解説

まずは最初に簡単に用語解説をさせていただきます。

「サスティン」:英語で「支える、持続させる」と言う意味で、楽器が音の発生を開始した後に聞こえる余韻のことです。

「共鳴」:goo国語辞書では下記のように解説されています。

振動体が、その固有振動数に等しい外部振動の刺激を受けると、振幅が増大する現象。  振動数の等しい二つの音Ⓐ (おんさ) の一方を鳴らせば、他方も激しく鳴りはじめるなど。

かいつまんで説明すると、太鼓を鳴らすと、音域が被っている(固有振動数が等しい)他の太鼓の音も鳴ってしまう、ということです。

これは太鼓に限らず、シンバルも弦楽器の弦など振動体全てが対象となります。

ミュート術を上手く活用することで、短時間で「サスティン」「共鳴」をコントロールすることが可能です。

簡単ミュート術

今はミュートするためのアイテムとして「リングミュート」や「ミュートジェル」などが楽器屋さんで販売されておりますが、今回は日用品を駆使して行うミュート術の紹介をさせていただきますね。

必要な日用品は「布テープ」「ティッシュ」「ハンドタオル」の3点です。

大きく分けて3種類のミュート術を紹介しますので、状況によって使い分けください。

① 布テープを輪っかにして貼り付ける

 はい、これだけです。

これだけなのですが、無造作に貼るだけでは最大限の効果は得られません。

どのミュート術にも共通するのですが、まずはどこにミュートをかけるのか、片方の手で打面を押さえながら、出音を確認します。

打面を押さえる位置、強さでサスティンや共鳴が確実に変化するのを体感いただけると思います。

また、ガムテープですとオモテ面がつるつるのため、輪っかを作っても振動で輪っかが剥がれたりする可能性が高まりますので布テープがおススメです。

 ② ティッシュを布テープで貼り付ける。

こちらは「輪っかにして貼る」よりも強いミュート効果を得ることができます。

ティッシュの体積や面積、布テープの貼り付けする方向を変えることで、細かくミュートを調整することが可能です。

箱ティッシュやポケットティッシュで問題ありませんが、個人的にはトイレットペーパーが持ち運び、使用ともに使いやすくおススメです。

 ③ ハンドタオルを布テープで貼り付ける。

今回紹介するミュート術の中で最も強いミュート効果が得られます。

薄手のハンカチ、厚手のタオル、と素材を変更したりタオルの接地面積を広げたり狭めたりすることで、ミュートを調整することが可能です。

さいごに

【入門編】生ドラムの「簡単」ミュート術について、いかがでしたでしょうか。

前提として、音楽の中で必ずしも「クリアな音」「明確な音」が正解とは限りません。

楽曲によっても、メンバーによっても、オーディエンスによっても正解(のようなもの) はまるで異なります。

ミュート術を活用し「自分の表現したい音」に近づけるのが重要ですので、場合によっては「ミュートをしない」という選択も当然あり得ます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました