こんにちは。
ローディーという仕事をしている谷と申します。
今回はプロ・アマ関係なく、
バンドメンバー全員同じチューナーを使うべき
というテーマでお話をしていきたいと思います。
演奏してるとき、全員チューニングは合ってるのに違和感を感じることはありますか?
びっちりチューニング合わせたのに他の人がチューニングするとズレていることありませんか?
それはもしかしたらチューナーが原因かもしれません。
もしバンドの音のクオリティーを少しでも上げたいと思っているなら、この方法を是非参考にしてみてください。
※前回プロとローディーが使うチューナーについてお話させていただきました。もしまだ読まれていない方はぜひご覧になってください。
1.なぜ同じチューナーを使うべきなのか
まず先に簡潔にお伝えします。
それは
チューニングには差がある
からです。
チューニングの差が出るポイントは2つあります。
ポイント1は、
前回の記事で、
「フロアタイプ、クリップタイプ、ラックタイプ、エフェクター内蔵のモノなどあり、同じタイプの中にも精度や機能が全く違うものがあります」
という内容のことをお話させていただきましたが、これはチューナーの種類によって出る差です。
ポイント2は、
人によって出る差です。
もう少し解説していきます。
例えば
・一般的にギターをチューニングするときは、音がフラットした状態から合うように上げていきますが、シャープした状態から下げて合わせる人もいます。また本番中にそういう風にするしかない状況もあるかもしれません。
・開放弦でチューニングするのか、12フレットのハーモニクスで合わせるのか。
・アタック音で合わせるのか、サスティーンで合わせるのか。
これは人によるやり方の差です。
※やり方は人それぞれで正解はありません。
次に、
それぞれピッキングの癖が良くも悪くもあり、「ピック弾き」「指弾き」の違い、ピックの種類でもチューニングの反応が変わってくると思います。
それらをバンドで完璧に揃えることは不可能に近いですし、バンド全体で同じようにする必要はないと思います。
なぜなら演奏の癖や弾き方を変えるのは音に影響します。
優先するべきは出音だからです。
これは人による演奏スタイルの差です。
演奏スタイルに類似することですが、ライブ中に曲によってギターを変えたりすることがあると思います。
もしくはチューニングだけを変えて同じギターやベースでずっとライブをやる。
どちらの方法にしたとしてもチューニングの不安定さや、ピッチのニュアンスは変わってきます。
それぞれバンドの規模や環境で変わってくるスタイルです。
これは人による環境の差です。
これらがポイント2の人によって出る差です。
ではこの差は改善できるのか、また改善する必要はあるのか。
「やり方」
これはメンバー同士で方法を統一すれば差は減らすことは可能。
「演奏スタイル」
これを統一してしまうと毎回ライブで忠実に再現するのはかなり大変。
必ず大なり小なり差は出る。
なによりその差が個性にもなるのでこれは統一しないほうがいいと思います。
「環境」
これはバンドの規模や楽曲で変わりますが、ローディーがついているバンドであればローディーに任せればOKですが、ローディーがついてない場合は環境次第で楽器のピッチの安定差が変わるので自分達で差をコントロールするのは難しいと思います。
ここまで読んでおわかりいただけましたでしょうか。
そうです。このポイント2の人によって出る差はどうすることもできません。
その差が個性を含む限り。
ポイント2がどうすることも出来ないなら、
ポイント1をどうにかするしかありません。
ポイント1は、人の差ではなく、機械の差です。
ここを揃えるだけでバンド内のちょっとしたことが変わります。
ほんとにちょっとだと思います。
ただこのちょっとの差が「音楽」「バンド」をやっていく上でとても重要であり大切なことだと思っています。
まとめ
バンドメンバー全員同じチューナーを使うべき
その理由は、
チューニングには差がある
その差とは
①チューナーの種類によって出る差
②人によって出る差
②の差を変えるのは難しいので、①の差を無くす。
それは、
メンバー全員が同じチューナーを使うことで減らせる。
精度や速度が違うチューナーが沢山ありますが、決して高精度で揃える事がいい訳ではありません。
精度が高くなくても同じ型のチューナーにすることのほうが大事です。
いかがだったでしょうか。
差を言葉で説明するのはすごく難しいのですが、気になる方はぜひ試してみてください。
曲を作ってる中だったり、スタジオで練習してるときだったり、ギターもベースもチューニングはあってるのに少し違和感を感じたら、全員同じチューナーでチューニングしてみてください。
もしかしたら微妙にズレているかもしれません。
ズレてないけどそのチューナー自体の癖があり、その癖が違和感の原因かもしれません。
ちょっとの差の違いが、これからバンドが成長シていく上ですごく大きな違いに繋がると思います。
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